ボス・アビ:『あざとい』は、おばはんでも使える。 | マイノリティのお話

マイノリティのお話

ずっと人前で自分を出せない、自分でいてはいけないのだと思ってました。カウンセリングを受けたら、育った環境に原因がある事がわかりました。

私以外全員ASDだった。

ASDについて勉強したら、今まで見えてなかった事が見え始めた、そんなブログです。

はぁ、疲れた。疲れたよ。疲れたんだよ。

 

 

おじい本部長と話をして、その上でアビと話をした。本来であれば、アビと最初に話をして、こりゃダメだと思ったら、おばはん本部長やおじい本部長と別部署・役職への移動を詰めるのだけれど。前の記事のコメント欄で、しのばさんがおっしゃるように。

 

アビは、私がこのまま彼の部署で大人しくしているだろう。ただ、文句を言ってるだけ・・・と真剣に取り合ってない感じがしていたので、逆の順序にしてみた。マリア本部長も「そうね。アビは、自分がお気に入りの人達は『It's okay, they can manage (大丈夫、まだ頑張れる)』と思いガチだからね」と言っていた。

 

そんなわけで、逆の順序にした。もう「移動できる道筋はもう立てた。だから、あなたがどうにも出来ないなら、私はこの部署を去るから。どうにかするつもりがあるのなら、そう言ってね」と、言えるようにしたのだ。

 

アビに「どうにかしてほしい」とお願いをするのは、アビの行動に頼ってる事になる。自分がコントロールできない事に頼るのはもう嫌だ。それであれば、アビに「お願いする立場」ではなく、対等な立場として。あなたがどうにか出来るなら、私もこのままこの部署に居たいけれど。そうじゃないなら、もう去る準備は出来たから、と言い切ろうと。

 

我ながらいい作戦である。

 

強くなったな、私も・・・。

 

で、おばはん本部長には「もし、あと1期頑張ってみて、いい方向に動かなかったら、また連絡頂戴。あなたのスポンサーになるわ」と言ってもらえて、おじい本部長にも「君を採用するよ。7月の終わりに組織編制が変わるから、マリアと連絡を取っておきなさい」と言ってもらえた。前ボスのステフにも連絡を取ろうと思ったが、あそこは人手不足で大変なので、言ってしまったら、今すぐ移動になりかねない・・・。そんなわけで、おばはんと、おじいで、一旦止めた。

 

 

そして、アビとのワンオンワン。アビは、出張先であった。

 

 

私:ごめんなさい、忙しいのに。そして、お疲れでしょうに。時差ボケもあるだろうし。

アビ: 謝る亊なんて、何にもない。

私: じゃあ、手短に・・・時間もないだろうから。

アビ: いや、時間はあるよ。何を話したかったの?

私: 話したい事は一つだけ。わかってると思うけれど。

 

 

 

 

ほう・・・。まだ、ぼやっとさせるつもりなんだな。私がはっきりと言わなければ、このまま流すつもりか・・・。でしょうねぇ・・・。私が空気を読んで、まだまだ我慢する方向でいるかと思ってたんだろうなぁ。

 

実は、ここ1週間ほど、アビにどうやって話をしようか悩んだ。そのために、リズとの会話や出来事を書き留めたメモ(もはや、モラハラ男と離婚する前の証拠集めである)や、リズとキャリア・カンバセーションをした時のパワポ資料や、私が今までした仕事の総まとめを用意した。で、どうやってアビに話をするか・・・。

 

大ボス、本部長・アビと、一社員として話をするか・・・。それであれば、ちゃんと話のフローを考えなくてはならない。

 

「・・・アビ、今日は、二つ、お話をしたい事があります。一つ目は、私の今後のキャリアについて。2つ目は、リズに対するフィードバック。そして、その後、最後に今後どうすべきかを合意できればと思います」

 

と、切り出すのが、エグゼクティブ・リーダーとお話する時の方法だけれども・・・。パワポを作るのは、ちょっとやりすぎか・・・。こうやって、アビを「本部長」扱いにして、ちょっと距離を置いて話した方が、アビは「本部長」としての責任感を発揮して、真剣に取り組んでくれるだろうか。普通、そうするには十分な証拠がそろっているとは思う。

 

でも、マテ・・・。距離を置いた事で、「距離を置かれた!そう来るなら、それで返そう」と、距離を置いた厳しい返事が来そうな気も・・・。アビは・・・。アビはこっちだ・・・。

 

でも、1:1はたった25分。世間話を最初の5分でしたとして、そして、前のミーティングが長引いたり、次のミーティングに行かなきゃいけないとして、賞味15分か・・・。賞味15分に、ぎゅっと、伝えたい事を、伝わるように、考えなくてはならぬ。ぐぬぬ・・・むずい!

 

やっぱり。やっぱり、これで行こう。アビと、ポリティックス・ゲームはしたくない。アビとは、本音で話をしたい。じゃあ、本当に、友達に話すかのように。でも、要点をかいつまんで、15分で話そう。

 

 

 

アビ: いや、時間はあるよ。何を話したかったの?

私: 話したい事は一つだけ。わかってると思うけれど。

アビ: ・・・ウン。

私: リズの事、今の私の役職、今後どうするのか、前にアビがオーラちゃんに言った「Sangoのレポーティングラインを変えようと思う」と言った事。

アビ: ・・・ウン。

 

私: その亊について、話をする?それとも、リズとのキャリア・カンバセーションがどうだったか、話をした方がいい?

アビ: キャリア・カンバセーションがどうだったか、話をして。

 

 

という事で、リズとのキャリア・カンバセーションの話をした。最初に、これは、あくまでも私のキャリアのための会話で、私の利益になる事・・・という視点で話をしたい事を伝えた事。

 

その上で、私のパフォーマンスの話をした事。リズ自身は、私の仕事にとても満足していて、すごく私を気に入っており、私に感謝をしていると言われた事。

 

リズには、高評価に感謝をしつつ、最初に思っていた仕事とちょっと違うなと感じている事を話した事。リズやチームをサポートする役職はすごく重要で、必要ではあるけれど、私が進みたいキャリアとは少し違うかな、と考え始めた・・・という事。

 

リズに「じゃあ、何がしたいの?」と言われたので、「それがまだ定まっていないので、ちょっとメンターたちと話をしてみようと思う。そしたら、何かが見えてくるかも」と言ったとたんに、キレられた事。

 

リズ: あっそう!他の人の部署に移動したいなら、そう先に言って。そしたら、あなたのキャリアについては、考えないわ!あとね!あなたが家族へのサポートで忙しい時に、寛大だった私に感謝をするべきよ。覚えておきなさい!

 

と言われた事・・・。リズが使った言葉、そのまんま伝えた・・・。

 

 

 

 

私: というわけで、それを聞いた時に、もうそれ以上何も話せなくて。「ありがとうございます。感謝します」とだけ伝えて、終わっといた。その1週間後に、リズに「どう?考えた?」と聞かれたけど、「メンターたちとミーティングがまだできてなくて」と返しておきました。

アビ: ・・・。

 

私: キャリア・カンバセーションをしてから、2週間以上たつけれど。あれから、すごく平和。私は、何もしない事に決めたから。リズに言われた事だけをして、積極的には何もせず、毎日、こつこつ、事務仕事をしているから。それでも、ラニさんに対するフラストレーションは、私にやってくる事もあるけれど。それも、もう黙って受けています。

 

私: 何か返すと、余計にリズの機嫌は悪くなるし。そんな事で、感情を乱されるぐらいなら、静かにしておこうかと思って。

アビ: ・・・。

 

私: でもね、アビ。「寛大だった私に感謝するべきよ!」っていう、会社でしたっけ・・・ここ。私、こんな事いう上司、今までいた事ない。ちょっと前なら、それでも、私は「リズは、本当はいい人なんですよ。繊細な人で、相手から拒絶された!と感じたり、喧嘩売られた!と感じると、すぐに反応してしまって、思ってもいない事を言うだけで。でも、多分、本音はいい人なんですよ」って、ちょっと前の私なら言っていたと思う。

 

アビ: ・・・。

私: でも、そう思ってて、気が付いてしまってん。あー。これ、あれやな。まるで、暴力を振るったり、ハラスメントをしたりする夫やボーイフレンドがいる彼女が、「でも、彼、普段はいい人なの。優しい人なの。最近は、仕事で疲れてるから。ストレスを感じてるんだと思うの。彼は、私を愛してくれてるの。私の事を、すごく大事に思ってくれてるのよ」って言いながら、暴力やハラスメントを受け続ける、そんな毒のある関係性の女性側のセリフやん・・・って。

 

私: リズ、私の事をすごく高く評価してるし、私と仕事するのすんごい好きやねんて。私が居るのが、すんごい助かるって、そういうねん。そもそも、最初の2週間で、リズはアビに言うたんやろ?「I love working with Sango! (Sangoと仕事するの、すごくいいわ!)」って。おかしいねん。2週間やで?しかも、2回ミーティングしただけの人やで?そんな人に対して、こんな言い方、普通せぇへんねん。

 

私: 私、アビから信頼をもらえるようになるまで、半年以上かかったで?普通、そのぐらい時間かかるねん。あんなすぐに、私に愛着を持ってしまう人は、そもそも距離感がおかしいねん。で、距離感がおかしいから、自分のストレスやフラストレーションを、Sangoやったら八つ当たりしてもいいと思ってるねん。ここまで来たら、もう、私、逃げるしかないねん。リズの下には、もういられへん。

 

アビ: ・・・。

 

私: オーラちゃんに、私を移動させようと思うって話してたんやろ?どういう話やったん?その話、まだ生きてるん?教えてほしいです。

アビ: ・・・話はわかった。あの時にちょっと考えてたんだけど。あの時に何を考えてたか、ちょっともう一回考えなきゃ。今、忙しくて、頭が回ってないから。

私: ハイ。ごめんね、出張中やし。良いタイミングではないよね。でも、こんな話、そもそも、良いタイミングなんて、こんやろ?

アビ: ウン。わかってる。2-3日待ってほしい。考える。君を移動させるにしても、ちょっとこう・・・方法を考えなきゃ。

 

私: うん。わかってる。難しいよな。オーラちゃんとリズは、そもそも合わんから。リズも、オーラの事をどう扱っていいかわからんから、移動させるのは簡単やと思う。でも、リズは余計に難しいよな。私に愛着持ってるし、執着に変わりそうやし・・・。リズが原因ではない・・・と思わんように、移動させるのは、難しいと思う。

 

アビ: ・・・。

 

私: ・・・そう思ったから、ほんなら、私がこの部署移動した方が、アビにとって簡単かなと思ってん。アビと仕事するの、めっちゃ楽しみやったし、もう、絶対、楽しい亊しかない!って思ってて。あー、こんな嬉しい亊ないわ!と思って、この部署来たけれど。でも、こんな余計にややこしい事になって、ごめん。

 

私: でも、私は彼女とうまくやってないわけではないねん。リズは、私の事がすんごい好きで、私の事をめっちゃ気に入ってて、高評価やねん。でも、私がもう無理やねん。私には、リズの配下にいる意味が何にもないどころか、毒でしかない事に気が付いてしまってん。アビと一緒に仕事はしてたいけど。でも、もう何の仕事してるのか、わからんぐらい、ただのサンドバッグ状態やし。アビの部署で仕事出来たら、嬉しいけれど。でも、アビに迷惑はかけたくないし。

 

私: だから、それなら、じゃあ。私が、自分で移動したらいいのかなって。で、メンターたちに話したら、今すぐポジションがあるわけではないけれど。そういうポジションが出来たら、私を採用してくれるって言ってもらえてん。私、ぺーぺーやから、私の分の予算は、割とおりやすいやろうし・・・。

 

アビ: ・・・ごめん、さっきの「毒でしかない」ってところ、もう一回説明してくれる?

 

 

 

・・・ぅおお・・・アビ・・・めっちゃ疲れてるな・・・。時差ボケで、ふんわりしか聞けてへんな・・・。

 

 

私: あんな、リズがストレス感じたり、不安になったり、フラストレーション感じたりするやん?特に、ビジネスの方は、自分が思う通りにコントロールが効かん事ばっかりやん?そうするとね、その代償に、自分のコントロール効く場所をマイクロマネージして、解消しようとするねん。例えば、ラニさんとか。私とか。ラニさんは、特に、アビの事をまず最初にせなあかんから、リズのための仕事が滞る事があるねん。そうするとな、リズは、私にキレるねん・・・。

 

私: 「出来ないなら、出来ないって言ってくれないと困るわ!」って。私、リズの秘書やないから、そりゃ出来へんねん。「出来へん」って言うてるけど、ずっとキレるねん。で、こういうのが、1週間に2回ぐらいあるねん・・・。それとか、急に思い出したかのように「業務資料は?!」ってキレられるねん。リズは、一切読む必要もない業務資料なのに。私に任せておいてくれたらいい業務資料なのに、「業務資料を見せなさいよ!」と、キレられるねん。だから、必要もないエクセルやワードの資料、めっちゃ作ってるねん・・・。

 

私: もう、我慢できへん。キレられた次の日には、「Sango、XXやってくれて、ありがとう」ってめっちゃ優しい声で褒められるねん。もう、我慢出来へん・・・。

 

アビ: そんな事になってて、ごめん。ちょっと2-3日考える時間をくれないか。何とかする方法を考えるから。

 

私: アビ、ありがとう。疲れてるのに。ホンマに、ありがとう。

 

 

 

 

 

というわけで会話を終えた。そして、その後すぐに、ナタリーと。

 

 

私: というわけで。アビとお話した。

ナタリー: 結局、どういう話し方したの?

 

私: いやー。最初、めっちゃフォーマルに、大ボスに話をしに来た社員・・・っていう準備もしてたんやけど。その方が、アビが真剣に取り合ってくれるかな・・・と思って。でも、思い直して。

 

ナタリー: うん?

私: 普段のまま行く亊にした。距離を置いて、壁を作るんじゃなくて。いつもの通りで行こうかと思って。

ナタリー: 正解の気がする。アビは、そもそもSangoをお気に入りなんだもの。

 

私: 最初は「アビを説得しなきゃ」とか、もう、戦いに行くつもりで準備してたんだけど。あ、間違えてるなーと。私、アビと戦って勝つつもりで行ったら、あかんな、と。戦いに行ったら、アビに勝てるわけないから。

ナタリー: その通りだわ(笑)。で、フレンドリーに?

私: そう。フレンドリーに。

 

 

で、アビとの会話を伝えた。

 

 

私: あ。そんで、「アビと働くの好きやし。でも、迷惑かけたくないし」では、ちょっと泣きそうになっといた(笑)。

ナタリー: マジでー!!!!

私: 泣いてへんで!ほんのちょーーーーーっと声を詰まらせて、無意味に「あ、ごめん」って途中で言って、泣くのこらえてる風にしといた(笑)。

ナタリー: 爆笑

私: 怒ってる人より、多分、ええやろ。

ナタリー: 爆笑。そうよね。多分、アビは「ああ。守らなきゃ」って思うもんね。

私: そうそう(笑)。「じゃあ、勝手にすれば!」って思わせるんじゃなくて。「ぅぅ。」って。でも、裏ではしっかり、ちゃんと別部署に移動する準備してるねんけど。

 

ナタリー: それは、アビに話した?

私: 話すつもりやなかったんやけど。「誰?誰と話した?」って聞かれて。めっちゃ沈黙してたから。話さざるを得なくなって、話した・・・。確かに、それはフェアやないな・・・と思って。もちろん、「詳細は話してへん。ただの、キャリア・カンバセーションしただけやし。アビに迷惑かけたくなかったから、自分でどうにかしようかと思って。・・・ううぅっ」って(笑)。

 

ナタリー: 姑息だわ。

私: 知ってる。まぁ、もしかしたら、アビも気が付いてるかもやけど。ええねん。それなら、それで。あかんかったら、もう、おばはん本部長にメールするわ。

ナタリー: そうね!アビもこれでわかったんじゃない?あなたは、待たないって。

私: そうだといいけど。

 

さて。

 

2-3日・・・と言っていたけれど。来週・再来週、リズは出張だし。何か動きが出るのは、多分、数週間でしょうか。

 

 

 

 

アビ: ・・・おじい本部長は、なんて?

私: ええと・・・7月終わりに部署の組織編制変える予定なんやって。そしたら、多分、ポジションが出来るかもやからって。

アビ: ・・・そう、わかった。他には?

私: ・・・おばはん本部長。「あなたなら、やれる仕事はあるから。私はあなたのスポンサーになるわ」って言うてはった。

アビ: ・・・わかった。

 

 

 

割と、がっつりと、ちゃんと、他部署での仕事を探してたの、バレてしもたんやけど・・・。

 

 

まぁ、いいか・・・。