2022年九月の米国株相場予想 | Carlos Danger Is Here

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ヘイナーウ!

ヘイナーウ。

 

米国株は、七月に上昇して八月も途中まで好調だったのですが、パウエルさんのジャクソンホールでのスピーチの後値崩れして、八月末を七月末と比べると、4.2%の下落でした。

 

まー、FEDが近いうちに金融緩和を始めるだろうなんていう見通しは無理筋だったので、株価がドーンと落ちたことは不思議ではない。問題は、これからどうなるかです。

 

このことについて考えるに際して、いくつかパズルのピースがあります。一つは、今の株価はまだ割高感があるということね。株価の適正さについての分析にはフツーPE比率を使うのですが、俺はS&P500指数をアメリカの名目GDPで割る比率を使うのが好き(データをゲットするのが簡単だから)。この数字、コロナ前の2019年を100とすると、現在は110くらい。コロナ対策で生じた流動性が巻き戻されると考えると、S&P指数は今のレベルから10%くらい下の3、500くらいが妥当、ということになる?

 

でも、2019年でも既に、歴史的なトレンドに比してこの比率は20%くらい高めに推移していた。今のレベルより株価は30%くらい下となると、S&Pのレベルは2,700くらいか。ま、そこらへんまで株価が下落してもおかしくはない、とゆーことですかい。

 

もう一つのピースは、インフレが落ち着く時期は、なかなか訪れないのでは、ということ。FEDはインフレを前年比2%まで減速させたい。でも、前年比ベースでやっていると、インフレの鎮静化を確認できるのは最短でも一年先、とゆーことになる。だから、前月比ベースが重視されていくでショー。

 

CPIが前月比で0.2-0.3%増だと、年間で2.4-3.6%増だから、インフレ強すぎ。やっぱ、前月比ベースで0.1-0.2%のデータが数か月続かないと、FED的にはインフレが脅威、てなことになるのでは。で、7月のコアCPIは前月比0.3%増でしたから、まだまだ。これだと最短でも、あと半年はインフレが鎮静化したかについて判断はくだせないでショー。まー、政策金利の天井みたいなものはあるから、0.75%の金利引き上げがずっと続くなんてことはありえませんが、FEDはQUANTITATIVE TIGHTENINGのことも含めて厳しく金融引き締めを続けていくでショー。

 

三つ目のピース、経済成長の勢いはどーかということですが、8月の雇用数統計なんかを見るに、景気後退は当分ない、とゆー感じがする。これは、FEDが金利を引き上げても経済は粘りをみせているわけで、株価的にはプラス材料かに。株価が短期的にドーンと崩れる雰囲気はないか。

 

つーことで、俺的なイメージとしては、S&P500指数はこれから上がったり下がったりしながらも、年末の時点では3500のレベルまで落ちとる、とゆー感じ。

 

9月は、八月分CPIの発表が13日にあって、FEDミーティングが21日にある。コアCPIは前月比0.4%増、んでFEDはちょっとだけリラックスして金利を0.5%引き上げ、てな感じかに。でも、それだと株市場マインドにはネガティブだから、9月末のS&P500指数のレベルは3700と予想しておきます。

 

ネットに株価見通しについてテキトーなこと書いても、誰も怒らないからうれしい。どっとはらい。