現役の頃は、幾つもの案件を同時進行で進めてきた。
今はどうだ?
せいぜい2つがやっとで、それさえも片方を忘れることがある。
思いついたことは、直ちに手帳に書き留めておくようにしている。
景品交換や、提出締切日、細かい100均での買い物、病院予約、お出かけの時間割表など、あれこれとスケジュール表は一杯で、書ききれない細かいことは付箋に書いて貼っておく。
思いついたことは、できるだけその場でするようにもしている。
後でと思うと、忘れて何を思ったかが、思い出せないことがあるからである。
今日ふと思いついて、クレジットカードのポイントを調べたら5桁になっていた。
もう1年以上ポイント交換はしておらず、数百点は近く失効するところだった。
その場で、還元率の良い商品券に変えておいた。
実は、間に合わなかった時もあった。
その時は悔しい思いで地団太を踏むが、しばらくすると忘れている。
老い先短い老人は、忘れることで人生を無駄に過ごすことを逃れているのだ。