14年ぶりに加害者と接触しました(変わらずクズで安心しました) | 自転車に家族を殺されるということ

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2014年1月28日に判決が出て裁判は終わりましたが、私の交通犯罪遺族活動は続いています。

交通犯罪被害者遺族の中には、

「加害者とどう接していくべきかわからない」

と悩む方が少なくないように感じます。

 

そんな遺族の方の参考になるかもと思い、

「こんな例もあるよ」

というサンプルを今回提供したいと思います。

 

タイトルの通り、先週加害者に接触しました。

 

母の命日(1月15日)のあった先週の話です。

事件から実に14年ぶりです。

 

別に躊躇していたわけではありません。

メインディッシュは後の楽しみにしようと思い、

それ以外の前菜ばかり食い散らかしているうち、

気がつけば14年経ってしまっただけの話です。

 

※「前菜」というのは、相手の弁護士や保険会社、

 お金でデタラメ意見書を書いた医師、

 そんな医師の存在を容認する学会や医師会、

 保険会社と医師をつなぐ業者などなどです。

 彼らへのからかいばかり楽しんでしまいました。

 

ただ命日の区切りで、さすがにいい加減、

今年は連絡してみようと思っていました。

 

夜、コール音が切れるまで延々鳴らし続け、

その3回目で出て「どなた?」という反応。

私の番号も登録していなかったようです。

 

「東だけど」

「俺が誰だかわかっているよね?」

 

と言うと「・・・」と完全沈黙。

 

「電話した用件はシンプル」

「なんで14年間謝罪に来ないまま過ごしたの?」

 

と聞くと、「えっと・・・・」とまた沈黙。

 

「黙っていたらわからないでしょ?」

「なんで14年間謝罪に来なかったの?」

と計10回くらい繰り返しましたが、

やはり「えっと・・・・」だけであとは沈黙。

 

子どもじゃないんだから・・・

今年57歳になるいい年のオッサンでしょう・・・

 

「君もエネオスのグループマネージャーなんか

 やってる位だから人並みの会話はできるでしょ」

「慶應志木高でも学年代表だしボスだったんでしょ」

「君も子どもじゃなくてもう50代後半でしょ」

「なんで何も言葉が出てこないの?」

 

と若干詰めてみましたが、

やはり「えっと・・・・」以外出てこない有様。

 

これ以上はつついても何も出てこないと判断。

次に用意していた確認事項に移ってみました。

 

「じゃあ今からでも謝罪に来る?」

「・・・」

「君が謝罪に来る人間かどうか知りたいだけだから」

「・・・」

「どうなの?」

「・・・来たいです」

「そう。じゃあ明日の今くらいの時間はどう?」

「明日はちょっと・・・」

「都合が悪いの?」

「・・・はい」

「ふーん。俺に謝罪するより重要な用事があるんだぁ」

「・・・」

「どうするの?明日は謝罪より重要な用事があるんだよね」

「・・・すいません。明日はちょっと・・・」

「じゃあ強制はできないし明日はいいよ。来週はどう?」

「・・・はい」

 

その後しばらく場所や時間の細かいやり取りがあり、

翌々日までに加害者から折り返すことになりました。

 

他もいくつか枝葉のやり取りがあったのですが、

加害者は私が遺族活動をしていることや、

あいの会を立ち上げたことは何も知りませんでした。

 

そして翌日、加害者から折り返しがあり、

こんなやり取りになりました。

 

「あのー・・・すいません。謝罪には行けません」

「そうなの?理由は何?」

「昨日からずっと動悸がひどくて・・・」

「動悸がひどくて何?」

「14年経ってもやはり動悸がひどくて・・・」

「動悸と謝罪しないが全然結びつかないんだけど」

「動機がひどいので謝罪には行きません」

 

最後は断定口調になっていました。

 

たぶん動悸がどうというのは嘘だと思いますが、

仮に事実だとしても加害者が自分の体調を優先し、

遺族の元に謝罪に来ることを拒んだ時点で、

連絡の目的は達成したのでクローズとしました。

 

私の連絡の目的は加害者の人格を見極めること。

謝罪をしてほしいがためではありませんでした。

 

実はひそかに怯えていました。

深々と頭を下げられ、涙まで流されて、

本心から謝罪の言葉を言われたらどうしようと。

 

そうなったらきっと、今後ずっと加害者に対し、

複雑な思いを抱えていくだろうと思っていました。

 

しかし加害者は私の期待を裏切らなかった。

 

悪役は悪役のままのほうが気持ちがよい。

思いっきり叩き潰しても罪悪感を感じずにすむ。

 

加害者の謝罪拒否という態度に接して、

とても爽快な気分になったことを告白します。

 

加害者が変わらずクズのままで安心した!

クズがずっとクズのままでいてくれてホッとした。

 

これが偽らざる私の本心です。

 

そういう人格であることが明確になった以上、

もう私は加害者には用はありませんし、

今後私から加害者に連絡することはありません。

 

交通犯罪加害者のほとんどは心からの謝罪はない。

執行猶予によって、大半の加害者は罪を忘れる。

私の場合もそんな事例を上塗る結果となりました。

 

ただこれ以上の長文もあれなので別に書きますが、

ヒアリングで看過できない事実も判明しました。

 

続編ではありませんが、次回書きます。