この間、お嬢さんの大学入学式に行ったというお母さんとお話しした。
そのお母さんは、地元のトップA高校の出身である。
だが、彼女のお嬢さんは、そこよりもやや偏差値の高い市外B高校へ進学した。
B高校入学の5人が、電車で一緒になったという。
女子3人(お嬢さん・➀さん・②さん)と男子2人である。
それぞれ地元中学校では、上位にいたはずである。
しかし、入学したら学友達も当然優秀であり、思ったようには成績が伸びずに少しへこんでいたという。
彼女は、お嬢さんの希望校に向けて粘り強く励ましながらあちこちの高校や塾の情報収集に励んだ。
第一志望の国立C大学の高校推薦は、検討する余地もなく断られたと言う。
勝算ありと、チャレンジしたかったが推薦がもらえなければ諦める他ない。
第2志望として共通テスト込みで受験したい国立D大学を伝えても、指導教員は安全パイの国立EやF大学を薦めてきた。
地元A高校では、お嬢さんレベルでC大学の推薦もD大学受験もGOサインを出していることを知って、彼女はもう引き下がる気はなかった。
「前期でD大学を受けます。落ちたら後期で地元国立G大学でいいです。」と言い切った。
やれやれといった教員から調査書を受け取り、彼女は眼をむいた。
大学の説明書には【英検は2級以上から記載】とあるも、「わが校は、英検は準1級以上からしか書きません」と言う。
全国大会も受賞とだけで、かなり大きな名前の賞が省略されている。
〝落とす気なんか?〟彼女は本気で怒った。
ここから彼女は文書全てをチェックして、思い通りに書き直してもらったと言う。
教員側からは、モンペと思われたかもしれない。
結果、お嬢さんは見事D大学に合格した。
しかし、入学後もお嬢さんは第一志望であった国立C大学が諦め切れず、夏からはD大学を休学し、お母さんの全面サポートを受けて、ついにC大学合格を果たした。
B高校へ合格報告に行くと「おめでとうございます!」「いやあ、我々の進路指導も考えなきゃですかねえ。」と反応は2通りだったとか。
ここからは、後日談である。
B高校に入学した男子学生は高度な授業についていけないと、2人とも退学していたとか。
人生粘り勝ちかもしれませんね。
女子学生3人(お嬢さん・➀さん・②さん)で地元一のレベルと評判高い中学出身の➀さんはプライド高く、何かとお嬢さんを除け者にしていたらしい。
ところが、C大学入学式に➀さん(私はあなたより良い大学に当然行くわ)がいて、お嬢さんより偏差値の低い学部だったとお母さんがお鼻ひくひくのご報告。
学校が全てではない(私は健康が第一と思っている)が、これは彼女の受験戦のストーリーなのでしょうね。
受験は確かに大切な節目となりうるけれど、皆さん誰を信じて戦っているのでしょうか?
先生?
塾?
お母さんは、地元受験ママ(かつてのA高校同級生仲間)の情報に助けられたと思っているでしょうね。