映像配信公演「3々9扉 SANSANKUDO」への思い。 | 工房長のぼやき

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チームスチームパンの工房長、安達俊信の日々是之。
思いついたことをカタカタ書いています。

チームスチームパンでは、

6/14(金)〜28(金)にかけて、

三宅美奈子監督撮影・編集による

映像配信公演を行います。

 

 

 

 

今回、映像配信する公演は、

昨年6月に公演しました「3々9扉」です。

 

「3々9扉 SANSANKUDO」は

「3人の脚本家よる3つの物語を9人の俳優が演じる人間模様」

ということで、公演を行いました。

 

 

チームスチームパンでは、映像配信する公演について

 

・劇場に足を運べない方

・地方の方

・話には聞いていたけど見逃した方

・公演自体を知らなかった方
 

そんな人達に

 

「演劇を映像作品として届けられないかと」

 

と、コロナ前から検討してきました。

 

 

コロナ禍になり、一気に配信公演が広まり、

 

「これだ!」

 

と思ったのも束の間、

第五類に分類されてから

小劇場で配信公演は減少の一途を辿っています。

 

 

「演劇は劇場で観るもの」

 

それは理解しております。

 

「これまでの演劇の慣習から

映像として見る違和感がある」

 

わかります。

 

「配信公演のチケット購入の複雑だからいやだ」

 

この気持ちもわかります。

 

「主催側としては、配信を観る人が減少することで

収支が合わなくなりやめざるを得ない」

 

同感です。

 

 

 

でも、

 

「演劇を映像作品として残せないのか?」

 

という思いは残ります。

 

 

ナショナル・シアター・ライブは可能にしています。

 

 

商業演劇であれば予算が十分にあり、

回収の目処があるからやれる。

 

そんな事はありません。

カメラやスタッフなど考えると

回収自体、難しい場合も多々あります。

 

ならば、

「小劇場でも成立させる方法があるのはずではないか!」

 

 

そのため、ただの配信ではなく

映画監督の三宅美奈子監督にお願いをして

撮影・編集をしていただきました。

 

 

三宅監督は、

脚本を読み込み、

稽古場に幾度も足を運び、

ゲネプロで本番状況を確認したうえで、

複数台のカメラで、

昼公演、夜公演の複数回を撮影しました。

 

配信であれば、

通常1公演のみを撮影ですが、

2公演分、プラスαを撮られ編集したことで、

映像作品として

生まれ変わらせていただいております。

 

 

昨年の「3々9扉 SANSANKUDO」で

配信も行っていましたが、

全く違う絵作りですので、

楽しんでいただけると思います。

 

 

ぜひ、チームスチームパンの成長過程を

また、出演者の歴史を

ご覧いただければ幸いです。

 

一度見た方も、

一年前の作品ですと要所要所は覚えていても

細部はなかなかそうはいかないので、

ぜひご覧ください