ジーン・ウルフさんが今月、八十七歳で亡くなられたと、新聞で読んだ。
その代表作、「新しい太陽の書」の第一巻が翻訳されたのは、俺が中学生のときでした。サイバーパンクが大流行だった時代ですね。各賞を総ナメにしたということは「SFマガジン」で読んでいたので、傑作であろうと思って超コーフンして読み始めたのだが、どこがおもしろいのかわからなかった。
それから数十年。中年になった俺が「新しい太陽の書」を読み返してみたら、こんなスゴイ作品が存在したのかと、オドロイタ。至高の読書体験でしたね。
要は、ガキのころの俺の読解力はたいして高度なものではなかったということです。
つーことで、「新しい太陽の書」、読んだことないSFファンは、モグリだぞ。どっとはらい。