パリでふれあいはワインを飲む事から始まる ふとした会話もフランス語みたいにオシャレ | 「あの日 あの時 世界の街角で」バカブンド

「あの日 あの時 世界の街角で」バカブンド

ブラジル移民から世界放浪 若い頃にフラッシュバック
消せないアルバムの話。

再びパリ、一年ぶりでシャンゼリゼを歩いた「なんか ただいまだかな」

 

前にバイトしていた店に顔出した「あら 久しぶりね」店の女将が声をかけてくれた。

 

「又 バイトしたいですが」「真面目にやってね 直ぐに辞めない事 守るならいいわよ」

 

「はい 守ります」着いて直ぐにパリ生活に目処がついた。

 

前にいた人達とは結構変わっていた「俺の仕事は変わらずの、揚げ物係」

 

それと、週二回の朝早くの市場への買出し「これは前にはなかったがしょうがない」

 

ある日、新しい表のサービスメンバーに、日本から女性が来た「見た目が地方の子みたい」

 

「よろしくお願いします」一人一人に挨拶して来た「お願いします」俺も挨拶を返した。

 

特に気にする事なく1ヶ月が過ぎた。今度はアメリカ人の女性がサービスメンバーに加入して来た。

 

この女性はモデル並み美人で長身、日本語も出来る「ねえ お茶でも一緒しない」「いいよ」

 

店の表で彼女を待っていたが出てこない。そこに先月に来た女の子が「彼女なら帰りましたよ」

 

「え〜 お茶の約束してたのに」「残念でした ふふふ」笑われた「可笑しいですか」

 

「いいえ ごめんなさい」「ねえ よかったらお茶でもする」「身代わりですか」

「まあ そう言わないで」

 

行きつけの店でカフェを飲んだ。信州の出身だそうだ「話は弾まない」

 

そんなきっかけで何度かお茶したり、たまに酒を飲んだり「なんか近くなった感じ」

 

相変わらずの友達以上に意識はなかった。そんな時「ねえ 今日軽く飲まないですか」「いいよ」

 

「どうせ俺は暇だから」サンジェルマンの雰囲気いい店でワインを飲んだ。

 

「どう最近は店にもパリにも慣れた」「まだまだですよ」「まあ 来年になればもうベテランだよ」

 

「もう何年パリにいるの」「うんーん パリだけじゃないけど約二年はいるね」

 

「パリ以外は何処に」「あちらこちらヨーロッパを回って、バイトしたのはブリュッセルと

フランクフルト、ジュネーブとパリだけど」「え〜 凄いね」

 

「ヨーロッパの前はブラジルのリオとサンパウロで働いていたよ」「本当に凄いいんだね」

「大した事はないけど、歩いたな」

 

そんな話をしたけど、夜も遅くなったので「この続きは又にしよう」

 

この日から始まったような気がする「花のパリのラララが」