ENEOSという企業について① | 自転車に家族を殺されるということ

自転車に家族を殺されるということ

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2014年1月28日に判決が出て裁判は終わりましたが、私の交通犯罪遺族活動は続いています。

前回、加害者に14年ぶりに連絡したところ、

変わらずクズで安心したという話を書きました。

 

♧前回ブログ記事URL

 

ただ加害者がどんな軽蔑すべき人格でも、

その個人情報や所属に言及することは、

品のないふるまいで、好ましくないと考えます。

(たまにXでひたすら加害者名を連呼する遺族をみます。

 それしかできない悔しさや心情は理解できますが、

 無力感しか伝わらず、共感できるものではありません)

 

ただ私の加害者の場合、やや特殊な事情があり、

どうしてもその勤務先に言及しておくべきだし、

それが正義となる状況があるので今回触れます。

 

加害者の勤務先は石油会社のENEOSです。

 

昨年一昨年と会長と社長が相次いで性犯罪を犯し、

辞めたことで世間を賑わせているあの企業です。

 

その詳細はメディアの報道に譲ります。

 

※朝日新聞2023.12.20朝刊

 

※読売新聞2023.12.20朝刊

 

なぜここでENEOSを問題視するかというと、

私の刑事裁判で、以下の事実があるからです。

 

・会社が加害者に弁護士を紹介していた

・刑事裁判で人事部が傍聴チェックしていた

・立件や有罪判決の際も退職勧告はなかった

 

順を追って書いていきます。

まず話を2年前にさかのぼらせます。

 

私のSNSの読者の(と思われる)方から、

「加害者がENEOSで役員人事に載っていますよ」

という情報提供がありました。

 

そこで加害者名とENEOSでググってみたところ、

下記リンクを見つけ、みると確かにその通りで、

経理のグループマネージャーになっていました。

 

役員等の人事異動について

https://www.eneos.co.jp/newsrelease/20210226_03_1080071.pdf

 

てっきり当時勤務先は辞めて転職しているか、

子会社孫会社で不遇をかこっていると思ったら、

本社の中枢にいたことにビックリでした。

 

遺族として見聞きする加害者は大抵クズですが、

大方のパターンはやはり勤務先を解雇されたり、

最終的にいられなくなって仕事を失っています。

私も交通犯罪で人の命を奪うことになったら、

ほぼ間違いなく諭旨退職を迫られるでしょう。

大抵の企業の就業規則は、公序良俗に反したり、

社会的信用を損ねる行いが従業員にあれば、

そんな人物に居場所はない旨を明記しています。

 

しかしENEOSは違っていたようです。

 

情報共有を受けて、しばらく経ってから、

たまたま東京法務局に寄る用事があったので、

そのついでにENEOSの登記簿謄本も取得して、

会長と社長の自宅宛にお手紙を書きました。

 

「人の命を奪った者の役員待遇はOKなのか」

「そんな貴社のCSRについてお聞きしたい」

 

そうした内容のお手紙です。

 

細かい経緯は長くなるので省きますが、

例の性犯罪会長の秘書のA氏から電話があり、

「刑期を終えて出所した者が役員になるのは問題ない」

「これは会長の見解」

という話を伝えられました。

 

「刑期を終えて出所」なんて話してくる時点で、

私の事件をきちんと把握していない証拠ですし、

情報を上げた担当(人事部?)がいい加減なのか、

性犯罪会長がいい加減なのか、その両方なのか、

(おそらく「その両方」が正解でしょうが)

とにかくまともに事実認識する以前の有様でした。

 

それからしばらくしてその件の会長が

ホステスの服を脱がせて怪我をさせる犯行に及び、

(「銀座では普通だ。こんなの」と放言したとも。

 また性犯罪報道の常で実態はもっと凄惨だと想像)

ENEOSは事件をこっそり隠そうとしたけれども、

結局週刊新潮にすっぱ抜かれて渋々認めた経緯は、

当時のメディアをあたってもらえればと思います。

 

その後、再度A氏と話す機会があって問うと、

「もうアレはうちとは関係ないですから」

という話をされました。

(元側近にアレ呼ばわりされる会長も哀れですが)

 

その後、昨年末に今度は社長が酒席で性犯罪に及び、

同席のコンプラ担当副社長も見て見ぬふりという惨事。

上に画像を貼った新聞記事の通りですが、

そんな企業風土が明るみになった経緯がありました。

 

そんな企業が人の命を奪った交通犯罪加害者を守り、

裁判支援を行い、そのまま何事もなく登用を続けた。

 

もしかしてこの件が炎上したら、ENEOSは、

「従業員の勤務外での行為には関与しない」

という言い訳を今度は始めるかもしれません。

しかし事実を知った上で、支援し、傍聴監査しており、

企業として関与した事実は言い逃れできません。

 

そもそも、それでは酒席で性犯罪を犯すことは、

ENEOSの業務の一環なのかと問う話になります。

酒席でご乱行に及んだトップはあっさり切り捨て、

人の命を奪った一従業員を必死で守るENEOS。

 

とても不思議なので追及することにしました。

 

そもそも執行猶予という実質ゼロの形式刑でも、

私の事件の加害者は有罪判決を言い渡されています。

「刑期を終えて出所した者が役員になるのは問題ない」

がENEOSのポリシーなら性犯罪を犯した会長も社長も、

起訴どころか送検すらされていないわけで、

お辞めいただく道理は全くないことにもなります。

(さらに言えば会長も社長も人の命は奪っていません)

 

長くなってしまったので、一旦分けて続編に続きます。

 

続編は↓から