大学生孫の一人が早々に下宿に帰ると言うので、ステーキハウスのチェーン店で集まった。
春からは4年生で、資格取得のための実習や就職試験準備で忙しくなる前に、レポートを仕上げておきたいと言う。
店には孫達と娘だけで、婿さんは勤務で来ない。
娘は、婿さんの夕食がいらない時に良く孫を使って誘ってくる。
私たちの年金暮らしは分かっているので、毎回株主優待で食べられる店が殆どである。
会話は大谷選手の賭博問題などに続き、孫たちの学業を職業にどうつなげていくかとか、結婚との両立の可能性とかになった。
孫が父親に「私に絶対に結婚してほしくないのは、どんな人?」と聞いたら、婿さんはしばらく考えて自分の職業をあげたという。
娘が「じゃあ、私はどうなの?」と言うと「手遅れだね」と。
孫たちは、爆笑である。
実は、孫たちは何でも言い合えてしまう娘たちの夫婦関係が理想だと思っている。
私は、気の強い娘を上手く受け止めてくれている婿さんには常々感謝しているのだが、そんな会話から、お金では買えないそこそこ幸せな家庭を築けているようで、先の短い年寄りには気が安らぐのである