初級クラスで助詞をどうやって説明する?
初級のクラスでは日本語で助詞について
説明できないので
どうしたらいいのかわからない
という質問をよく受けます。
あらあら…
まだ説明しようとしているんですか?
まず考えてみてください、逆の立場で。
我々が外国語を学ぶ時
母語でその意味を理解しても
またその使う場面を説明されたとしても
実際に使う場面で
スムーズに出てくるでしょうか
授業で頑張って説明して
ふっと学習者の顔をみ見たら
……
ってなってたってことありませんか?
なりたい教師になるためのヒント
日本語教師AYA流に教えます!
【初級のクラスで助詞を説明して
グダグダにならないために】
■助詞は説明してはいけない■
イラストのイメージでインプットして
貼る場所で脳に刷り込む!
「に」が何なのか、「を」が何なのか、
「で」の一つ目の意味、二つ目の意味は…
「は」と「が」の違いは…
助詞を説明するのをやめましょう
助詞はとにかく視覚に訴えて
定着させるべきです。
私はこのようなイラストを
教室の中に貼っておきます。
イラストは作り込み過ぎないで
シンプルなのが⭕️
会話の中や文型導入に助詞が出てきても
焦らず、このイラストを指さします。
これだけで理解できるはずです
ポイントは貼る場所!
授業の流れや助詞の意味、学習者の視線の流れを意識して考えて貼らなければなりません。
例えば「で」も用法がいくつかあります。
私はあえて教室の前と後ろに貼ります。
脳の中でしっかりと区別させるためです!
特に助詞を扱う日じゃなくても
同じ場所に貼り
脳の中にも教室内と同じ場所にインプットし
マーキングするのです。
そうすると
実際に使う場面での思い出しの際に
学習者の頭の中に
視覚から脳にマーキングされたものが広がって見えるでしょう。
つまりイラストがないところでも
イラストのイメージと
その貼ってある場所のイメージで
今使うべき助詞を探し
引き出すことができるのです。
先生の一方的な説明で
頭の中に縦に入っていった場合
どうなるでしょう。
脳の中から探すのが大変…
引き出せなくなってしまうのです。
視覚からインプットし定着させる
引き出させるためには
縦から広がりのある地図のように
入れなければならないのです。
これは誰のためですか?
教える先生の立場で考えているから
この言葉が出てくるんです。
そうではなくて
学習者の立場で考える!視点は学習者!
それで
どう定着させるか
を考えるのが私たちの仕事ですね。
教室は学習者の脳の中そのもの!
教師は教室内をうまく利用するべし
■見出し文入力■
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