ずっと昔、我が家は休みの度に家族旅行に行っていた。
車で幼い子供達と、古希になって奇跡的に車酔いをしなくなった姑である。
大抵は、一泊二日や二泊三日位である。
未就園児二人がいて、夫と交代の運転なので、姑の子どもへの手助けはありがたかった。
道路沿いの我が家には、村の老人がよく立ち寄ったようだ。
(私は日中は勤務でいない)
ご老人たちは、善行寺や伊勢参り、京都の時代祭などに出かけ、サンゴの首飾りや西陣織などを土産に買ってきたと自慢していた。
姑が、息子家族と旅行に行ったと話すと、一様に口をつぐんだ。
彼らの旅行は老人クラブや農協旅行、ツーリストなどのバス旅行が多く、子ども家族に誘われることはなかったからである。
子どもと孫に家族として認められている姑は、羨ましがられる存在だったのである。
家族旅行で自分の立ち位置があらわになるとは、何とも。
私は、誘ってくれれば喜んでいくが、時にはこちらから誘う。
還暦や古希などの節目で誘い、参加できない人がいても気にしない。
孫の保育園や小学校の卒業旅行に、孫の行きたいところに二人で一泊旅行に行ったのは良い思い出となっている。
無理のないレベルで、こちらから動くのも、有りですね。