ニューヨークで乗り換えでワシントンDCに着いた アメリカ生活の期待と夢 | 「あの日 あの時 世界の街角で」バカブンド

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ブラジル移民から世界放浪 若い頃にフラッシュバック
消せないアルバムの話。

飛行機は初めにニューヨークに着いて国内線に乗り換え、やっとの事でワシントンに着いた。

 

二度目のブラジルに行った時に、二十四時間かかって行った事を思い出す。

「それに負けない位遠い」

飛行場には誰の迎いもなく、自分達で目的の住所に行く事になった。

 

「俺は慣れているからどうにかなるけど、海外経験のない人だったらパニックになるだろう」

とりあえず電話をして住所の確認をした。

 

電話に出た女性は、日本語があまり得意ではなさそうな感じ、でも、どうにか確認が出来たが、

最後に出た女性は生意気そうな声で命令調だ。

「この人が女将さんになる人だろう」「いやな声だ」この先の不安を感じた。

 

目的の住所に着いたのは、夜の九時を過ぎていた。

「ぐったり」先程の電話の声の二人の女性が来ていた。

 

一人は美空ひばりを意識したような髪型で、高慢な感じの女性。

もう一人は日系何世かと言う感じの女性だった。高慢な感じの女性の発した初めの言葉が、

「休む、それとも食事に行く」「むかっと来た」

「最低でも長旅でご苦労さまだろう こっちには小さな子供もいるのに」「何て無神経な女だ」

「どうも、先ほど電話で感じた事は的中した感じ」

 

着いたばかりでアメリカでの期待と夢はどこかにいった。

「作戦の練り直し」「本当に真剣に考えないと、とんでもない事になるかも」

でも、翌日から本当に事件は起きた。