バッカルファット除去は小顔手術の中でも人気がありますが、実は失敗が目立ちやすい手術です。近年、形成外科認定医ではない医師や顔面解剖に十分精通していない医師が手術を行い、いわゆるムンク状態と呼ばれる頬の過度な凹みが問題になっています。簡単に脂肪を取れば細くなるという発想で選ぶと、取り返しがつかない結果になる分野です。
バッカルファットは皮下脂肪とは別物で、位置も役割も違います。皮下脂肪を取るべきケースと、バッカルファットを調整すべきケースは明確に分かれます。形成外科学会や美容外科学会の報告でも、解剖学的な誤認による過剰切除が中長期的な頬の老化を加速させると指摘されています。特に脂肪吸引の経験が乏しい医師がバッカルファットだけを安易に取る手技はリスクが高いです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| バッカルファット | 深部脂肪。若年層では輪郭形成に重要 |
| 皮下脂肪 | 表層脂肪。吸引で調整可能 |
| 問題点 | 誤認で取ると頬がこける |
| 学会指摘 | 過剰切除は老化促進 |
論文や学会発表では、30代後半以降でジョールファットの下垂が目立ち始めた症例では改善が見られる可能性がある一方、20代など若年層では将来的な頬の陥凹リスクが高いとされています。つまり年齢や骨格、脂肪の落ち方を総合的に診断できないと誤診になります。実際、後戻りできないトラブル症例の多くは適応判断のミスです。
バッカルファット除去で一番大切なのは手術内容ではなく医師選びです。皮下脂肪とバッカルファットの違いを理解し、脂肪吸引も含めて顔全体を立体的に診断できることが最低条件です。形成外科認定医であること、輪郭手術を専門としていること、学会ベースの知識と修正経験があること。この基準を満たさない場合は見送る判断も必要です。小顔は一時的でも、失敗は一生残ります。だからこそ医師選びだけは妥協しないでほしいです。



