ナショナル・シアター・ライブへ 「ワーニャ」 | 工房長のぼやき

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チームスチームパンの工房長、安達俊信の日々是之。
思いついたことをカタカタ書いています。

2時間の1人芝居。

そう聞いて、皆さんどう思いますか?

 

へ〜、と思う方もいらっしゃると思います。

 

俳優が聞いたら、驚愕するのではないでしょうか。

しかも、

「「ワーシャおじさん」を改定した

「ワーニャ」という作品を一人芝居で!」

と聞いたら、わけがわからなくなるのではないでしょうか。

 

 

 

ナショナル・シアター・ライブへ本日も池袋のシネリーブルまで行ってきました。

 

ナショナル・シアター・ライブは、英国のナショナル・シアターが

世界で見て欲しい舞台を撮影し、劇場で見せる演劇です。

 

今回一人芝居をやったアンドリュー・スコットは、

ドラマの「シャーロック」のモリアーティでおなじみなのですが、

他にもドラマ、映画に多数出ているので、見たことある人は多いはず。

 

ワーニャ伯父さんに出てくる登場人物を

すべて一人でやっちゃうんだから、

「どうなっているの?」

と見てない人はなります。

 

私自身、はじめ、舞台上で起こっているルールが分からず、

とまどいました。

 

そして、そのルールを理解して、顎が外れました。

アンビリーバブル。

 

 

登場人物を一瞬で切り替え、

舞台が進んでいきます。

 

 

「一瞬の切り替え」がどのようなのか。

 

 

映画やドラマで、カメラが切り替わった時

映った登場人物が話すように、

舞台上で一瞬でそれが行われます。

 

それまで話していた登場人物から、

別の登場自分の感情や姿勢などへ

一瞬でチェンジします。

 

いとも簡単に……

 

 

 ※正直、一般的なドラマや映画に慣れている人は見ない方がいいです。

 そういった方は、純粋に物語を楽しみたいでしょうし、

 登場人物は別の人がやっている方がわかりやすく、見やすいので。

 舞台を見ている人は見てみてください。

 マジですごいです。

 

 

「いとも簡単」

 

というのは、

 

「変わった瞬間に登場人物が会話の中で

どのような感情かが理解できる」

 

ということです。

 

1つの役でさえ難しいのに、7役……

 

 

ほえ〜

 

 

技術的な凄さは言うに及ばず、

その場面場面で起こるできごとそれぞれに

ものすごい重みがあり、半端ないです。

 

「あんな世界観が作れるものなのか」

 

と関心ばかりしておりました。

 

また、機会があったら見よう。

そう思っております。