おち語録~あずあずは見た!~ -2ページ目

7:自分の得意技にプライドを持つ

今日の語録:「自分の得意技にプライドを持つ」


発言者:ボス


前回、「謙虚と謙遜の使い分け」について、「プライド」がキーと書いたけど。


今日は、その解説。


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私は元「謙遜アディクト」で。でも、しばらくそれが駄目な理由が釈然としなかった。


だけど、ある時、ふと気付いた。「謙遜って、逃げなんだ」ということに。


私の謙遜って、多分、期待値コントロールで。そして、「言い訳の準備」で。


深層心理のところで、「そんなすごくない」って言うことにより、勝負を避けていたのだと思う。


期待値コントロールをちゃんとしておけば、普通にきちんと仕事をしておけば、普通に感謝されるから。


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でも、本当に強い「プロ」って、そんなやわなプライドを持ってない。


「自分がいかに仕事をできるか」って、ちゃんと堂々と説明する。


そうすると、当然お客さんの期待値は上がってしまう。普通の仕事じゃ、感謝されない。


それでも、その、「上がってしまった期待値」をさらに上回る仕事を、プロはきちんと提供する。


つまり、自分でハードルを上げている、ということで。これって、生半可な覚悟じゃない。


しかも、プロであれば、もともとその期待値が高い前提があって、さらに上げにいくわけで。


達成が簡単な状況でぬるま湯にいたのでは、そこで、成長が止まってしまう。


だからこその、自分へのプレッシャー。これが、プロとアマの違いなんだろう。


かつ、過剰なプライドではなくて、自分の実力を見極めたうえでの、冷静な「適切な」プライド。


決して実現できないようなことを「吹く」わけではないから、実績が積みあがっていくのだと思う。


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翻って私は、いつも「謙遜」に寄って逃げたり、言い訳を続けたり。


たまたま、周りの人から期待されやすいようなバックグラウンドを持っていたりするのだけど、


無意識にその重圧から逃れる癖ができているのだと思う。情けない。


早く自分の得意技を見極め、プライドを持ち、勝負できる人間にならないと。今が勝負のときなのだから。


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自分にとって、「誰にも負けない武器は?」というコメントを頂きました。


今回の内容につながっていて、ぞくっとしました。


最後まで、他人に明示的に明かさなくても、自覚的であればいいんですよね、たぶん。


「明かさない」というスタンスも、自覚的な感じで、素敵。

6:謙虚と謙遜は違う

今日の語録:「謙虚と謙遜は違う」


発言者:ボス


今回は、世の中の色んな人が気付かずにしている、「誤解」に対する、目から鱗。


これは、私が、ボスから一番最初に学んだことで。


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常に「謙虚」でいることって、難しいけれど、大事。これは、人生の上での基本。


「謙虚=自分の能力・地位などにおごることなく、素直な態度で人に接するさま」(from excite 辞書)


「実るほど頭を垂れる稲穂かな」と、これもボスの口癖だけど。


どんなに成功していても、例え誰に対する時でも、素直に、おごることなく。


大事。当たり前。でも、なかなかできない。だけど、みんな分かってるはず、これが大事って。


だから、あとは、やるだけ。シンプル。


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じゃあ、「謙遜」はどうだろう。 こちらも、日本的には、謙遜する人は「よい人」ってことになっている。


「謙遜=自分の能力・価値などを低く評価すること。控え目に振る舞うこと」(from excite 辞書)


でも、これは実は、諸刃の剣。乱用危険。


得意だけど趣味の領域とか、本領じゃない部分で使う分にはよいのだと思う。慎み深さ、ということで。


だけど。自分の本職の部分での、「謙遜」は、駄目を通り越して、失礼、と、最近初めて気付いた。


営業の人が、「俺、営業はあんまりなんですよ」とか、分析屋さんが、「自分の分析、まだまだで」、とか。


そんなことを言ったら、終わり。それを頼みに来ているお客様や、その話を聞きに来た人に、失礼。


もしかしたら、自分を育ててくれている人とか、信頼して仕事を任せてくれている人にも、失礼かも。


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私の同僚のCGクリエイターは、自分の作品に対して、こう言う。「俺のCG、最高にイケテル」。


正しい答えだと思う。常にそう思って仕事をしているからこそ、プロの仕事になる。


でも彼は、まだ無名。「CGはいいけど、まだ明らかな実績はないから、その作り方や営業を学ばないと」


謙虚と謙遜の違いって、こういうことなのだと、私は理解している。


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ちなみに、私は、「謙遜アディクト(=乱用者)」だった。つい最近まで。


そして、それが、いかに駄目か、ということに気付くまでにも時間がかかった。


そこを理解するには、自分の中の「謙遜の心理」まで、たどり着く必要があったから。


そのカギはプライド。「謙虚と謙遜」をきちんと使い分けられる人は、「適切なプライド」を持っている。


「プライド」と言う言葉はキーなので。また、次回、そのあたりを詳しくご紹介しようと思います。

5:成功体験のフォーマット化

発言者:ボス


一回勝つのはできる。でも、勝ち続けることって難しい。 と、前回書いたけど。


じゃあ、勝ち続けるために必要なことって。。。


という中で、ボスが、よく口にもするし、実際に心がけてるなぁ、と思うことを、今日はご紹介。


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一度成功した人が、次の成功に向けてその経験を活かすのは、当たり前のことだけど。


その活かし方が、「表面的」なのか、「深い」のかに、違いは現れてくるのだと思う。


表面的に活かす人の場合、成功体験と全く同じようなことを、また繰り返そうとする。


でも、そのときには、既に時代は変わっていたり。あるいは、同じようなことで、もっと上手がいたり。


二回目に、同じように勝つことができない。あの時うまくいったのに・・・ってなってしまう。


例えば、テレビ番組でも、そう。よくある二番煎じ的なもの。誰でも、すぐ気付けてしまう。


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ボスは、最初の成功が見えたときに、かなり深いところまで、繰り返し無意識に洞察している。


表面的なところに囚われないで、本当の本当の本当の本当は、どこがポイントだったのかについて。


そして、それを、自分の体験だけでなく、他人の経験についてまでやってみて。


元々が何だったのか分からないくらいのところに考えを巡らせて、一つの法則に持っていく。


これ。私が前職のときにも、何かを考えるときに、「whyを5回繰り返せ」と、よく叱られたのだけど。


お会いして、すごいなって思う方って、みんなこれを普通に習慣化している。


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さらにすごいと思うのは、そうやって作り出した成功の法則を、自分のなかで「ルール」にするところ。


これが、「成功体験のフォーマット化」なのだけれど。


フォーマット化にして、それを自分の思考の上での一つのルールにすることのメリットって、


やっぱり、時間を巻ける、というところにあるのだと思う。


毎回、イチから番組を作るのは大変だけど、コーナーが決まっていたら、


あとはキャスティングを変えたり、ロケ地を変えたり、


面白みを出すポイントを外さなければo.k.という、テレビ的な例えが分かりやすい。


でも、もちろん、テレビでそれをするだけではなくて。


実際の事業の企画などのときに、その思考パターンを当てはめると、


驚くほど多くのことを考えられるんだなあ・・・と、日々、感じている今日この頃。


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これって、「ケーススタディ」とか「KFS(key factor for success)」とか「標準化(standadization)」とか、


世の中のビジネス書でよく言われていることなんだと思うけど。


でも、「成功体験のフォーマット化」という一言って、やっぱりリアル。


そして、そういうのを地道に努力できるっていうのも、一つの才能だし、大事なこと。どんな立場の人でも。

4:誰でも運で、一度は勝てる

発言者:ボス


このブログの趣旨にあるまじきことかも知れないけれど。


ニュアンスが一番伝わりやすいように、言い回しの感じは、ちょっと作ってしまった。


ボスの言い回しが、文脈によって変わる言葉なので。例えば、「やっぱ運なんだよな~」とか。


でも、趣旨はいつも、同じ。伝えたいことは、タイトル通りでも、ずれていない、はず。


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この言葉には、個人的に、二つの意味がこめられていると、思う。


一つは、やっぱり、世の中にはどうにもならないこともたくさんあるってこと。


だから、一回の失敗やうまくいかないことで、嘆いてちゃ、だめ。


成功へのスピードは努力次第でいくらでもなんとかなるけど、それは、期待値を上げるだけの作業。


時には、確率論的に、どうにもならないこともある。どうしても、運で、分散するから。


それでも、確率論だからこそ。いずれ、誰にでも、遅かれ早かれ、チャンスはやってくる。


だから、腐ってないで、いつでも、前を見て、攻め続けなければいけない。


そして、最初の成功までの時間は、統計的にはある程度の信頼性はあるとしても。


例外はたくさんある、ということ。人の評価も、それだけじゃできない。


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一方で、もう一つの意味がある。逆説的に、なんだけれど。


確率論だから、誰でも一度は勝てる。


でも、確率論だからこそ、何度も勝負していれば、その人の真価は出てくる。大数の法則。


運だけで、勝ち続けることはできない。


だから、大事なのは、勝ち続けること。どんどん攻めて、勝っていくこと。


勝ち続けるのって、本当に難しい。一度は勝てるけど、実力がなければ、続かない。


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「勝って兜の緒を締めよ」とはよく言うけれど。


それだけじゃ、勝ち続けるってできない。勝ったときにこそ、必要なのは、考えること。


じゃあどう考えるの?っていうところ、次回、そこに続く言葉をご紹介します。


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追伸:素敵なコメント、頂きました。ありがとうございます。


「珠玉の言霊」なんて、ほんと、素晴らしい褒め言葉。


ご期待に応えられるよう、日々、言霊探し、続けていきますね。

3:一石○鳥

発言者:ボス


三回目にして、いきなり普通・・・。と、思われた方も、いるかもしれない。


しかし、この言葉の、本当の深さを、私は今まで知らなかったと思う。


「時間を有効活用」的ハウツー本は色々出ているけど、これが、究極の時間の有効活用。


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普通、一石二鳥って、結果論的に使われることが多いと思うのだけれど。


うちのボスは、どんな仕事でも、最初から一石二鳥を狙いにいく。


ちなみに、最低一石二鳥。もちろん、三羽、四羽、五羽、と狙いにいき、現にそうなっている仕事もある。


常に、それを狙いにいこう、という思考回路になると、意外と狙えるんだな、と最近分かってきた。


問題なのは、いつも、意識して、いろんな仕事を俯瞰で見ていけるか、という、そのマインドセット。


冷静に俯瞰で見られるから、それぞれの仕事の広がりやつながりに思いが行き、それが効率を上げる。


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ちょっと、抽象論的になってしまったので、ここで、例えばの、具体論。


ボスの仕事だと、鳥の多さ具合を全部ここにかけないものも多いので。僭越ながら、このブログを例に。


ブログを始めようと考えたとき、私が思ったのは、例えば、以下のようなこと。


1羽目:ボスの言葉には重みがある。吸収して、成長したい、忘れたくない。自分のためにメモ


2羽目:せっかくだし、こんないい言葉、出来れば色んな人と共有して、ボスの違った一面を見せられたら


3羽目:ならいっそ、ボスだから引き出せる他の人の言葉ものせて、究極のサクセスフル辞典にすれば

     ボスも含め、読む人も面白いし、自分も勉強になるかも


4羽目:色んな人の言葉を借りるなら、そこから色々教えてもらえるし、ネタ探しも後々まで楽になるかも


5羽目:うまくいけば、書籍化も目指せるいいコンテンツになりそう。そしたら、会社にとってもプラスかな


6羽目:これがいいブログになったら、名刺代わりになるかしら・・・。覚えてもらいやすくなるかしら・・・。


なんて、ことを考えたりした。まあ、これは、ボスの思考回路に比べたら、非常に甘いものなのだけれど。


それでも、一つのことを思いついた時、もっともっと、と考えていく、という過程が少しでも参考になれば。


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さて、なぜ、この言葉が素晴らしいのか。


一つの仕事で、二つ、三つと何かが一緒に処理できる、という表面的なことだけではない。


一つの仕事に、三つ分の価値があれば、それに二つ分の時間をかけるなど惜しくない。それでもトク。


そうすると、一つの仕事に、倍のパワーを注げる。だから、仕事のクオリティが上がる。


多くの仕事をこなしながらも、それぞれが、ちゃんと実績を上げていくような仕事になる。


ここが、実は、一つのポイント。と、個人的には思う。効率化と質の向上という一見矛盾する課題の解決。


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もちろん、自分は振られる仕事が多いし、とか、特殊な環境だからできるんでしょ、と思う人も多い、はず。


でも、それは違う、かも。そういう環境は自分で作らないといけない。これがもう一つのポイント。


一石○鳥を達成するためには、自分の仕事を俯瞰で見て、より鳥を増やすための仕掛けが必要。


その仕掛けを自分でやるからこそ、プラスな仕事が増えて、結果を出し、またいい仕事がとれて・・・と


ポジティブスパイラルに入っていける。ボスは、その仕掛けにすごく時間を使っている。


プロの仕事って、仕事をするための環境作りも入っているんだな、と、これも最近の気づき。


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このブログ。上記のように、たくさんの狙いがあるので。クオリティ高く、時間をかけよう、と思っています。


皆様、ご指導と応援のほど、よろしくお願いします。頑張って、続けていきます。


ちなみに、このブログ、いきなり事典風に始めてしまったので。概要以外の、ご説明もなく。ご挨拶もなく。


だから、ボスの言葉を紹介しつつ、ブログ説明も兼ねた回にしてみた。一石1.5鳥くらいにはなったかな。