諸般の事情で、野阿梓の「バベルの薫り」を再読することになった。
俺は、野阿梓の著書の大部分を読んでいる筈なのだが、本棚にはこの一冊しか残っていない。他の奴を読み返したくても、絶版だろうなーと思いながら、ググッてみた。
そしたら、なんと
野阿梓は、ほんの三ヶ月くらい前に、「月夜見エクリプス」という新刊をだしたそうではないか。
「伯林星列」(十年前に刊行された)の後、リタイアされたと思っていたのだが。
なんにしても、この作家はもっと評価されるべきだよねー。BLとかやおいとかの何十年前も先をいって、同性愛耽美もののジャンルをつくりあげたのだから。
俺が野阿作品に出会ったのは、impressionableであった中学生時代。もし野阿先生がもっと多作だったら、影響を受けて、そっちの方向にフラフラと進んでいってしまった可能性もある(ウソ)。
なんにせよ、野阿作品は、何冊かが電子書籍として買えるようになったようじゃ。皆さん、これを読んで、野阿ブームを巻き起こそう!