失敗しないための美容相談所~整形ブログ・名医の条件・山口 -27ページ目

失敗しないための美容相談所~整形ブログ・名医の条件・山口

全国美容外科の医師選びを解説中。
①症例写真が綺麗=技術が高いは間違っている
②美容外科学会には2種類ある
③選んではいけない美容外科とは

切開リフトは今かなり進化していて、昔みたいに皮膚を強く引っ張るだけの手術は主流ではありません。学会論文を読むと、どこをどの深さで動かすかが結果を分ける時代になっています。表面だけ動かすと戻りやすく、不自然になりやすいので、今は中の構造をどう扱うかが焦点です。まず基本になるのがSMASという皮膚の下にある筋膜層です。ここをどう処理するかで術式が分かれます。下の表が代表的な切開リフトの違いです。

 

切開リフトで変化する顔の構造

 

術式名 触る層 効果が出やすい部位 メリット 最悪のデメリット
皮膚リフト 皮膚のみ フェイスライン表面 手術は軽め 戻りやすい 不自然
Extended SMAS SMAS広範囲 下顔面 フェイスライン 持続性が高い 腫れ 技量差
High SMAS SMAS上方 中顔面 ほうれい線 若返り感が自然 神経リスク
Deep Plane SMAS深層 靱帯 頬 口元 立体的 若返り 難易度高い
Preservation 必要部位のみ 症例依存 腫れ軽減 長期データ不足

 

extended SMASやhigh SMASは、皮膚ではなく土台ごと引き上げる発想なので、引きつれにくく戻りにくいです。ただし剥離範囲が広く、術者の経験が結果に直結します。論文でも、合併症率は術者依存と書かれていることが多いです。

deep plane faceliftはさらに一段深く入り、靱帯を解除して頬や口元をブロックごと動かします。ほうれい線や中顔面の改善が強く、いかにも引っ張りました感が出にくいのが売りです。ただ最悪ケースでは神経トラブルや左右差が出るので、解剖を分かっていない医師がやると地雷です。

 

最近よく聞くpreservation faceliftは、全部剥がさず必要なところだけ動かす考え方です。deep planeやhigh SMASの要素を取り入れつつ、腫れや内出血を減らす狙いがあります。ただ新しい概念なので、長期成績はまだ積み上げ途中です。流行っているから安心という話ではありません。

 

首まで含める場合はdeep structural neck liftという考え方が出てきています。皮膚や広頚筋だけでなく、深部脂肪や顎下構造まで触るので輪郭はかなり変わります。その分、侵襲も管理難度も上がり、最悪は長引く腫れや違和感が残ります。

 

学会論文を通して一貫しているのは、最新術式が正解ではなく、症例に合っているかが全てという点です。

皮膚なのか脂肪なのか靱帯なのか、原因を外すとどんな術式でも失敗しますね・・。

 

選んではならない美容外科医の特徴

 

1 最新術式や有名ワードばかり並べて、デメリットや最悪ケースをほぼ話さない医師は危険
2 診察が短く触診や計測をせず写真だけで即決する医師は、適応を外す可能性が高い
3 修正や失敗例の話を避けて成功例しか出さない医師は、トラブル時に逃げがち
4 やたら同時手術を勧めてダウンタイムを理由に押してくる医師は管理力が足りない
5 若い年齢や直美で経験年数や症例数を具体的に出せない医師は避けるべし

 

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バッカルファット除去は小顔手術の中でも人気がありますが、実は失敗が目立ちやすい手術です。近年、形成外科認定医ではない医師や顔面解剖に十分精通していない医師が手術を行い、いわゆるムンク状態と呼ばれる頬の過度な凹みが問題になっています。簡単に脂肪を取れば細くなるという発想で選ぶと、取り返しがつかない結果になる分野です。


バッカルファットは皮下脂肪とは別物で、位置も役割も違います。皮下脂肪を取るべきケースと、バッカルファットを調整すべきケースは明確に分かれます。形成外科学会や美容外科学会の報告でも、解剖学的な誤認による過剰切除が中長期的な頬の老化を加速させると指摘されています。特に脂肪吸引の経験が乏しい医師がバッカルファットだけを安易に取る手技はリスクが高いです。

 

バッカルファット除去の失敗例とその回避策

 

項目 内容
バッカルファット 深部脂肪。若年層では輪郭形成に重要
皮下脂肪 表層脂肪。吸引で調整可能
問題点 誤認で取ると頬がこける
学会指摘 過剰切除は老化促進


論文や学会発表では、30代後半以降でジョールファットの下垂が目立ち始めた症例では改善が見られる可能性がある一方、20代など若年層では将来的な頬の陥凹リスクが高いとされています。つまり年齢や骨格、脂肪の落ち方を総合的に診断できないと誤診になります。実際、後戻りできないトラブル症例の多くは適応判断のミスです。

 

バッカルファット除去で一番大切なのは手術内容ではなく医師選びです。皮下脂肪とバッカルファットの違いを理解し、脂肪吸引も含めて顔全体を立体的に診断できることが最低条件です。形成外科認定医であること、輪郭手術を専門としていること、学会ベースの知識と修正経験があること。この基準を満たさない場合は見送る判断も必要です。小顔は一時的でも、失敗は一生残ります。だからこそ医師選びだけは妥協しないでほしいです。

 

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目の下のボリューム調整やクマ治療でよく比較されるのがヒアルロン酸と脂肪移植です。

 
SNSでは軽く語られがちですが、学会発表や論文を読むと、適応と手技の差が結果を大きく左右することが分かります。ここでは感覚論ではなく、実際に報告されている内容を踏まえて整理します。 
 
目の下のクマ治療:ヒアルロン酸と脂肪移植
 
分類 ヒアルロン酸 メリット ヒアルロン酸 デメリット 脂肪移植 メリット 脂肪移植 デメリット
可逆性 溶かせる。元に戻せる。 繰り返しで形が崩れやすい。 一度定着すると長期的。 トラブル時に簡単に戻せない。
施術負担 体に傷が残らない。施術時間が短い。 炎症が出る人がいる。 自家組織なので異物感が少ない。 脂肪採取が必要。ダウンタイムが長い。
仕上がり 手軽にボリューム調整できる。 青く透ける。しこり。不自然になりやすい。 眼輪筋内部に入るため自然。 定着次第で凹凸や左右差が出る。
持続性 短期。減ってくる。 減少時にシワが出ることがある。 定着すれば長期。 定着しないと効果が出ない。
見た目変化 すぐ効果が分かる。 入れすぎでナメクジ状。流れることがある。 黒クマや色素沈着の改善が見込める。 黄色く見えることがある。
費用 比較的安価。 繰り返しで総額が増える。 長期的には一回で済む場合あり。 初期費用が高い。
その他 手軽に調整可能。 周囲骨への影響が指摘されることがある。 自分の脂肪を使う。 金銭的に無駄になるケースがある。

 

ヒアルロン酸については、眼窩周囲への注入でチンダル現象や血管圧迫のリスクが報告されています。形成外科系学会では、層を誤ることで不自然さや合併症が出やすい点が繰り返し指摘されています。脂肪移植についても、安全性自体は高いとされる一方、定着率に個人差が大きく、過去の美容外科学会では凹凸や左右差の修正困難例が報告されています。

 

どちらが優れているかではありません。骨格、皮膚の厚み、クマの原因が膨らみなのか色なのかで選択は変わります。論文ベースでも、適応を誤った症例ほど満足度が下がる傾向が明確です。

 

肝心なのはプチ整形でも医師選びです。同じヒアルロン酸、同じ脂肪移植でも、解剖理解と経験差で結果は別物になります。医師側の精査=学会所属や形成外科バックグラウンド、修正症例への対応経験を確認せずに決めるのはおすすめしません。

 

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