国籍を持たない子どもたちから届いた手紙と、タイでのホームステイ受け入れの本音と。
赤ちゃん連れフォトグラファーのAzusaです。ご覧いただきありがとうございます。投稿四百四十六回目は「国籍を持たない子どもたちから届いた手紙と、タイでのホームステイ受け入れの本音と。」について書きたいと思います。(初めてお越しの方はこちらの自己紹介をご覧いただけたら嬉しいです。)昨日は久し振りに酷い頭痛に襲われ一日中起きているのだか寝ているのだか分からないような一日でした。しかし一晩寝て起きた頃には頭痛はすっかり消えていました。こんな時にも健康の有難さを改めて感じます。一方の「タイ日本人被害強盗致傷事件」に巻き込まれこの3週間に渡ってICUに入院中の夫はというと「【注意喚起】朝4時、夫から「助けて」と電話。「まさか」が自分の身に起こる時。」一昨日に左肺にも胸水を排泄するためのチューブを留置しその後のCTの結果は排泄がうまくいっていることを示していました。但しこれはあくまでも対症療法的な処置であってそもそも何故胸水が起こっているのかその要因が分からなければいつまでも根本的な解決に至ることは出来ません。何人かの医師に聞いてみたところ横隔膜を含めた全身の筋力低下によって肺の拡張が十分に行えないことが胸水の主な原因と考えられそれに対しては「現状何も出来ることは無くただ排泄量が減るのを待つのみ」とのことだったのですがそうだとするとようやくリハビリで歩き始めることが出来ていたのがチューブを入れたことによる痛みやチューブが物理的に繋がっていることでまたベッドの上だけの生活に逆戻りになってしまったことは益々の筋力低下を招き逆効果にはならないのかという疑問が湧いてきます。そこで「別の医師の意見も聞いてみたい」と看護師さんに相談してみたところ呼吸器内科の医師とお話出来ることに。いわゆるセカンドオピニオンというものです。そして昨日の午後その医師から意見を伺うことが出来ました。その医師のお見立てでは胸水の原因は胆管に開いた穴に端を発する腹部で起こっている諸々の症状に対する反応によるものであり腹部の症状が改善していくに伴って胸水も落ち着いてくるとのこと。そしてそのためにはやはり治癒力を高めることが大切だということでした。その点では今日に入りようやく固形物の摂取が解禁になったり更にはスープ等の持ち込みも許可してもらえたことにより少しずつ食事の摂取量が増えていくことが期待出来るのでそれによって体力も回復していってくれることを願いたいです。そんな夫のもとに一昨日1つの小さな箱が届きました。送り主はというと「虹の学校」。「虹の学校」というのはタイの北部はミャンマーとの国境に程近いサンクラブリというところにある国籍を持たない山岳民族の子どもたちのための養護施設の機能を備えた学校で30人程の子どもたちが助け合いながら共に暮らし学んでいます。さまざまな事情により親元を離れて暮らさねばならない子どもたちですがその学校の卒業を足掛かりとして国籍を取得し「夢を叶えたい」という希望に溢れていてそんな子どもたちの輝いた笑顔と校長先生のとこ先生の教育に対する情熱や素敵なビジョンに魅了され約1年半前に「虹の学校」を訪れさせていただいてからささやかながら支援を続けさせていただいています。「【祝】AZUSA Uchida Photography4周年!新たな試みとして1割寄付始めます!」 早速箱を開けてみると「虹の学校」でつくられた茶葉や去年の一年間の出来事がまとめられたご報告と共に2通の手紙が同封されていました。中を見てみると便箋にびっしりと書かれたひらがなたちでホームステイ受け入れの御礼と夫の回復を祈る思いを綴ってくれています。そうですその手紙を書いてくれたのは昨年末に我が家に泊まりに来てくれた2人の「虹の学校」の子どもたちでした。"「虹の学校」の子どもたちがバンコクに来るそしてホームステイ先を募っている"その話を聞いた時は滞在予定日のスケジュールすらろくに確認もしないまま諸手を上げて立候補させていただいた私。上記の通り「虹の学校」の子どもたちは国籍を持たないが故に彼らが住んでいるサンクラブリの町から出ることすらも事前の手続きを踏んでようやく叶うことなのですがそんな彼らがバンコクにやってくるしかも滞在中には彼らの理想の職業を体験出来るような試みも為されると聞き「全ての子どもたちが環境によらず未来に希望を持って暮らせる社会をつくりたい」と願いながら日々血迷いつつ活動をしている私にとっては「是が非でもお手伝いしたい」というものだったのです。しかしタイの子どもたちをホームステイで受け入れるのは実はこれが初めてでは無く過去の受け入れ体験から少し不安があったのも事実でした。そのような中で「虹の学校」の子どもたちを受け入れてみて感じたことや考えたことについて以下に3つ書いていこうと思います。①言語の壁を超える工夫これまでホームステイで受け入れたのは全てタイの学生さんたちでした。みんなそれぞれ日本語を学んでいるとはいえ私たち家族がほとんどタイ語を話せないばかりにやはりコミュニケーションを取るのが困難と感じる場面が多かったことは否めません。それでも指差しタイ語会話の本や翻訳機能アプリなどで何とか会話を試みようとするのですが「お世話になっている」という意識ゆえかはたまたタイの子たちの奥ゆかしい性格ゆえなのかあまり要望を引き出せないことも多くその度に申し訳なさを感じてしまっていました。ましてやタイの子にとっての「常識」でもこちらが知らないようなことだと全く気付けないままに不便な思いをさせてしまうといったことも有り得る訳なのですがその場合はそのことにすら気付けないということになります。どちらかというといやどう見ても物事をはっきりという性格の私にとっては「言語の壁があるからこそ率直に要望を言って欲しい」というのが本音で正直もどかしく感じること多々でそうしたことをなるべく減らしたいとこれまでは先生などの本音を話やすいかと考えられる方を通じて思いを聞いてもらったりもしてきたのですがどうするのが良いのかはまだまだ手探り中です。いずれにしてもホームステイ受け入れを経験する度に「タイ語を覚えたいな」という思いは益々増していきます。②求められる「日本らしさ」上記の「コミュニケーションの難しさ」にも関連するかと思いますが以前の我が家に来てくれた子が後からくれた感想の中に我が家は「想像していた日本の家族とは違った」というものがありました。その子を受け入れた当時は私が臨月であったこともあって「特に作りたいものや食べたいものは無い」というお言葉に甘えて大したお構いもせず本当に申し訳無かったのですがその感想を聞いた時にはやはり多かれ少なかれ私たちには「日本らしさ」を期待されるし満足してもらいたいと思うのであればそれに応えるべきなのだろうなということを感じました。そんなちょっとほろ苦い出来事を思い出しながら迎えた今回の受け入れでは手抜きをさせてもらって日本食レストランにその「日本らしさ」の役目を担ってもらったのですが幸いにも我が家に泊まりに来てくれた子たちは食べたことの無いものにも果敢に挑戦するような気概に溢れた子たちだったためその罰ゲームのような経験も楽しんでくれたようでした。自分も無理をしない範囲で相手にも折角の機会を楽しんでもらうそのさじ加減もまだまだ課題だなと感じます。③私が助けたいのは誰?今回受け入れをして最も良かったと感じることは何だったかと思い返してみると子どもたちの「普段は出来ない経験」のお手伝いが出来たことかなということが浮かんできます。普段は出ることの無い町から出て夢の職業の疑似体験をして日本の家庭に泊まる。この一連の出来事が子どもたちに与えた影響というのは計り知れないものではないかと思うのです。一方でもちろん一括りには出来ないことを承知でそれでも敢えて書かせてもらうとホームステイが出来るというのはそれ自体ある程度恵まれた環境にいるということを意味しており実際に我が家に以前来てくれた子たちの中には日本に遊びに行ったことがあるという子もいました。私自身が母子家庭の貧しい家で育ちながらも奨学金などの援助を受けながら何とか学び続けることが出来たという経験をしてきたためかもしれませんが今回の受け入れを経てやはり自分は支援を必要としている子どもたちが希望を持てるようなサポートをしていきたいのだということがより明確になったしそうした活動により価値を見出せるということが分かりました。以上これまでのホームステイの経験から得た反省点や課題や雑感を連ねてきましたが何だかんだと言いつつも子どもたちにとっても私にとっても貴重な経験をさせていただいているホームステイの受け入れ。是非とも機会があればまた手伝わせていただきたいです。「虹の学校」の子どもたちからもらった手紙を読み返しながらおそらくたくさんの時間を掛けて頑張って書いてくれたのだろうなとその思いに感謝し子どもたちの温かい祈りが夫に届いてくれることを切に願います。今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。