土井あゆみです。
肌寒い日も増えてきて、衣替えの季節になりました。
もうすっかり秋ですね!
買い物に行くと、オーガニックコットンでできた衣服が増えてきたことを感じます。
身に付けるものもオーガニックにこだわる方が増えてきている証拠です。
そもそもオーガニックコットンとはどのようなものなのでしょうか?
①オーガニックコットンとは?
NPO法人日本オーガニックコットン協会のホームページにはこのように書いてあります。
《前略》
オーガニックコットンは、オーガニック農産物等の生産方法についての基準に従って2〜3年以上のオーガニック農産物等の生産の実践を経て、認証機関に認められた農地で、栽培に使われる農薬・肥料の厳格な基準を守って育てられた綿花のことです。
オーガニックコットンは、紡績、織布、ニット、染色加工、縫製などの製造工程を経て最終製品となりますが、この全製造工程を通じて、オーガニック原料のトレーサビリティーと含有率がしっかりと確保され、化学薬品の使用による健康や環境的負荷を最小限に抑え、労働の安全や児童労働など社会的規範を守って製造したものをオーガニックコットン製品といいます。
《後略》
このように、オーガニックコットンと呼ばれるには厳しい基準があるのです。
現在ではオーガニックコットンは希少性が高いもの。
オーガニックコットンの生産量は、綿の全生産量の1%未満でしかないそうです。
②普通の綿と何が違うの?
わかりやすく言うと、オーガニックコットンは、人と環境に優しい製造工程を実現したものです。
通常、綿の栽培には非常に多くの手間がかかります。
そのため大量の薬剤や化学肥料が使用されているのが現状です。
綿の畑は世界の耕作地のわずか2.5%にもかかわらず、世界の殺虫剤の約16%、農薬全体の7%が使用されているそうです。
人体や環境に悪影響なのは言うまでもありません。
これらを最小限に抑え、厳格な基準のもと生産されたのがオーガニックコットンです。
③企業の取り組み
日本でもおなじみ、ファストファッションの代表といえばH&Mです。
H&Mは環境先進国スウェーデンのブランドで、素材にこだわりオーガニックコットンはもちろん、
オーガニックウールや魚網と繊維くずを原料とするリサイクルナイロンなど、サステナブル(持続可能)な素材を数多く展開しています。
H&Mは、成長と高収益性の維持には、社会と環境の両面でサステナブルな方法で事業を運営することが重要だとして、
来年2020年までに全ての素材をサステナブルな素材にする方針を打ち出しています。
参考:H&M公式サイト
《前略》
H&Mのビジネスコンセプトは、ファッションとクオリティを最良の価格でサステイナブルに提供することです。
《後略》
オーガニックコットンの世界的な栽培推進団体テキスタイル・エクスチェンジが、「グローバル・サステイナブル・テキスタイルズ市場レポート」で2010年に世界で最も多くオーガニックコットンを使用したブランドがH&Mであることを発表しています。
このときのH&Mのオーガニックコットン使用量は、2010年の1年間でなんと1万5000トンだったそうですよ。
わたしたちの生活に身近なブランドが、サスティナブルな素材に力を入れています。
サスティナブルな商品は、さらに身近でスタンダードなものになりそうですね。