8月29日のFTに掲載されたRUCHIR SHARMAさんの「A POSTーDOLLAR WORLD IS COMING」という文章はおもしろかったので、ここにメモしておきます。
短期的な理由と長期的な理由から、ドルの覇権は終わりに瀕していると書いておられる。短期的な理由としては、今のドル高サイクルがもう長く続いていること(11年目)、ドルの価値がトレンドに比して20%も高くなっていること、アメリカの経常収支赤字がGDPの5%を超えていること、このごろ米国経済の成長率は他の地域よりも相対的に高かったからこれが逆転するんじゃないか、などなど。
長期的な理由としては、RESERVE CURRENCYの覇権は歴史的には平均百年くらい続くもので、ドルはもう百年以上RESERVE CURRENCYをやっているので、そろそろ時期なのではないか、ということ。カナダドル、オーストラリアドル、スイスフランク、人民元なんかのFOREIGN EXCHANGE RESERVEのシェアが上昇していて、これはアメリカ経済への不信任を意味しているんじゃないか。
でも、ドルの位置を脅かす通貨は存在しないじゃんと思うけれど、これからの国際経済は一つの通貨がRESERVE CURRENCYとして圧倒的な強さを誇るのではなく、いくつかのCURRENCY BLOCSに分かれていくのでは、と書いておられる。(経済制裁でドルを使えなくなったロシアは苦しんでいるけん、こういうことが起こらないよう、貿易とかでイロイロな通貨を使えるようにしていこうとする動きが強くなっていく、そうじゃ)。
コロナ後の世界経済では、貿易のGLOBALIZATIONの流れが逆流していくなんて言われているけれど、貿易のSETTLEMENTにドルを使わなくなるというのも、そういうトレンドの一環かな?まー難しくて俺にはよくわかんないんだけど、これから注視していくべきトピックですね。どっとはらい。