上まぶたのたるみ取りは、手術名よりも中身で決まる。重度のたるみなら眉下リフト、切除幅が5mm以下で済むなら全切開で対応できるケースもある。ただし、どちらが正解かは状態次第で、万能な術式はない。
実はこの手術、手術時間を見るだけである程度クオリティが読める。
例えば眉下リフト。30分前後で終わる手術は要注意。短時間の場合、中縫いをせず皮膚縫合だけ、もしくは連続縫合で処理されている可能性がある。これは傷跡が太くなる、もっこり感が出る、ドッグイヤーが残るといった失敗につながりやすい。
| 手術時間 | 想定される内容 | リスク |
|---|---|---|
| 約30分 | 皮膚縫合のみ、連続縫合 | 傷跡、もっこり、ドッグイヤー |
| 60分以上 | 中縫い、層別処理 | 傷の質が安定 |
さらに重要なのが内部処理。美容的な仕上がりを左右するのはROOFや眼輪筋の処理。ここを触らずに皮膚だけ切ると、厚ぼったさが残る、後戻りするなどの典型的な失敗パターンになる。
カウンセリングでよくある「まぶたを指で持ち上げたシミュレーション」。これと同じ仕上がりを出すには、筋肉処理が必須。筋肉を触らなければ、シミュレーション通りにはならない。
| 処理内容 | 仕上がりへの影響 |
|---|---|
| 皮膚のみ | 厚ぼったさ、後戻り |
| ROOF処理 | ボリューム調整 |
| 眼輪筋処理 | 軽さ、戻り防止 |
もう一つの落とし穴が眼瞼下垂との誤診。上まぶたが重い原因は、挙筋腱膜の問題とは限らず、単純な皮膚弛緩だけのことも多い。ここを見誤ると、不要な眼瞼下垂手術になる。
この誤診を避けるためにも、眉下リフトだけ、全切開だけを売りにしている医師は回避推奨。得意手技が一つしかない医師は、診断もその手技に引っ張られやすい。
| 医師タイプ | 実務的評価 |
|---|---|
| 眉下専門 | 適応が偏りやすい |
| 全切開専門 | 皮膚弛緩を過小評価しがち |
| 両方対応 | 診断の幅が広い |
学会でも、上眼瞼形成においては皮膚切除量だけでなく、眼輪筋やROOFの処理が長期安定性に関与することが報告されている。
参考論文としては
Upper eyelid blepharoplasty and orbicularis muscle management
ROOF resection in aesthetic upper blepharoplasty
Differentiation between dermatochalasis and blepharoptosis
あたりが基本。
結論。上まぶたのたるみ取りは、○○専門医とかだと誤診が多いので、手術時間、内部処理、診断力。この3つを満たせる医師かどうか。直美は避けようね・・。

