作品づくりには、しっかり考えた目的と目標は必要だ | 工房長のぼやき

工房長のぼやき

チームスチームパンの工房長、安達俊信の日々是之。
思いついたことをカタカタ書いています。

作品づくりは、しっかり考えなければ。


そのためには、

目的と目標は必要だ、

と実感しております。

 

目的は「最終的に成し遂げようとする到達点」、

目標は「目的を達成するための目印」。

 

 

演劇の目的は、

作品のテーマやそれに対するメッセージを

観劇を通して体験してもらうこと

だと考えています。

 


作品のテーマや、

それに対するメッセージなしで、

観劇を通して体験してもらう作品はあるか?

 

もしあるならば、あまり見たくはない。

 

 

どんな作品でも、

自分からであれ、

人から言われたからであれ

やろうと思おうきっかけがなければ、

作品をやることはありません。

 

その作品をやる際に、

どれだけの人が、

「このメッセージを伝えるために作品をやるんだ」

と言って、やりはじめているでしょう。

 

やる際に、まずはじめに、

「面白いから」

「好きだから」

「やりたいから」

「挑戦したいから」

「やれって言われたから」

と、個人的なことを思うはずです。

 

「もてたい」

「稼ぎたい」

「称賛されたい」

 

といった欲望にまみれていることもあるでしょう。

 

 

しかし、個人的な感情で終わってしまう作品は、

凡人では、物事の真理まで達することはないので、

天才でない限り作品になりません。

 

 

凡人ならなら、

理解してもらいたい人に伝わる作品をつくる

努力が必要です。

 

「伝える」のではなく、

「伝わる」のが大切。

 

 

「伝える」は一方的に相手に情報を届けること。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

「何事も全力でやりましょう!」

  ↓

「なんで?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「伝わる」は、相手に受け止めてもらうこと

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

「何事も、誰からが見ているから全力でやりましょう!

そっちの方が得です!」

  ↓

「よし、やる」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

作品を通して、どのようなメッセージがあり、

何を体験してもらいたいかを

絶えず考え、表現する必要があります。

 

考えなければ、

「面白いから」

「好きだから」

「やりたいから」

「挑戦したいから」

「やれって言われたから」

「もてたいから」

「稼ぎたいから」

「称賛されたいから」

という作品を見させられることになります。

 
……それは嫌なんだけど、
そんな作品を見る機会も多いです。
 

 

賞レースに出ない演劇は、

評価軸を持っていないため、

玉石混交で、

本当にいい作品はごく少数です。

 

本当にいい作品に出会うためにはどうするか。

 

僕は、携わっている人たちで選びます。

 

ポイントは、

言葉よりどんな行動をしているか

で見極めること。