ADHDのマスキング | マイノリティのお話

マイノリティのお話

ずっと人前で自分を出せない、自分でいてはいけないのだと思ってました。カウンセリングを受けたら、育った環境に原因がある事がわかりました。

私以外全員ASDだった。

ASDについて勉強したら、今まで見えてなかった事が見え始めた、そんなブログです。

専門家じゃないです。ただ、ひたすら、読めるものを読み漁っただけの人です。私の脳内フィルター通してます。嘘かもしれません。

 

マスキングとは・・・発達障害の人、あるいは傾向のある人が、周囲に溶け込んだり、自分がちょっと人と違う事を隠すために、過去の経験や、何かで得た会話知識などを用いて、自分の理想や、こうあるべき・・・と思う姿を演じる事を言う。ある程度は、誰もがしている事だけれど、発達障害傾向のある人は、それまでの自分の言動が周囲とは違う事に気が付いており、それをカモフラージュするためのライフハックとして、過剰に適用しようとしてしまうのである。自分の意志に反して、自分とは全く違う人物を演じている事になるので、ものすごく疲れてしまう。

 

 

 

過去、私が書いたマスキング・コピペ・カモフラージュ関連の記事。

英語でググ:コピペ

英語でググ:『Masking(マスキング)』

ボス・リズ:マスキング

 
 
過去記事を読んでもらえればわかるのだけれど。我が家のおかん、妹ちゃんも、自然とそうするのが当たり前かのように、外と家の中では全く違う人である。二面性とは、よう言うたものや。おかんの場合には、もともとの職業柄か、さらに細分化していて、学校の先生のおかん、おとうの同僚の奥様達やご近所さんの手前のおかん、親戚とおるときのおかん、おとうの前の妻のおかん、普段の漏れ漏れおかん・・・みたいな感じで、いろんな「マスク」をかぶり替えている感じ。
 
でも、こんな事をしていて、疲れないはずがない。それぞれで、それぞれの理想の先生像や、妻像など、自分の感情を隠しているので、家に帰るとぐったり疲れて、家族には当たり散らす・・・というのが当たり前であった。
 
そんな事しなきゃいいのに・・・と思えるが。それまでの生きづらさから、「そうすると生きやすい」と学んでしまったのであろう。意識的にではなく「そういうもの」と思っているのだ。
 
家族に対して、外では絶対にしないような理不尽な八つ当たりをするのも「家族なんだから、いいでしょ!家族でいるときぐらい、私の好きにさせてよ!」と、見事に何かをはき違えたような事を、おかんも妹ちゃんもいう。
 
このマスキング、家族間だけではない。リズの場合、末端の社員の前だと、猫をかぶったかのような、本当に、お上品で、ほわほわして、柔らかいイメージで、いつもニコニコしていて、優しい声で話すけれど。私の前では、キレたり、嫌な事を言ったり、理不尽にあーいえばこーいうし、もう好き放題である。
 
これまで、ASD傾向が強い人のマスキングについて、いろいろ調べてきたけれど。ADHD傾向については、調べてこなかった。ASD傾向が強い人のマスキング、読んでも私はしっくりこず、私はそんな事してないのではないかなぁと思っていたのだけれど。最近見た、ADHD傾向の人のマスキングについての海外動画を見て「そうだったのか」と納得したのでご紹介。
 
 

ADHDのマスキングは「ミミック」なのだそうだ。mimic = 物まね。物まねをする事。

 

”I grew up with an identity and was able to fit in everywhere, ADHD masking at its best (僕はどんな環境でも馴染めるアイデンティティで育った。ADHDはマスキングがめっちゃ得意だから)”
 

つまり、ADHDは無意識的に相手に気に入られようとして、相手を物まねするスキルを身に着けるらしい。相手のしゃべり方、言葉遣い、ボディランゲージ、服装、好み、思考癖・・・。これは、多分、前にADHD寄りの隠れた才能として紹介した、『パターン認知』が関係していそうだけれど。相手をよく観察して、パターンを読み取って、うまい事物まねするのだという。

 

これを見て、めっちゃ心当たりがある・・・と思った。

 

私は、そういえばちょっと悪い人とでも、ギークとも(おたく?)、派手目の人たちとでも、割とどんな人とでも友達になれる。そして、私はそんなに友達・・・と思ってなくても、向こうは「ベストフレンドだよ!」と言うてくれる事が多い。時々それを言われると「はぁ・・・?私からは一切心を開いてへんけどなぁ・・・」と思っていたけれど。まぁ、そうか。

 

ミミックをしているとしたら、相手が私を「ベストフレンド」と思ったり、心を開いたりしてくれるのは、当たり前の事だ。

 

心理効果の「ミラーリング」って聞いた事がある人、手あげてー。多分、私のブログ記事読んでるぐらいの人たちは、「知ってる、知ってる」とか「聞いたことある」って思ってるのではないだろうか。初対面の人と打ち解けたい場合には、相手と同じしぐさや言葉で相手の鏡のような言動をとると、相手は自然に心を開いてくれる・・・という事。

 

つまり、「ミミック」を自然としてしまっているのであれば、そりゃ、出会う人のほとんどに好かれるわけである。時々、「そんな事、私に言うてええんですか?」と思うほど、私にいろいろ話してくれる人がいてびっくりするねんけど。これも、多分、私が相手をミミックし、相手に心を開かせた結果かもしれぬ。

 

この動画では「え?じゃあ、君本来の性格は?」と聞かれて「え?もう、わかんなくなっちゃった」と言ってるのだけれど。その一方でもう一つの動画が面白い。

 

 

 

ADHD寄りさんの性格の特徴?

 

よくしゃべる人ーただのハイパーアクティブ。

対人スキルがすごいー人の感情に敏感だから共感力が高いだけ。

ユーモアがあるー批判・否定されるのが苦手なので、相手を笑わせて好かれようとするライフハック。

創造性ー脳が普通の人はつながない点と点をつないでくれるから。

いつもエネルギーがあるー多動性で動いてないと気が済まないから。

冒険心があるードーパミン刺激が必要だから。

表現力があるー感情の起伏が激しいから、リアクションも大きくなる。

 

ウケる。私の事ですか(笑)。

 

で、「えー!やだー!僕のパーソナリティーは、僕の特性そのものじゃないか!」と言ってるのだけれど。

 

ホンマやな・・・。特性か、負の特性をどうにかしようと思ってライフハックをうまく使った結果なのか。それが、結果的に「性格」となって出てくる事が多い。

 

 

つまり、普段は相手をミミックしたマスキング、それを取り除くと、ただの特性・特性由来の性格・・・。

 

 

ウケる。少なくとも、私は「言いえて妙」と笑いました。