どうしても、理解しない人。 | マイノリティのお話

マイノリティのお話

ずっと人前で自分を出せない、自分でいてはいけないのだと思ってました。カウンセリングを受けたら、育った環境に原因がある事がわかりました。

私以外全員ASDだった。

ASDについて勉強したら、今まで見えてなかった事が見え始めた、そんなブログです。

この1か月間、ストレスが半端なかった。

 

 

ローカルの治安の亊は、全体的に観光客の多い場所ではひったくりや詐欺が多いみたいな亊は事前情報として知っていたけれど。私が住んでいる特定のその場所の治安の深い事情など知らなかった。でも、多分、HSP的に、観察力がすごいのか、洞察力がすごいのか、ただの野生のカンなのか知らんが。もう、多分、3日目・4日目ぐらいから、めっちゃ警戒態勢に入っていたように思う。

 

アパートに入る時には、周囲を見渡しながら、近くに人が居ない亊を確かめてから開けた。特に、アパートの入り口のドアは、すごく鍵が引っ掛かりにくく、一発ではなかなかあかないタイプのドアだった。しかも、酔っ払いやら、マリファナやドラッグの売人やら、ホームレスの人やらが集う広場を背にしてドアを開けなくてはならない。鍵穴に指しても、引っ掛かりが悪く、下手すると数分ガチャガチャしなくてはならないのだ。実際、一度、15分ほどトライしても、まったく開く気配がなく、アパートの管理局に電話をして、近くに住んでいる管理業者の人に来てもらった。そこで鍵を交換してもらって、ようやく少しマシになったけれど、3週間ほど、この開くか開かないか、賭けのようなドアで過ごした。

 

ビザの手続きや銀行手続きなどの帰りでパスポートを持っていたり、会社帰りでパソコンを入れていたりして、後ろからバッグをひったくられたら、えらいこっちゃ・・・みたいな状態で毎日アパートのの入り口で奮闘していたので、出かけて帰ってくるだけで、ものすごいストレスと疲労感であった。

 

「このアパートの周り、めっちゃ治安悪い気がする」と思い始めた時、ティファニーにも話をしたが、ティファニーは「そうなんだ」と言っただけであった。その後、後ろから奇声を発する人に出会ったり、明らかに酔っ払いに絡まれたりして、かなりのストレスで、とにかく早く次の住処を見つけて、このアパートから出なくては・・・と必死で内見をしていたころ。

 

 

ティファニー: もう、そっちに到着して1週間でしょ?引っ越し終えた? ←自分のプロジェクトと手伝わせたい。

私: ・・・いえいえ、銀行口座とケイタイが出来ただけで。内見もせなあかんし、まだ、ビザの手続きも、アパートが決まったら住民票も、なんか、もう盛りだくさんですし。家具も買わなあかんし。「引っ越しを終える」のなんか、2か月ぐらい先やと思いますけど。

ティファニー: でも、私は1か月で終えたわよ。だから、もうすぐでしょう。

私: ・・・いやいや・・・ティファニー・・・自国に帰っただけですやん・・・。ビザもいらんし、家もあるんでしょう?

ティファニー: でも、家は貸していたから、掃除をしなきゃいけなかったわ。

私: ・・・私、掃除する家もありませんやん・・・。

ティファニー: それに、私だって、家具の搬入もあるし。

私: ・・・私も、搬入する家具は前の家からその内届きますけれど。基本的な家電やら、ベッドやらはこっちで買わなきゃいけないので、買い物もせなあかんし。水もガスも何もかも引いてませんから、そういう手続きもありますし。全然、落ち着きませんけど・・・。これが、生活を落ち着かせるのが、今の最優先事項です。

ティファニー: ・・・。

 

 

そんなわけで、このころ、ティファニーは自分がやった亊のないプロジェクト管理をするので、手一杯で、どうにか私に仕事をやらせたかった。なので、週1のワンオンワンの度に、「もう終わった?」と聞くのであった。その度に、私は「いや、まだ、これも。あれも。あれもあるし、これもあるから」と説明するのだけれど、1週間に1度、「終わった?」と聞く。

 

そして、とうとう「あなたは、私が何をお願いしようとしても、全部否定するじゃない!私自身を全否定された気になるのよ!」とブチ切れたりした。

 

同時期、私はストレスで胃が壊れ、免疫機能も下がったのだろう。胃は痛いし、喉は荒れて、熱は出るし、もう、それは悲惨な目にあっていた。「胃薬と風邪薬と解熱剤」を探しに、薬局を3軒回ったが・・・出してもらえるのは、ビタミン剤とか、何やら茶色いタブレットとか。一番効きそうなやつで、プロポリスのスプレーであった。

 

そんなわけで、ぽねちゃんのこの記事の叫びがすごくわかります。

 

そんな熱が出ている日、ティファニーのワンオンワンがあったのだけれど。熱がある上に、毎日、内見やらなんやらで、特に仕事も進展させておらず、ティファニーに報告する亊はなかったので、「今日のワンオンワンキャンセルできませんか」とお願いしたのだけれど。「時短でしましょう」と返事が。

 

 

ティファニー: 具合が悪いんだって?

私: ハイ。 ←声がガラガラ。

ティファニー: あら、声もやられてるのね。

私: ハイ。熱もあるので。

ティファニー: そう。あのね、私が今やってるプロジェクトで・・・かくかくしかじか・・・5分ぐらい弾丸トーク。

私: ・・・。

ティファニー: それにね、あなたのプロジェクトPだけど、まったく何も前に進んでないわ。私もホラくんとナタリーのミーティングに参加したんだけど、あの二人はダメね。

私: ・・・。

 

 

・・・いや・・・だから、ホラくんもナタリーもぺーぺーちゃんやから、だから、私やティファニーがいるわけで・・・。あの二人がダメなのではない。あの二人は、あの二人の役職レベルの仕事しかできないというだけ。普段は、マネージャーとして私が指示だししているから前に進むのだ。私が引っ越しで忙しい間は、上司がカバーしてくれるんちゃうんけ・・・。ペーペーちゃんだけで進められたら、上役はいらんやろ・・・。

 

 

ティファニー: で?あなたの引っ越しの諸々は?終わった?

 

 

終わってないし・・・。熱出てるし・・・解放して・・・。

 

 

と、まぁ、こんな日もあった。そして、この国に来て3週間目、おじい本部長他、諸々おじいの部下たちがこの国に集まる亊になっていた。当時、そもそも、おじいからChief of staffの役職を降ろされていた私は、その準備にすらかかわる亊はなく、おじいはティファニーと準備をした。でも、その直前で、おじいが「今後は、SangoをChief of staffとして復活させたい」と言い出す亊になる。ティファニー経由でおじいには、「引っ越し作業が落ち着いてからで」と返事をしたところだった。

 

 

で、急に、私をChief of staffとして復活させる亊に決めたおじい。もともと、招待すらされてなかった、おじいの直属の部下ディナーにも呼ばれる亊になったのだけれども・・・。

 

 

私: うーん、お断りする亊にします。

ティファニー: え?なんで?

私: いや、今住んでる場所、すごく治安が悪い亊話したじゃないですか?暗くなると、奇声を発したり、酔っ払いが増えて、すごく怖いんです。だから、暗くなったら外出しないようにしてるんです。

ティファニー: でも、おじいからの招待よ?

私: ・・・そもそも、招待されてなかったし、それで急遽付け足されただけやないですか。それに、治安が悪い地域のサービスアパートに住まわされてるので、理由はきちんとあると思います。そもそも、ディナーは仕事じゃないですし。今回は、辞退します。

ティファニー: ・・・でも、おじい本部長にそんな亊を伝えるなんて。

私: ・・・私からメールしておきます。

ティファニー: ・・・じゃあ、早めに帰るってのはどう?

私: ・・・いや、今、日が暮れるの、めっちゃ早いじゃないですか。ディナー、大分遅い時間ですよね?会社に行って帰ってくるだけでも、パソコンもってアパート出入りするのも怖いのに。ちょっと無理です。

ティファニー: ・・・でも。

私:しかも、ディナーの場所から私の住んでるところ、1時間かかるんですよ。ディナーが終わるの夜の10時過ぎですよね?そこから1時間電車に乗って、駅で降りて、治安の悪いところ通って帰るの無理です。

ティファニー: じゃあ、タクシーをおじいに承認してもらったらいいわ。

私: ・・・タクシーぐらい自分でのれますけれど・・・。それにしても、タクシーの承認ぐらい、上司のティファニーも木偶切るでしょう。

ティファニー: でも、それが承認下りるかどうか、わからないわ。

私: ・・・いや、上司のティファニーの予算枠でしょう・・・。

ティファニー: ・・・わからないわ。

私: いずれにせよ、無理です・・・。

ティファニー: 最初だけでも参加した方がいいわ。

 

 

と、ごり押しされ、最初のスターターだけ参加し、しかも、速攻でタクシーに乗って帰ったのだけれど。やはり、めっちゃ怖い思いをした。ディナーで、みんながワインを飲む中、私は、「水」で通した。おじいにも、ティファニーにも「飲まないの?最初のカンパイだけでも」と何度も言われたけれど。

 

 

私: いや、あの家に住んでいる以上、一滴でも飲んで、ちょっとでも、ほろ酔い気分で気が緩むと危険なので。一滴も飲みません。

 

 

そう言って、飲まなかった。そして、その翌日。

 

 

 

ティファニー: ナタリーや、オーラちゃんと、一緒にチームディナーをしましょう。

私: いや・・・だから、暗い時間に帰るのはいやだから無理です。

ティファニー: あなたの家の近くにしたらいいんでしょう。

私: ・・・いやいや、ディナーの時間自体がもう日が暮れてますよね?

ティファニー: ・・・(ものすっごい不機嫌そう)・・・あなたは、そうやってなんでも断って・・・。私がこの国に出張に来てるのに、すごく否定されてる気になるわ!

私: ・・・。

 

 

そんなわけで、私はこのディナーにも参加した。その場では、やはり一滴も飲まなかった。そして、帰りは自腹タクシーで、家の近くまで行く亊にした。私が不安げなのを察したナタリーが、「タクシーの運転手さんに、あなたが家に入るのを見届けてもらうようにお願いするわ」と言ってくれ、それで何とかなる・・・と思って参加したのだけれど。実際は、家の周囲の広場は、夜間は輪留めのようなものがあり、近くまでは車では行けない亊に。そんなわけで、広場の前あたりでタクシーから降りて、走って玄関口まで行き、「鍵よ、どうか一発で開け!」と思いながら、数分格闘し、アパートの中に入ると、大きく安どのため息をつく・・・みたいな状態であった。

 

 

その後、私はようやく内見をいくつか終え、この治安の悪すぎるアパートを引っ越す亊ができたのだけれど。引っ越し作業も数日にわたって行った。普通のタクシーで、スーツケースを3つ運ぶ亊は出来るのだけれど。何しろ、時折、広場までタクシーが入れない亊がある。その場合に、3つのスーツケースを持って一人で車まで移動するのは無理である。とにかく、治安の悪い場所。スーツケースに気を取られていたら、貴重品のバッグを盗られるかもしれないし。ガラクタを集めている人たちにとっては、スーツケース丸ごとなんて、「金品入ってます」のようなもの。一瞬でも、目が離せない。

 

もう、このころになると、家の出入りは必ずスニーカーにジーンズとか、とにかく、カジュアルでぼろい金を持ってなさそうな服装をしてしていたけれど。それでも、やっぱり、スーツケース3つは無理と踏んだので。引っ越し作業自体を、一人で数回にわけて行った。しかも、人気の少ない早朝に・・・。

 

この治安の悪いアパートと、新しいアパートを行き来する期間が十日ほどあったと思う。新しいアパートには、洗濯機も、冷蔵庫も、ベッドすらなかったけれど。それでも、新しいアパートの方が、絶対に治安はいいし、気持ちが休まる・・・と思って、早めに引っ越した。

 

 

相変わらず、ティファニーとのワンオンワンは・・・。

 

 

ティファニー: もう、新しいアパートの鍵をもらってるの?じゃあ、いろいろ終わった?

 

 

という状態。

 

 

私: いえいえ。水は出ますが、お湯が出ない状態。シャワーは水シャワーです。洗濯機がないので、近所のコインランドリーを探します。冷蔵庫がないので、買い置きはできません。家具が一切ないですし、ベッドも寝具もないので、床に持ってきた服を引いて、バスタオルで寝ます。インターネット環境もないので、ケイタイをホットスポットとして使ってます。椅子もないので、床か、キッチンカウンターで仕事してます。全然、引っ越し作業終えてません。

 

 

これを、話すたびに繰り返すのだけれど。その度に「忙しいから」と自分を否定されたと受け取るというティファニー、めちゃくちゃ顔にそれが出ているし、声にも、言葉にもそれが出ていた。

 

 

私のこの状態をおじいに話したらしく。おじいからは、速攻でティファニー経由で連絡が来た。

 

 

ティファニー: おじいからの伝言があるから、すぐに話せる?

私: ・・・え?はい・・・。

ティファニー: おじいが、ホテルを取りなさいって。安全な、ホテルでしばらく暮らしなさいって。会社にチャージしていいから。

私: ・・・会社のコーポレートクレジットカード、まだできてないんですよ。引っ越し作業や住民票手続きが完全にはできてないから。だから、会社のポリシー上、いろいろ無理です。お気持ちだけ受け取ります。

ティファニー: でも、おじいがそうしろって。クレジットカードを作りに行ったら?

私: ・・・いや、行くか行かないかの問題ではなく。住民票の手続きがされないと、会社のカードの住所も定まらないので、申請できないですし、申請しても、今から2週間かかりますから。

ティファニー: でも、おじいが。

私: ・・・例外適用で、私のプライベートカードを使っても、会社が持ってくれるなら、そうしますけど。ティファニーが承認してくれるんですか?

ティファニー: ・・・。

 

 

してくれへんのかーい!何がストレスだったって・・・。

 

 

 

引っ越し全体もやけど。ティファニーからのストレスが半端なかった。多分、ティファニーとしては「私は、部下の引っ越し作業が終わるまで、見守ったやさしい上司」やと思ってるやろうけど。毎回、「私のプロジェクトを手伝ってほしいんだけど。引っ越しは終わった?」と聞く上司に、「終わるわけないやろ!」とキレたいのを我慢して、淡々と説明するのは、本当にストレスであった。

 

 

 

そして、残念な亊に、ティファニーがやった亊のない新しいプロジェクトでストレスを感じ、苦手な亊を私に振りたい時期と、私の引っ越し諸々が重なったため、私は全く手伝う余地もなく。その度に「否定される」と受け取った、ティファニーは、何とか私を自分の思い通りにしようと、ここからさらに押せ押せな感じになった。

 

 

引っ越し作業が終わったら、私の手が空くか・・・と言ったら、そうではなかった。引っ越しが作業が終わって落ち着いたら、おじいのChief of staffとしての仕事が待っていたから。つまり、ホラくんやナタリーとやっているプロジェクトと引っ越し作業・・・だったのが、ホラくんとナタリーがやっているプロジェクトの管理と、おじいのChief of staff・・・という仕事量になったから。

 

結果、「もう、いっぱいいっぱいです」となり、ティファニーのプロジェクト仕事の手伝いを断り続ける事となり、ティファニーは「全否定されている」と思い続け、「何とか、Sangoをもとのようにしなくては」と躍起になる亊となるのである。

 

 

あまりにもいろいろあったので、全部を一気に思いだすのは無理やけど。ざっと、こんな感じの今年の初めでした。

 

 

みなさん、私が、なぜ「ティファニー、もう無理」となったか、謎が解けたと思います。

 

 

え?全然、謎じゃなかった?(笑)

 

 

せやな。どっちかいうと、「記事に書いてた他に、まだあったんかい・・・」が正解か(笑)。

 

 

はよ、ティファニーの下から出たい~。