世界一小さい新聞 -7ページ目

上杉隆のNYタイムズ時代

■先日、自由報道協会が主催して、時の人・公判中小沢一郎氏の会見があった。質問時間は10分ほど。この時間で何が聞きだせるかと疑問を覚えるけど、同協会の暫定代表上杉隆さんによると会見については、厳しいルールがあるらしく、「質問は一問一答形式」「司会者に従え」という。


■ところが読売新聞社会部次長の恒次徹記者は小沢氏の矛盾を突く形で司会者の指示に従わないまま質問を続けた。会見後、この読売新聞記者に対して猛烈に怒ったのが上杉さんと岩上さん。この様子がネット中継された。上杉さんらの態度は、まるで自由報道協会が小沢一郎に弁明の機会をあたえているのに、読売記者が邪魔をしたので、ぶち切れたともとられかねない。


■常々記者クラブに反発しているのなら、自分たちの自由報道協会主催に大手の記者を入れなければいいだけの話。しかしそれではマスコミでの露出度的に自分たちが不利なので、胸糞悪いけど読売の記者も入れて質問してもらう図を作ったのだろう。


■私もこの動画を見た。上杉・岩上コンビのガラの悪さが際立っており、「おんどらあなめてんのか~」発言に至っては、上杉さんはほとんど「ごろつき」「マチのダニ」「チンピラ」に見える。彼は常々、プロフィールに「ニューヨーク・タイムズ元記者」と記しているが、「世界一」はすでに彼がNYタイムズ元記者であったかどうかを検証してある。


■上杉さんが当時の上司だと述べているハワード・フレンチ氏に尋ねてみた。結論からいうと、経歴に堂々と書けるほどのレベルではない。当時のフレンチ氏は中央アフリカから東京に赴任したばかりで、日本のことはまったくわからなかった、つまり日本について間違った記事を書いてしまう恐れがあった。そこで会社は二人の日本人を2~3ヶ月間彼の英文を読んで「日本についての間違いを探す、チェックする」という役目を与えた。その1人が上杉さんだった。NYTの正社員ではなく、英語で記事を書いてもいない。


■こうなると随分イメージ的に違ってくる。上杉さんと一緒にチェックしていた人は自分自身の履歴に当時のことは書いていない。その程度である。このようなアルバイトレベルの経歴を「元記者」と名乗るとは、よほどの見栄っぱりなのかも知れない。


■上杉さんはすでに「来年から無期限活動休止する」ことを宣言しているが、活動休止という選択は賢明だと思う。ただ、勢いで宣言してしまった活動休止への後悔が、図らずも読売記者への怒り爆発となってしまったと見えたのは、私1人ではあるまい。

星野仙一・大久保博元は「球畜」

■前西武二軍打撃コーチのデーブ大久保といえば、西武球団を相手取って、「若手選手への暴力行為は事実誤認だ」とか、「昨年7月の契約解除は無効だ」とか訴えていた。ところが、昨日、東京地裁に請求を放棄する書面を代理人弁護士が提出したという。


■大久保側は、訴え取り下げの手続きを取ったけど、西武側は同意しなかった。そりゃそうだ。取り下げたと聞いて「ああ、そうですか」で済む問題ではない。だから、西武側に対して、請求に理由がないと本人が自分で認める「放棄」を要求して、訴訟を終わらせたのだ。これは普通なら「屈辱」的行為だ。しかしこの男はそういうことを平気でやる。大久保が理不尽な要求のために弁護士を雇い、着手金を払ったのは勝手だ。しかし、西武側は受けて立たねばならないから必要にせまられて弁護士に着手金を支払わねばならなかった。大久保は「放棄」だけでなく、頭を下げて詫びろ。それから楽天へ行け。


■訴訟放棄の理由は、楽天の星野仙一監督から一軍の打撃コーチへの要請があったからだ。要するにプロ野球でもう一度コーチができるのなら、訴訟を放棄してもかまわないと判断したわけだ。これでは、訴えられた西武側が、大久保側が西武球団の主張を全面的に認めたものと理解しても、至極もっともだ。逆に西武側にたいして大久保が、請求理由がないにもかかわらず、また「若手選手への暴力行為は事実極その通り」「昨年7月の契約解除は有効だ」と認識していたにもかかわらず、裁判所を利用して、まるでごろつきヤクザのように因縁をつけた形だ。


■大久保自身は、自分がやったことを反省して、しばらく謹慎するのが常識ある大人の選択行動である。しかし、目の前にコーチ職がぶら下がると、すかさず問題すり替えで、自己中的判断をとるところは、さすがに、女性に暴力を振るったり、若手選手から金を巻き上げたり、コーチ風をふかして暴力行為に及ぶ、クソコーチだけのことはある。西武時代の悪行をけろっと忘れて、新天地・楽天で若手を指導するポジションにつこうとしている。5位で低迷の星野監督も何だか以前からヤクザ臭がちらちらするだけあって、尋常な神経は持ち合わせていないと思う。


■バ・リーグ5位では星野監督のプライドが許さないと思うが、本人は来期も続投、その開き直りの天晴れさはセ・リーグ4位で辞めた阪神真弓監督の潔さの足元にも及ばない。星野監督は晩節を汚した、と世界一は言っておきたい。デーブ大久保という恥さらしの暴力元コーチが抱く西武側への逆恨みの気持ちを楽天のために利用しようと、星野監督がたくらんでいるのは明らかだ。


■元暴力コーチ(暴力コーチだったことは自身が裁判所で認め、西武球団に迷惑をかけたことの謝罪もない)大久保、(この暴力男から西武側の情報を得ようとする)星野監督は、スポーツマン精神を欠く醜い野球人である。軽蔑して「球畜」と呼ぶのがふさわしいだろう。


ある投稿記事を読んで

■読売新聞ウエッブ版に通称yomiDr.(ヨミドクター)と呼ばれる医療ページに「わたしの医見」という読者からの投稿コラムがある。千葉県佐倉市に住む74歳の主婦が「医見」で書いていた「薬の自費購入、なぜ」(9月25日付)に世界一はちょっと興味を覚えた。
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=47613


千葉県佐倉市 主婦 74
 入院中の夫はほぼ寝たきりで、腰のあたりの皮膚がただれてしまった。看護師から、病院内の売店で塗り薬とパウダーを買うようにと指示を受けた。
 売店には、指定された薬が、目につきやすい場所に大量に並んでいた。どの患者も購入を指示されているのだろう。高価だったけれど、夫の皮膚の状態を良くしたい一心で迷わずに購入した。
 ただ、時間がたつにつれ、どうして保険薬を処方せず、患者に自費で薬を購入させるのか、疑問がわいてきた。どこの病院でもある仕組みなのだろうか。


■この記事には、問題点が六つあると思う。
(1)まず、床ずれは怖いという認識を欠いている。そんな簡単に付き添い家族の素人に「院内売店」で高価な薬を買わせて手当てさせるようなものではなく、りっぱな疾病だ。きちんと医師が診察し、手当ての方法を説明してほしい。


↓ひどい床ずれ


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(2)病院側にビジネス優先が見え隠れする点。病院が売店と「グル」になっているのか、病院幹部の親戚が売店経営して「応援」しているのか、など憶測はいろいろだけど、売店を優先し患者の利益を後回しにしている点で、問題がある。入院患者の床ずれを考えれば必需品な塗り薬であることは病院側も理解しているわけで、なおさら「病院側で準備する」のが自然な考え方だ。


(3)三つ目は、なぜ直接看護師に尋ねないのか、だ。「疑問がわいてきた」と感じたら、後日でもいいから看護師に「保険で処方してほしい。私たちには余裕がないので、売店の高価な薬ではなく、安い薬に代えたい」など、看護師の「売店指示」に自分の意見なり、要望を伝えられないのは、その病院や医療関係者に「言わせない雰囲気」を感じたからなのか。


(4)四つ目の問題は、患者側にあると思う。老いた夫婦の心構えとして一方が寝たきり状態なら当然、床ずれは予想できる、前もってその予防や床ずれ勉強をしてほしい。今は新聞、本などの医学記事で日進月歩有意義な情報を得られるから、それをしないのは、患者側の準備不足ともいえる。


(5)五つ目は、看護師や病院側に要望や不満なりをぶつけて、問題解決をする姿勢がなく、後で不満や疑問を新聞投稿したところで、投稿者は直接に解決を得られない。むしろ、こういう弱気な人は、病院側とフランクにコミュニケーションが苦手なため、これからまた別に問題が起きても解決できないという点で、未解決のままストレスをためてしまう。


(6)六つ目は、読売新聞の問題。いつもこの欄を読んで思うのだけど、ただ読者に投稿させるだけでは意味がなく、何の問題解決にもならない。読者の身になって一度ぐらい現場に実際取材に出かけて短い投稿ではわからない病院側の説明をとってほしい。患者側の推測や憶測や誤解が原因で病院側からの正しい情報が伝わっていなかったり、読者に誤解を与えていることさえあるように思う。



お知らせ

・ まさゆきの「石原裕次郎は死んでも石原裕次郎」 がWePublishから出版されました。

・ まさゆきの「Free Will and Determinism of Criminal Action」 がLAMBERT Academic Publishing から出版されました。ちょっと表紙に凝ってみました。