失敗しないための美容相談所~整形ブログ・名医の条件・山口 -35ページ目

失敗しないための美容相談所~整形ブログ・名医の条件・山口

全国美容外科の医師選びを解説中。
①症例写真が綺麗=技術が高いは間違っている
②美容外科学会には2種類ある
③選んではいけない美容外科とは

人中短縮はシンプルに見えて実はかなり癖の強い手術です。どの術式を選んでもデメリットを完全にゼロにすることはできません。これは事実です。


鼻腔底の中に皮膚を入れ込むタイプでは人中は確かに短く見えますが、鼻腔底隆起いわゆる土手が消失するケースがあります。一方で一直線に皮膚を切る方法は隆起は残せても傷跡が目立つリスクが高くなります。ここは完全なトレードオフです。

 

皮膚を垂直に切開すると張力が一点に集中しやすく、時間経過で引っ張られた際に傷が広がりやすいと指摘する形成外科医は少なくありません。これに対して皮膚を斜めに切る方法では皮膚成分が温存され、創部がスライドしても上皮が張りやすく、色調差も出にくいというメリットがあります。

 

眉下切開で用いられる毛包斜切断法と考え方は同じです。斜めに切ることで皮膚が残り、結果として傷が目立ちにくくなるという理屈です。

 

唇のアップ画像

 

観点 垂直切開 斜切開
傷跡の目立ちやすさ 目立ちやすい傾向 目立ちにくい傾向
張力への耐性 弱い 強い
皮膚成分の残存 少ない 多い
色調ギャップ 出やすい 出にくい
鼻腔底隆起 温存しやすい 条件次第

 

学会報告でも切開角度と瘢痕の関係は繰り返し議論されています。Plastic and Reconstructive SurgeryやAesthetic Surgery Journalでは、皮膚切開の角度と張力分散が瘢痕幅や色調差に影響することが示されています。また眉下切開に関する日本形成外科学会の報告でも、斜切開による皮膚温存が瘢痕の視認性低下に寄与するという考え方が整理されています。人中短縮だけの特殊理論ではなく、形成外科全体で共有されている発想です。

 

結論として、人中短縮は術式名で選ぶ手術ではありません。デメリットは必ず発生します。その内容と確率を正確に説明でき、顔全体のバランスと長期経過を前提に設計できる医師かどうかが重要です。症例写真だけで判断せず、切り方や縫合設計まで説明できるかを基準に医師選びをしてほしいです。

 

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切開リフトを検討する前に、HIFUや脂肪吸引や糸リフトなどとの影響しておかないと後で詰みます。見た目は同じたるみ治療でも、将来への影響はかなり違います。

 

切開リフトは何回もできる手術ではありません。皮膚血流、SMASの可動性、瘢痕の蓄積が制限要因になるため、実務上は50代以降で選択されることが多いです。若いうちに切開を使うと、将来の修正余地が極端に減ります。

 

そこでHIFUが候補に上がりますが、これも万能ではありません。HIFUは超音波熱でSMAS周辺に熱変性を起こし、引き締めを狙う治療です。短期的にはフェイスラインが締まりますが、回数を重ねると問題が出ます。

 

学会報告では、HIFU後のSMASおよび皮下組織に線維化や癒着が生じるケースが示されています。これが将来的な切開リフトでの剥離操作を難しくする要因になります。特に高出力設定や短期間での反復照射はリスクが高いです。

 

切開リフトとHIFUの将来への影響

 

  実務上の評価 学術的に指摘されている点
切開リフト 回数に限界あり 繰り返しで血流低下と瘢痕増加
HIFU単発 軽度たるみに有効 一時的引き締め効果
HIFU反復 将来に影響あり SMAS線維化と癒着の報告
切開前HIFU 条件次第で注意 剥離難易度上昇の可能性

 

重要なのは、HIFUを受けたら即切開不可になるわけではありません。ただし、何年も高頻度で受けている場合、切開リフト時に剥離層が荒れ、手術時間延長や仕上がり低下につながることがあります。この説明をしないクリニックは危険です。

 

さらに見極めポイントがあります。手術の質は縫合ディティールに出ます。皮膚表面を吸収糸で縫っている病院は避けた方が良いです。溶ける糸は加水分解時に炎症を伴い、赤みや炎症後色素沈着を起こしやすいことが材料学的にも確立しています。

 

真皮縫合など表面から見えない層で吸収糸を使うのは問題ありません。しかし、抜糸不要を売りに表面縫合まで吸収糸で済ませている場合、完成度より効率を優先している可能性が高いです。形成外科の学会論文でも、皮膚表層は非吸収糸の方が瘢痕が安定しやすいとされています。

 

結論です。HIFUは使い方を誤ると、将来の切開リフトの選択肢を静かに削ります。切開もHIFUも施術名で選ぶものではありません。どの層に何をしているのか、将来の手術にどう影響するのかを具体的に説明できるかが全てです。形成外科専門医のもとで診断を受け、治療歴と将来設計を前提に判断することが重要です。医師選びを誤ると致命傷ですね。

 

 

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輪郭の横幅が気になる人の輪郭整形の種類を考察していきます。

選択肢としては以下の様な選択肢が考えられます。

 

オージーカーブがチェホンマン→頬骨削り

笑った時にぶにゅっと出る→バッカルファット

噛んだ時にボコっと出るエラの所(正面から目立つ→咬筋ボトックス

噛んでなくてもエラが張ってる→エラ削り

口横のポニョ→たるみならリフト、脂肪なら脂肪吸引、筋肉ならお手上げ 

 

輪郭整形:横顔の悩みを解決する美容整形

 

見た目の特徴 主因 整形 学会的裏付け要点
横顔でオージーカーブが角ばっている 頬骨弓の外張り 頬骨削り 頬骨弓の外側張りが顔幅に強く影響することは形成外科領域で多数報告
笑うと頬がぶにゅっと出る バッカルファット バッカルファット除去 バッカルファット量と中顔面の丸みの相関が解剖学的研究で示されている
噛むとエラがボコっと出る 正面でも目立つ 咬筋肥大 咬筋ボトックス 咬筋肥大に対するボツリヌストキシンの有効性は複数の臨床研究で確立
噛んでなくてもエラ張る 下顎角の骨張り エラ削り 下顎角形成術が顔幅縮小に寄与することは顎顔面外科の定番知見
口横のポニョ膨らみ たるみ 脂肪 表情筋 リフト 脂肪吸引 表情筋由来は外科的改善が難しいことが文献でも指摘

 

結論

 

オージーカーブがチェホンマン系の骨格なら、脂肪を取っても横幅は変わりません。頬骨弓そのものが外に張り出しているため、骨へのアプローチが必要です。

 

笑った時だけ前に出る頬は、バッカルファットの関与が強いケースが多いです。ただし取り過ぎると加齢でこけやすくなるため、解剖理解が甘い医師は避けるべきです。

 

噛んだ時だけエラが出る人は、ほぼ筋肉です。ここでエラ削りを勧めるのは明確に過剰治療です。咬筋ボトックスは短期的にも長期的にも顔幅を減らすエビデンスがあります。

 

一方で、噛んでいなくても常に張っている場合は骨です。ボトックスを打ち続けても正面幅はほぼ変わりません。この見極めが出来ない医師はかなり多いです。

 

口横のポニョは一番厄介です。たるみ由来ならリフト、脂肪由来なら吸引で改善しますが、表情筋由来の場合は正直お手上げに近いです。無理に脂肪扱いする医師は要注意です。

 

 

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