おじい本部長・見える人。 | マイノリティのお話

マイノリティのお話

ずっと人前で自分を出せない、自分でいてはいけないのだと思ってました。カウンセリングを受けたら、育った環境に原因がある事がわかりました。

私以外全員ASDだった。

ASDについて勉強したら、今まで見えてなかった事が見え始めた、そんなブログです。

今回の組織編制の変革でも、すごくいろいろ学んだ。

 

 

いや・・・実際は、おじいがすべて脳内で行ってしまったので「どう考えるか」は直接学べなかった。いろいろ学んだ・・・というのは、多分、私のHSP的特殊能力から・・・だと思う。ラリーさんが去る亊になり、セシル本部長がほとんどの組織を一任される亊になり、おじいが考えた采配を見て「なるほどね・・・」と勝手に学んだ・・・という亊。

 

週末、おじいから新しい組織をアナウンスするメールが送られてきた。「まだ、内密にね」と。そのメールを見ると、おじいが下書きした新しい組織体制の正式アナウンスメール。そして、その上におじいから、ラリーさんへの指示メールがあった。

 

 

おじい:ラリー、すでにステフ(私の前・前・前大ボス)と話をしていると聞いているよ。この新しい組織体制だけれど、X曜日に僕の部下たち全員に話をするつもりだ。君は、その後A曜日とB曜日の2日間で、君の部下たちに話をしてくれ。君たちの部下が別の時間帯にいる事を忘れずに考慮するように。君が、君の部下たちに話を終えたら、その後Y曜日に、部署全体にアナウンスを出す予定だ。

 

まず、これを読んで思った・・・。エー・・・。本部長やで?本部長クラスやで?私よりも、3つか4つランク上の人に、こんな細やかに、A曜日とB曜日の2日間とか、時間帯の亊を考慮する亊とか、説明せなあかんのけ・・・?しかも、実際のメールには、箇条書き。やっぱり、おじい本部長クラスになると、あれやな・・・脳のしくみとか、特性とか、わからんくても、ラリーさんに仕事をしてもらうのに必要な対策は知ってはるねんな・・・と思った。

 

なぜなら、私には大体、適当~な一文でメールくれるから(笑)。何の説明もなく。今回も「内密にね」だけであった。そして、その後のワンオンワンでの亊。

 

 

おじい: やあ、Sango。

私: こんにちは、おじい本部長。メール見ました。新しい組織編制を見て、組織図を作り直しているのですが、いくつか質問があります。

おじい: もちろん。

私: マリア部長が、今回M部も受け持つ亊になってますが、会社トップからの打診だと、全部セシル本部長の下に入るのかと思ってました。もちろん、マリア部長には十分そのキャパがあるな、とは思っていたんですが。

 

おじい: ああ、そうだね。それがマリアのやりたかった亊でもあるからね。考え方としては、同じ業務を全部マリアの下に集める事によって、誰が何を担当するかがクリアになるな、と。

私: なるほど。確かに、マリア部長の配下に全部あったら、コミュニケーションは取りやすくなりますね。

おじい: そうそう。

私: マリア部長、本部長に昇進ですか?

おじい: いや。確かにM部署は大きいけれど、仕事内容として、本部長が必要なものとは思わない。彼女は、シニア部長だからね、役職的にはちょうどいいと思うよ。

私: わかりました。

 

私: あとは、単純に、それぞれの部署名の質問なんですが。会社のトップからのメールだと、~になると思うんですが。どうされます?

おじい: なるほど。あー、でも、ABCは入れたいかな、わかりやすいし。

私: ~の中に、ABCも含まれませんか?

おじい: まぁそうなんだけど。あれは、未来的なビジョンだからね・・・今すぐにわかりやすい名前・・・ではないかな。

私: 確かに。じゃあ、ABC&Dですかね。

おじい: そうだね。

 

私: 私からの質問は以上です。

おじい: ・・・。

私: ・・・(察した)あっ。ラリーさんの亊なら。・・・特に質問ありませんです。

おじい: あっはっはっはっは!

私: なんとなく、そうかな・・・とは思ってましたし。こういう決定を下して実行に移さなければいけなかったおじい本部長はすごいな、感謝だな、と思いますし。私は、ステフをよく知っているので、こういう背景をもちろん知っている上で受け入れたステフも大変だな、と思うし。ラリーさん本人も、この役職が適材適所というわけではなかったので、これ以上ここに居ても本人のためにはならへんかったのやな、と思うので。質問はありませんです。

 

おじい: そうだね、そうだね。ラリーはね、僕の指示だしメールにすら返事ないしね。

私: 多分、他意はないと思うんですよ。そもそも、報連相が苦手な人でしょうから・・・。私も第一印象から「oh...(あらー)」て思ってましたし。

おじい: 爆笑。

私: 前に、私が「ラリーさんも、いっぱいいっぱいだと思うんですけど」って言った時に、おじい本部長「彼は、だいたい常にいっぱいいっぱいなタイプ」っておっしゃった時に「それよー!」って首ちぎれるぐらい頷いてたんで。なので、そこには全然質問ないです。

 

おじい: なるほどね。まぁ、彼のチームはいろいろ文句はあると思うけど。今まで、ラリーのランクが上司だったのに、一レイヤー下がる亊になる人もいるから。

私: あー、まぁ、そうかもしれませんが・・・。

おじい: でも、これが一番シンプルな組織の編成なんだよね。

私: ハイ、そう思います。風通しが良くなりますし、報連相も多分通りますし、あのチーム全体の、いっぱいいっぱい感が減るといいなと思います。

おじい: そうだね、そうだね。

 

私: あ、次の議題なんですが。あの、今行ってる、おじいの部下からもらう毎週のレポートなんですが・・・。箇条書きで3つまでって言っても、めちゃくちゃ長く書いてくる人がいるので。あれを、何とかしたいな・・・と。

おじい: ああ、あれね。別に止めてもいいよ。毎週の会議で、ラウンドテーブル(ひとりひとり話す亊)をして、要点だけ報告・シェアする形式にしてもいいし。

 

私: あ、私は残したいんです、むしろ。あれ、エグゼクティブ用に「要点だけまとめて話す」の練習になるので。箇条書きで3つまでって言ってるのに、全然そうじゃない人もいるし。

おじい: ああ・・・確かにね。ティファニーなんか、もはや、毎週同じ亊コピペしてるしね・・・。

私: ・・・そうですね。私も何度か伝えてみたんですけれど・・・。おじい本部長が上司に出してるメールを例にして、こんな風に、箇条書きでお願いしますって・・・。

 

おじい: だったら、レポート止めて、ミーティングでそれぞれが要点だけシェア・・・にする?

私: いやいや、何回か前のミーティング覚えてます?「時間があるから、久々にラウンドテーブルしようか」って言ったら、ティファニーが「私が最初に」って、全部の時間使っちゃったじゃないですか・・・。

おじい: 爆笑。そうだった!確かに、ティファニーはその傾向があるなぁ。

私: そうなんです。要点だけって言うてるのに、「これは、何も進展ありません」まで報告しちゃうから・・・。

おじい: わかった。君の言うようにしよう。

 

私: 組織替えが起きたら、その上で、誰が今後毎週レポートを準備するのか決めて、その上で、もう一度「箇条書き・要点だけ」で初めてみようかと。実際に、マリア部長は、あのレポートの内容を見て「今、他の部署では、こういう亊が起きてるのだな」と確認しているので、うまく使えば、よいレポートだと思います。

 

おじい: わかった。じゃあ、それで行こう。

私: ハイ、ありがとうございます。

 

 

やっぱり、おじい見えてはるねんな。そして、こういう決定をし、実行を自ら一人でするおじい本部長は、やっぱりすごいなぁと思う。おじい本部長に比べたら、やっぱり、アビはだいぶペーペーちゃんやなぁ、とすら思う。懐が深いわ・・・おじい。

 

 

ほんでも、私、もうすぐ移動する気やけど・・・。