信州の桜 13吉瀬の枝垂桜
駒ケ根市中沢南吉瀬 山本家の墓地に植えられた枝垂桜は、まだ樹齢100年程の若い樹ですが、背景に中央アルプスを映しこめることから、近年カメラマンにとても人気のある木で、桜シーズンになるといつでもカメラマンがこの樹をお目当てに三脚を構えています。北側には杉の木が数本あるため、できるだけ画面に入らないように作画するのが良いと思います。背景のアルプスはカメラの立ち位置によって、桜の上部に表現するか、花すだれの中に表現するかの選択となり、それによって、背景の民家が映り込むか省くかになりますので、私は、花すだれの方を好んで撮影することが多いです。
東側に山があるので、桜に陽が当たり始めるのは午前7時過ぎとなります。それまでは、西側の背景に陽が当たっているので、桜がシルエットになってしまい、桜に陽の当たる時間を待つのが良いでしょう。
信州の桜の古木はほとんどが個人所有だったり、神社やお寺の所有だったりしますから、撮影をさせてもらっているという謙遜な気持ちを持っていることが肝要だと思います。