姫路の整理収納アドバイザー ・ 整理収納教育士、よしなかなおこです。
姫路市立南大津公民館さまからオファーを頂き、子供向けの整理収納セミナーを開催しました。
付き添いの大人の方や大人お一人でご参加の方もいらっしゃったので、こんな話も取り入れました。
子どもが不要と判断した物を親が使う場合は、子どもから親へ「所有権移転」をする必要があるんですよ、と。 

セミナー終了後のこと。
持参したパソコンやプロジェクターを片付けているときに、男の子のお母さんが
「さっそく “所有権移転” しましたよ」
そう言いながら数本の鉛筆を見せてくださいました。
セミナーの合間にお子さんがペンケースの中身を出して「不要」と判断した鉛筆をお母さんが引き取ることになったとのこと。
やる気スイッチが入ってさっそく実行に移してくれるなんて嬉しい限り。 

その時に
男の子には「なぜ不要と判断したのか」
お母さんには「それをどこでどう使うのか」
をお聞きしたかったのですが、すぐにお帰りになられたので残念ながらお聞きできませんでした。 

色や絵柄に飽きたから
形が手になじまないから
短くなって持ちにくくなったから
仮に子どもがこういった理由で鉛筆を「不要」と判断した場合、親はどう対処すれば良いでしょう?
「使わないのなら捨てればいいじゃない。また新しいのを買ってあげるから」
そう言って子どもの判断をそのまま受け入れてしまうと
「飽きたり気に入らなくなったら、また親に新しい鉛筆を買ってもらえばいいか」
と思うようになり、物を大切に使わなくなったり、浪費癖がついてしまうかもしれません。






整理(要・不要の判断)は、まずは子どもに委ねる。
結果を見た上で親が思うところがあれば、子どもの判断を頭ごなしに否定するのではなく
これから物を買うときに気を付けるべきこと
物を最後まで上手く使い切るための方法
をアドバイスしてあげるのが良いのではないでしょうか?
分度器もこのような使い方があることを教えてあげれば「使ってみよう」と思うかもしれませんよ。 

SDGs、節約、判断力、決断力、発想力……
文房具の整理を通じて子どもが学べたり身に付けられることは多いと思います。 

以前アドバイザー仲間に教えてもらったのですが、短くなった鉛筆を削って連結させるための商品もあります。
物を最後まで丁寧に使い切る。
「TSUNAGO」はそれを教えてくれる素敵な商品だと思いました。
小学校の入学祝いにも喜ばれそうですね。 
