繊細な情報を理解しない人。 | マイノリティのお話

マイノリティのお話

ずっと人前で自分を出せない、自分でいてはいけないのだと思ってました。カウンセリングを受けたら、育った環境に原因がある事がわかりました。

私以外全員ASDだった。

ASDについて勉強したら、今まで見えてなかった事が見え始めた、そんなブログです。

やっぱり、オーラちゃんとは相いれないわぁ・・・。

 

先週の事、オーラ、私、オーラのパートナーCちゃん(別のグローバル企業)の3人で話をしていた時に、ちょっとぴりついたお話。

 

 

私が「リズとはもうやっていかれへん・・・」となる前から、オーラちゃんとリズはうまく行っていなかった。オーラちゃんは、物事をはっきり言うタイプの人で、かつ、顔や態度にも出るタイプ。人への観察眼はそこそこあるけれど、自分の事を客観視できないし、目に見えない物事や、数値化できないものは、多分、いまいち理解できないタイプだと思う。でも、自分に向けられた悪意や、ディスりには敏感である。そして、自分の意見が世界の意見だと思い込んだり、逆に、物事を一般化しすぎたり、こだわりがありすぎたり、なさ過ぎたり・・・、まぁ、そんなタイプ。リズも同じようなタイプなので、同族嫌悪なのかな・・・。二人は最初から、上手く行かなかった。

 

今の会社に2年前に来たのだけれど、その前はずっと銀行系で、びしっとスーツを着て、クライアントと向き合う仕事をしていた。毎日、三つ揃えのスーツやネクタイをするような場所で働いてきたので、正反対のカジュアルな米系企業のうちは「みんなダサい!ありえないほどダサい!」との亊。まぁ、確かにね・・・。でも、関係ないしね、クライアントに会う仕事ではないし。会社のパブリックイメージも、カジュアル路線なので、CEOもCFOもどんなにお金稼いでいても、公共の場面では、カジュアルなイメージのファッション。

 

私: まぁ、会社アメリカの会社だし、業界もカジュアルな業界だから。銀行系と比べたら、そりゃ、ダサいの当たり前やん。

オーラ: それにしても、あり得ない!

 

私からすると、そういうオーラちゃんも、「うーん」という服装は時々ある。前に、ナタリーが・・・。

 

ナタリー: ・・・ねぇ、Sango聞いて。

私: ハイ。

ナタリー: オーラのあの靴、何?

私: え?

ナタリー: 小学生の運動靴じゃないんだから!

私: ・・・爆笑。

 

 

確かに、よく見たら、子供が履きそうな布製の運動靴であった。コンバースではない。本当に、その辺の知らんブランドの布製の運動靴。確かに、スーツにスニーカーという崩しファッションはあるけれど、その運動靴ではないな・・・という組み合わせであった。そんなオーラ。

 

 

オーラ: 信じられない。

私: へ?何が?

オーラ: ボスの服装見た?

私: え?ああ。ひらひらのお洋服だったね。女子度が高い、可愛らしい服。

オーラ: だっさい!

私: ・・・えー。別に、ダサいも何も。一枚のワンピだから、あんまり何も感じなかったなぁ。

オーラ: だって、あのワンピースに黒の皮のヴィトンのバッグだよ?

私: まぁ、旅先だから、バッグと服は合わせられないんじゃない?私も、大概合ってないよ。

オーラ: あんな、チープな素材の服と、あの重厚なヴィトンのバッグ?!

私: でも、モノグラムだと、がちゃがちゃするし。あの黒のバッグ素敵だよね。やっぱり、おフランス人、ヴィトンがええんやろなー。

オーラ: ありえない!私とは合わないわ!

 

と、服装とか、どうでもいい事で、最初からリズとはうまく行っていなかった。徐々に、私の方がどんどんうまく行かなくなって行ったのだけれど。都度、オーラと話をする度に、「え?」と思う亊があったのであった。

 

 

オーラ: 最近、リズとはどう?

私: はぁ、もう、嫌や。なんか、知らんけど。週に数回、絡まれるし、キレられる・・・。面倒くさい。

オーラ: 構わなければいいんじゃない?

私: いや、かまってないし・・・。ボスだから、仕事だから、絡みがあるから、避けようがない。

オーラ: え?私は、最後に話したの、2週間以上前だよ?だから、絡みはないよ?

私: いや、私の仕事、彼女のChief of staffみたいなものだから。1週間に数回、下手したら、毎日連絡取り合うし、オーラちゃんの場合とは、違うやろ。

オーラ: I see... (ああ、そうなの)。

 

 

なんで、まったく違う仕事してるあなたと、私とが、リズと同じ絡み方してると思うんやろ・・・。

 

 

 

オーラ: 最近は?リズとは?

私: ラニさんがアビの秘書業務で忙しくて、リズの秘書業務が後回しになるらしくって。その分のイライラが、私に回ってくるわ。

オーラ: なんで?なんで、リズがそれで、イライラするの?

私: え?ラニさんにすぐにでも、秘書業務してもらいたいのに、後回しにされるんだから、イライラするんじゃないの?特に、リズのあの性格だから。

オーラ: でも、それがなんでSangoに回るの?Sango関係なくない?

私: だから、八つ当たりやろ。だから、私もちょっとまいってるわ・・・。

オーラ: そんなの、Sangoに関係ないんだから、八つ当たりするリズが悪いんじゃないの?

私: そうやで。

オーラ: じゃあ、Sango関係ないじゃない。

私: いや・・・だから、八つ当たりされてるんだってば。

オーラ: 関係ないのに?

私: ・・・関係ないから、「八つ当たり」なんやろ?関係あったら、ただ、仕事ができないからキレられてるだけやん。

オーラ: I see。

 

 

なんだ、これは。何だろう。これ、あれか?またしても、サリーとアンの問題が、わからない感じか・・・?こんな感じで、何度か、噛み合わないな・・・と思っていたけれど。世の中のそれぞれの人の感情を知っておくのは重要な事なので、割と、きちんと、解説して応えていた。

 

 

 

オーラ: Sango、そういえば、おばはん本部長と1:1したの?

私: ウン、したよ。いいアドバイスもらえた。

オーラ: 雇ってもらえるって?

私: 「まぁ、しばらくリズの下で頑張って、それでも、ダメだったら、また相談して、スポンサーになるわ」って言ってもらえた。あ、この話は他ではしないでね?

 

オーラ: なんで?スポンサーは、社内でもきちんと認められてるプログラムでしょ?

私: そうやけど。明らかに、私はアビにスポンサーになってもらって、部署を移動してるから。そんなスポンサーなんて、何人も作るもんではないし。あんな大物のスポンサーの間をふらふらしてるなんて、評判落ちるだけやから。他言無用でお願いするわ。

 

オーラ: は?わからないんだけど。別に問題ないでしょう。

C: スポンサーって、メンターとは違うの?

私: 同じ人がしていてもいいけれど。定義は違うで。メンターは、あくまでもキャリア相談に乗ってくれる人で、仕事を紹介してくれたりはせぇへん。スポンサーは、その人の組織内で仕事をくれたりする人。

オーラ: スポンサーが何人いてもいいでしょ?だから、別に隠す事ないじゃない。

 

 

いや、おかしいやろ・・・。アビ、おじい本部長、おばはん本部長と、Cが付くエライ人の直属の部下たち、横並び3人の間を飛び回るって、やっぱり、なんか信用ないやん?もちろん、会社に「派閥」なんて言うほど明確なものはないけれど。それでも、横並びの3人で、チームだけれども、ある意味ライバル同士なのだ。その間をふらふらしてるのは、やっぱり、ちょっと信用ならへん。しかも、私みたいに役職のない人のスポンサーは、せいぜいが部長レベルなのだ。あの3人は、さらにその数歩上を歩いている役職。「~が私のスポンサーになってくれたんだぁ!」なんて、大きな声で言ってはいけない。

 

あまりにもデリカシーが無さすぎるし、ポリティックスに鈍感すぎて、ちょっとむっとした私は・・・。

 

 

私: ・・・はぁ、言うんじゃなかった。もう、今度から、この話はオーラには、せぇへん事にするわ。

オーラ: 別に隠す事ないじゃな・・・

C: オーラ、Sangoが話さないでって言ってるんだから、話さないのが礼儀ってものよ。

オーラ: I see...

 

 

こっちよりの人って、ほんまに、世の中の暗黙のルールを、都度、覚えないといなんのやな。せめて、それを自覚しておいてくれたら、「ようわからんけど。他で話すなって言われたから、話さない事にしようっと」となるかもしれんけれど。自覚がないから、「別に大丈夫なはず」とか、自分で判断してしもて、面倒くさい事になるんやないやろか・・・。

 

 

ああ。オーラは、やっぱり、こうやなぁ。

 

 

話していい亊、あかん事、それぞれの人の立場を理解した上で判断せなあかん事が多いポリティックスは、オーラには向かへんのやな・・・。