ローマの朝はコルネットにカプチーノ 散歩の誘いで近くのシルクマッシモを歩く 夏色々 | 「あの日 あの時 世界の街角で」バカブンド

「あの日 あの時 世界の街角で」バカブンド

ブラジル移民から世界放浪 若い頃にフラッシュバック
消せないアルバムの話。

昨日のお酒が残ってる朝 ピン〜 ポ〜ン 

 

「こんな朝から誰だ」

「おはよう」「あっ おはよう どうしたの?」

「昨日はありがとう 楽しかった」

昨日の夜、遅くまで飲んで遊んだ女の子だ。

「コルネットを一緒に食べよう」

 

ローマの朝はコルネットにカプチーノ、昨日の話で時間が過ぎた。

 

彼女の住んでいる寮はすぐ側。少し昨日の余韻が戻る時間。

 

「あの時はどうしたの?」

「えっ 忘れた」「ずるいね」「昨日の夜の私は 別の私」

「日本の彼氏 思い出した?」

「ねえ 今はその話はいい」

「わかった。そうだ 俺はローマの友達の約束したんだ」

「そうだ 約束は守ってね」その時の彼女は俺の友達。

 

二人で部屋を出て散歩、近くにシルクマッシモがあり歩いた。

 

「ここは映画のベンハーを撮った所 知ってた」

「可愛い」思わず呟いた。

「ずるい」昼のローマはどこもカップルが多い。

「俺たち どう見えるかな」

「どう見えたい どうしたい」

「う〜ん 今ここじゃ言えないよ」彼女が手をつないで来た。

 

夏のローマは暑い。

 

若いカップルの様に話が尽きない「お昼しよう」

 

シルクマッシモ近くのトラットリアでランチ。

 

「これ恋だね 楽しい」

「ローマの恋 忘れないよ」

 

世界で見て来た夏色々。

 

「あの日のあの時の夏は特別」

 

蝉の声 西瓜の香り 青い空「ナストラアズーロを飲んで 会話あれこれ」

 

「不思議だな 一語一句がメロディ 会話は今も続いている」

俺のローマ恋物語。