帰宅したら、ゴミ当番のファイルが来ていた。
明日はプラスチックのゴミの日である。
ゴミが収集された後、分別間違いで残された袋はないか確認し、汚れがあれば水を流して箒で掃除しておき、ファイルを次の家に届けるのだ。
スケジュールによっては、朝から車に、ファイルと箒、水を入れたペットボトルを入れて出かける。
いつものように、忘れないようにファイルを玄関において置いた。
そこを通るたびに、何度もファイルを真剣に見てしまう。
今までは、気にもしていなかったのに、なぜそこまで何度も見るのか?
ああ、かつてよりも負担感が強まっているのだということに気づいた。
年を取ると、今まで何の気なしにできたことが、忘れてはいけないと緊張するようになるのだ。