大ボス・おばはん本部長と1:1 | マイノリティのお話

マイノリティのお話

ずっと人前で自分を出せない、自分でいてはいけないのだと思ってました。カウンセリングを受けたら、育った環境に原因がある事がわかりました。

私以外全員ASDだった。

ASDについて勉強したら、今まで見えてなかった事が見え始めた、そんなブログです。

私のブログを長く読んでくださっている方は、もしかしたら覚えているかもしれない。

 

「おばはん本部長」を。1年ほど前かな?この会社にやってきた人。彼女の仕事はCが付くエライ人の部署(数百人単位)のChief Off Staff長的な事。当時、私はアビのCoSをしていて、その後、おじい本部長のCoSをしていた事を知っている。彼女がやってきた時、アビやおじい本部長たちのランクのCoSを取り仕切る人がひどかった。全然この仕事に向いてない。で、私はモヤっとしながらしていた事がたくさんあった。

 

そこに、おばはん本部長がやってきて、CoSを全員集めた会議を早速開いた。

 

 

おばはん:私はね、この会社のためになる亊であれば、大概の事はOKする。改善点があれば、言ってみて。

みんな: しーん・・・。

 

みんな様子伺いで、誰も一言も発しなかったんだけれど。

 

私: あの。おばはん本部長。よろしいでしょうか。ものすっごい簡単で、速攻でできて、これが出来たら、色々すっきりするな・・・と思っている事があって。

おばはん: 言ってみて。

 

で、私は、私が常々思っていた事をかくかくしかじか・・・と話した。

 

私: で、改善策は、あります。私が今、自分の部署でやっている事をそのまま応用できるはずです。なんなら、私よりも、ITに顔が効くでしょうから、もっと良いものが出来ると思います。

おばはん: そのアイディアいいわ!

私: では、おばはん本部長のチームのどなたかと連絡を取って、話を進めても?

おばはん: その必要はないわ。私からすぐにミーティングを設定するわ。教えてもらうんだもの。

 

で、その後のミーティングで改善策を見せたところ、圧倒言う間に採用された。

 

おばはん: それ!採用!

私: 良かったです。

おばはん:今あるものを使って、コストをかけずに手間だけ減らす。そのアイディア、好きだわ!すぐに取り掛かりましょう!ジェーン!いいわね!

ジェーン: わかりました。

 

で、しばらくして、すぐにおばはんは実行に移し、今や会社で、私の案を土台にさらにITが発展させて、あっという間にスゴイものになってしまった。

 

 

おばはん: どう?

私: よかったですー!ありがとうございますー!これで、CoSの工数が減って、まともな事に使えます。まぁでも、CoSの半分ぐらいは、新しいものに慣れるのに時間かかるんでしょうけれど。

おばはん: そんなの関係ないわ!会社全体での工数を見て、それが減ってれば、コストは減ってる。他にはある?!

私: あー、いくつかあります。「これ意味あるのかな」みたいなものは。

おばはん: リストにして!ジェーンに話して!

私: そうしまーす。

 

それ以来、何度かジェーンと話をし、いくつか採用された。あるいは、知らない間に採用されてた。

 

 

そのおばはん本部長に、1:1をお願いしてみた。

 

 

私: おばはん本部長、お久しぶりです。できれば、近々1:1をしていただけないでしょうか。ちょっと、今後のキャリアについて煮詰まっていて。よろしければ、秘書さんに連絡してお時間取らせていただきます。

おばはん: 必要ない。私からミーティングを設定するわ!

私: ありがとうございます。

 

 

で、しばらく仕事が終わってからも、うだうだオンラインでいたら、おばはんからチャットが。

 

 

おばはん: Sango?まだいる?今、時間があるなら、話せるわよ!もし、今ダメなら、また後日、探すけれど。

私: 今!今、お願いします!

 

この時、家に居て、化粧すらしてなかったけれど。まぁ、どうでもいいわ・・・と、完全にすっぴんの状態でカメラをオンにして、ミーティングをした。

 

 

おばはん: ハロー、Sango!久しぶり!

私: ご無沙汰してます。突然すみません!今、煮詰まってしまって。で、アドバイスをもらえるのは、おばはん本部長かなと思いまして。

おばはん: Tell me!(話して!)

 

私: 昨年、私、おじい本部長の下から、リズの配下に入ったんですけれど。当初思っていた状況とは違うんですよね。多分、部署自体がものすごく忙しくて、部署のチームの入れ替わりも激しいし、その分、リズも忙しいし、そりゃ大変なんです。多分、想定外の状態だと思うのです。で、この状況で、今、私がやっているのが、タスクのトラッキング。つまり、リズやリズのチームがやらなきゃいけない事を出来ているかを確認して、リズに報告。で、出来ていなければ、リズが本人に1:1で話す・・・という事。他にも、ミーティングの管理もですが、議題を決めるのは私ではなく、リズが決めた事を私が実行する。私が何かを自主的に考えるのではなく、あくまでも、実行役なんです。

 

私: 必要な役割だと思います。こういう忙しい部署では、絶対に必要な役割です。でも、「それ、私がする必要ある?」「私は、これで何か学べているの?」と思ってしまったら、1年も経っていないのに、焦ってきて。

 

おばはん: わかったわ。何を言ってるか。リズには、話したの?

 

私: 話しました。でも、多分ですけれど、そもそも彼女のリーダーシップスタイルなのか。あるいは、彼女がまだ新しい本部長で、人によって彼女のリーダーシップ・スタイルを変えるべきという事に気が付いていないのか。

 

おばはん: Sango、はっきり言うけど。リーダーシップスタイルなんて、変わらないわ。新しい本部長だからなんてのは、何の言い訳にもならない。私だって、新しい本部長なのよ。リーダーシップスタイルってのはね、そもそも本人の持ってる資質からくるものよ。リズは、変わらないわ。

 

私: ・・・私も実はそう思っていて。もう少しで1年近くになるのですが、働けば働くほど、彼女は自分が自分で管理したい人で、彼女が必要としている人材は実行係で。私のようなタイプではないのだな、と。でも、今の仕事を私はできるし、やるので、彼女にとっては手放したくない人材ですし、今の仕事をさせていたいんですよね。

 

おばはん: やめなさい。そんなタスク・トラッキングみたいな仕事。あなたに賛成するわ。確かに必要な仕事よ。でも、そんなのはあなたあなくても、出来る。それにね、そりゃ、あなたにやらせたら、出来るもの。あなたは全部完璧にするもの。そりゃ、あなたにやらせたいわよ。でも、そんなのあなたの事を全然考えてないわ。

 

私: そうなんですよね・・・。簡単だから、出来ちゃう。そりゃ、完璧にできます。だって、ただの、しょうもない管理仕事だもの・・・。気に入られているんですよ。リズには。「あなたナシでどうやって仕事をしたらいいか、わからないわ」って。ちょっと奢った言い方になりますけれど、「そりゃそうやん・・・」って思うんです。だって、仕事内容が簡単で、単調すぎる。だから、おばはん本部長が、もし、私が出来る仕事や手伝える事があれば、言っていただければ、少し気分を変えられるかな、と。

 

おばはん:そんな考え方、止めなさい。私は、あなたに仕事を上げないわよ。今の状況で。

私: えー。

おばはん: だって、今、あなたそういう簡単すぎる業務に埋もれてる状態でしょ?

私: ハイ。

おばはん: だって、あなたをそんな仕事で埋もれさせたくないもの!ダメよ!そんな仕事に埋もれてはだめ!わかった。アイディアがあるわ。

 

私: ハイ。

おばはん: あのね、リズと一回、話をしなさい。「最初に思ってた仕事と全然違う」と。で、彼女にチャンスを上げなさい。それでだめったら、そこで見切りをつけなさい。

 

私: 実は、もう話したんですよね。何度か・・・。で、もしかしたら、想像つくかもしれないのですけれど。リズは、リズ独自の考え方があって、なかなか難しくて。

 

おばはん: なるほどね。私、彼女と同じオフィスだから、割と頻繁に見かけるけれど。私、オープンな方でしょ?

私: ハイ。めっちゃオープン。

おばはん: 彼女はね、ガードが堅いのよ。全然オープンじゃないの。ああいう人は、わかるわ。あーいう人は、上下間もオープンじゃない。

私: おっしゃる通りです。ここだけの話ですけれど。彼女は、ヒエラルキーに重きを置きますし。何事も、順序立てて、トップダウンで、きっちりとするのが好きな人です。というよりも、それ以外はありえない・・・というタイプです。

おばはん: わかるわ。

 

私: 前に、リズにお願いしたのです。「~について勉強したいので、~のミーティングに参加させてほしい」と。そしたら、「じゃあ、私が毎週10分使って、あなたに教えるわ」と。いや、そうじゃない・・・ありがたいけれど、机上の勉強ではなく、私は実地で自分で学びたいのだ・・・と伝えたのですが、話が変な方向に行ってしまい、結局、そうはなりませんでした。

 

おばはん: 当たり前よ!仕事を学ぶって、実地で自分で最初から最後まで請け負って、上司はサポートするだけよ。それで、学べるのよ。

 

私: そんな事があって。実は「うーん、そうか。リズと私とでは、『学び方』が違うのかな」と。「仕事を管理する」も同じように、彼女にとっては、「彼女の言った事を実行する」のが部下であって、部下が方向性が合っていれば好きに進めていいわけではないのだな、と。だからスタイルかな・・・と。

 

おばはん: 私は、会社のためになるか。あるいは、社員のためになるか。その2つで動く。あと、ダメだという時には、必ず理由を伝えるわ。なぜなのか、そして、目的は何なのか。そこさえしっかりしていたら、あとは自由に動いていいのよ。

 

私: おばはん本部長はそうだな、と思ってました。だから、相談したかったのです。リズにも、何度か伝えれば、伝わるかな・・・と思って、話をしているのですが、なかなか・・・。

 

おばはん: あのね。あなたのような人の資質をすぐに見いだせない人は、その時点でもう無理よ。しょうがない。でもね、チャンスは上げないとね、リズにも。もちろん、リズにも成長・成功してほしいものね。

私: ハイ。その通りだと思います。

 

おばはん: 1期頑張りなさい。様子を見なさい。リズにフィードバックしながら、様子をみなさい。そして、すぐにではなく、しばらく経ってから、アビに、フォーマルにミーティングを申し込みなさい。今、申し込んだら、ただのエスカレーションになるからね。

 

私: ハイ。わかりました。もう1期試します。ちょっと、やってみます。今いただいたアドバイスで。

おばはん: そうしなさい。

 

おばはん: でね、ダメだったら、私の所に来なさい。私をスポンサーだと思っていいわ。私があなたを採用するから。

私: ありがとうございます!

 

 

ハイ。スポンサー、つきました。

 

 

アビの組織、人数が多いし。アビは、今優先順位的に、ビジネスに時間を割かないといけないので。私のこんなしょうもない事に時間を割いていられない。でも、おばはん本部長の部署は、小さい。小回りが利く。そして、なんでも屋なのです。

 

 

おばはん: 私がアビに話してもいいけど。それだと角が立つからね!

私:そうですね。一度、私の方で、動いてみます。今、ちょっと煮詰まっていたのと、私の考えがおかしいのかも・・・と思ってしまっていたので。おばはん本部長と話をしてすっきりしました。あー、私の考え方は、間違っていないのだな、と。その上で、もう一度、ちょっともがいています。で、ダメだったら、また連絡させてください。

 

おばはん: いつでも!

 

 

一回、アビの派閥を抜けるのいいかもな・・・。