【成人した孫がいても、中年息子さんの再婚を望む高齢者】
■息子さんの老後の世話を当てにしている
私には、稽古を通じて、70~80歳代の年配の知り合いが何人かいます。
少し前のことですが、その高齢女性たちとCafeでお茶したことがありました。
小綺麗にしていて知的で、家族にも恵まれているのだろうな…と思えるような人たちであっても、夫々にお子さんたちのことで思うところがあるようです。
私の親世代の彼女たちと話していると、何歳になっても子どものことを心配しているのだな…と思います。
1人は50歳代の息子さんが奥さんと死別していて、お孫さんは20歳代前半の1人っ子。死別から5年くらい経った今もまだ再婚の話は息子さんからないそうです。
もう1人は息子さんが離婚していてお孫さんは同じく20歳代前半の1人っ子。この方の息子さんは仕事柄アジア圏の人と接する機会も出張も多いせいか1人目はタイ人と結婚してましたが、奥さんは1人娘さんを日本に残してタイに帰国。この息子さんは最近またもやタイの方と再婚したそうで、知人は
息子さんの再婚に安堵していると話してました。
驚くことに、この独り身の息子さんがいるお1人も
息子には再婚してほしいわ~。
誰かいい人いないかしらね!?
と言いました
お2人にそう思う理由を聞くと、
「息子の老後が心配だから」というのです。
人の寿命なんてわかりません。
けれどお2人は再婚したお嫁さんが息子さんよりも長生きして息子さんの世話をしてくれる前提で再婚をして欲しいと話しているのです
■自分たちの老後のことでも嫁をあてにする甘い考え
また、驚くことに、
嫁さんがきてくれれば自分の老後も少し安心でしょ!
と言いました
はっきりモノ言う私は言いました。
今の時代、我々世代でも実子が実親の世話をする時代ですよ~(>_<) お嫁さんに自分の介護を頼ること自体、そんな幻想は抱かないほうがいいですよ
お2人は絶句。
「あゆみさんでもそう思う?あなたお姑さんの世話しているじゃない!?」
と言うので、
私が普通と思ったらダメです
私の夫は自営業で、お義母さんとは結婚後すぐに仕事も一緒にしてきており、ある意味、仕事の苦労を分かちあってきた『同志』のような存在だったんです。
その絆のようなものの上に今の嫁姑関係があるのであって、私はお義母さんと同居経験もあるんですよ~。
たまにしか会わないお嫁さんの世話になることと、私とでは全然違いますよ~
それに私だって、主たる介護者はお義母さんの子どもたちがなるべきで、私は子どもたちが物理的に出来ない部分を担うサポート役と思っていますよ。
私の友人たちは人間的にも素敵な人が多いですが、それでも自分の親は世話していても、夫の親をかいがいしく世話している人なんてほぼいないです
たまに世話に関わる話は聞くことがあっても、片親となった老親には介護保険をフルに活用して1人で頑張ってもらうとか、施設に入って頂くなど、少なくとも義理の親ごさんとの同居は皆さん回避する方向に動いていて、なるべくご主人に任せる人が多いですよ。そういう時代なんです
やっぱり~!?そういう時代かね
とがっくり肩を落とされてました
■シビアな現実
私は自分の経験から、
父親の再婚相手の介護問題まで孫の将来にかかってくる可能性
と、
お孫さんの父親から相続する分も、例えば1年間だけの結婚生活で息子さんが亡くなったとしたら、お孫さんへの相続財産は半分に減ってしまうというシビアな話
についてもお伝えしました。
息子さんが再婚すると言ったら反対できないのもわかるが、孫からの視点も持ったほうがいい!という話しをさせてもらったのです。
中年の息子の幸せだけを願って再婚してほしいという期待を抱いている親心を打ち砕いてしまったようで気の毒でしたが、
私の父親のときも「あなたはまだ若いんだから再婚しなさい」と父親に言ってくる世間の人は多かったです
経験者でないと語れないことってあると思うのです。
世間の人たちが、経験もないのに、何も考えずに安易に再婚を勧めるのは如何なものか
というのが、子ども側からのあくまでも個人的体験から見た目線です
こんな経験をしてきている私は、仮に夫に先立たれようとも、再婚は絶対にしないと決めています
例え、子どもが立派に成人していても、息子に再婚相手のことでまで煩わしい思いをさせたくないのです。
財産問題や老後の介護問題は子にとっても無視できない問題として将来絡んでくるという意味で、入籍を伴う結婚はしないと決めているのです。
親側としての幸せはどうなるのか…ですか?
恋人は何歳になっても作ってもいいのではないですか?
仮に恋人と同居したとしても、入籍しなければならない理由は、片方に経済力がない場合、生活上の金銭的理由や相続を当てにする以外に理由はありません。
愛情の上に更に、老後の安心が欲しくて相手の財産も当てにして入籍を望む人も状況によってはいても仕方ないとは思います。
今回は、中年世代の再婚がテーマでしたが、そこまで他人のことに干渉する気は全くなく、あくまでも極極狭い私の経験からくる個人的な自分の気持ちを述べているだけのブログです