韓国小説、読了。
男性のガンミョンが、40歳の時に書いたという。
みずみずしい感性に溢れていて、ホント女性作家の作品と思いました。
主人公のケナは韓国の未来に失望して、オーストラリアに脱出する。
いろいろあって、2度目にオーストラリアに行くときは「韓国が嫌いで」ではなく、積極的に「私は、幸せになりに行く」と言うラスト。
ケナは、大学時代の富裕層の理想的恋人にプロポーズされるが、専業主婦にされそうで別れる決心をする。
その恋人の親には結婚を反対されるが「小さい頃から、家庭教師や塾に通わせ、やっと私と同じ大学。私がその環境なら、もっと上位の大学に入れたかも」と、反発する。
こんなガチャに外れるのは、どれにも言える事。
親ガチャや国ガチャが外れても、精一杯その運命の中で頑張ることが尊いのよ。
(私も作家を夢見てた頃、英語圏に生まれたら世界中で読まれてよかったのに、と思っていた)
しかし、アフリカの最下層や中国の辺鄙な山間に生まれたら、這い上がるのは奇跡となる。
日本の山間部ごときで文句を言う筋合いは、私にはないのかもしれないな。