先日投稿した『追憶』の補足です。


これは「さらば愛しきアウトロー」と言う映画を紹介するための小山薫堂さんの詩なのです。


この映画を俳優引退作品として81歳で主演を務めたロバートレッドフォード。

同年代以上の方なら皆んな知ってる(?)ハリウッド屈指の美男、優れた身体センスで「明日に向かって撃て」「夕陽に向かって走れ」で注目され、「追憶」「スティング」「普通の人々」「ニュースの真相」などなど、大人のロマンスから社会派作品まで、俳優、監督、プロデューサーとして多くの作品を残し、演技と製作の両方で成功を収めた初めての映画人としての地位を確立した人。

俳優、監督だけでなく映画製作者の後進育成のためにサンダンス映画祭を主催し、長きに渡り優秀な才能を世に送り出している映画界のレジェンドです。


私はどちらかと言うと、癖のある、アク強めの役柄を演じる俳優が好きなので、この最終作品も いつか観ようとWOWOWで録り溜めていたものを先日初めて鑑賞したのでした。


大胆不敵な手口で強盗と脱獄を繰り返しながらも、人は傷付けないポリシーを持つ老紳士風重犯罪者の実話を映画化したものですが、レッドフォード自身の人柄と重なっているように感じてしまう、どこか知的で品のある犯人がチャーミング。シワシワの笑顔もまた素敵でした。


最後のこの作品を監督、脚本、主演として派手に花道を飾る事も出来たでしょうに、監督を若き才能に任せ、信頼する仲間の俳優達、スタッフと共に製作した所にも彼らしさが出てるように感じました。


そんな彼の隠しきれない余裕のオーラ、魅力を醸成させた人生を、代表作を振り返りながら回想させる詩がこの『追憶』の詩。



この背景を知って読むと、また沁み方が違うでしょ?

私も人としての彼の生き様に魅力と憧れを感じました。


あのままでは、作者の小山薫堂さんに申し訳なくて、補足せずにいられなくなってしまった次第です。汗