クリスの命日 | あやか&白足袋天使猫ウバと仲間たち

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平成の終わりに天使になった白足袋の黒猫ウバと作家目指しているママにゃこと肖佳(あやか)が一緒にお届けするブログです。
「おいらが大好きだった家族のこれからの日常や本のことなどジャンルいろいろ書いて行きますので今後もよろしくにゃん」

いらっしゃいませにゃ。


3月9日はおいらがここに来る前にいたゴールデンレトリバー、クリスの命日。

おいらは知らない頃のことだから、その時のことはママにゃに書いてもらうにゃ。


と、いうことで選手交代。

クリスは主人の仕事の取り引き先で産まれた子です。
そこでは2頭のゴールデンがいて、クリスはその夫婦犬の末っ子でした。


↑仔犬の頃のクリスです。
女の子です。本名はクリスティーヌのつもりでしたが、登録はクリスで。
たまに男の子に間違われました。

クリスが産まれた時は娘が中学1年生の時。
家の中で一緒に生活をしようと考えていましたが、その頃は主人の両親も健在。
人の出入りも多く、義母は犬が好きでないと言いだすし。
初めは了解してくれていたのですけれど、気が変わったのか、どこかに捨てるか預けろと言うので、階下にある主人の店の番犬として店の中にいさせることにしました。





私たちが店に行って相手をするという具合。

けれど義母が出かけたら、こそっと家に入れてたりしたんです。
帰ってきたらまたこそっと店に連れて行き…。
そんな毎日。

↑動物病院をしている弟のところのワンコたちとは友達に。写真を撮ってくれたのは義理の妹。
あまり病気をしない子でしたが、年1度の予防接種と晩年に首に良性の腫瘍ができてお世話に。
一番端っこのチョコちゃんはウバも対面した子です。


さて、こんなことも。
ことのほか大きな犬だったので、義母に嫌われたクリスでしたが、義父は時々店に来てはパンをあげたりして可愛がっていました。
しかしそうしたことも長く続かず、持病が悪化して某私立病院に入院。
徘徊するということで退院を言われ、自宅介護に。
家に入れている時にはクリスが時々、義父の介護部屋を心配そうにのぞきました。
でも遠慮して入口からこそっと。
犬でも状況がわかっているんだなと感じました。

娘が高校生の頃義父が亡くなり、親戚が集まり、お寺さんの読経が始まると店にいたクリスが悲しげな声をあげていたこともありました。

看板犬時代、近所にワンコ友達をいっぱい作って、通りがかりの子どもさんから大人さんまで、いっぱいなでなでされてかわいがられ、私たちが知らない知り合いもたくさん作っていました。

クリスは寂しがり屋で、家族みんなといつも一緒にいたがっていたのですけれど。私たちもクリスといたい。

そんな彼女と私たちの思いが叶ったのは、クリスが痙攣を起こして倒れたことがきっかけ。
獣医師をしている実家の弟が往診してくれて、処置してくれましたが、頻繁に起こるようなら覚悟しないといけない状況だと。

義母に頭を下げて、病気だから家でみてやりたいとお願いしました。
やっと許しが出て家に上げた時、義母は
「あんたともお別れなんやろな」
と呟きました。

その翌朝。
義母の部屋から甲高い叫び声が。
駆けつけたら義母が気を失っていて、すぐに主人に知らせ、救急車を呼びました。

脳梗塞でした。
意識ないまま半月以上。
お別れしたい人みんなにお見舞いしていただいて、病院で誕生日を迎えて静かに息を引き取りました。

今思えばクリスのけいれんは義母のことを警告してくれたのかなとも思えます。


ちょっと長くなりそうなので、本日はここまで。
続きはまた後日。


おいらはパパにゃの部屋から。
クリスが元気な頃こっそり入ってた部屋だよ。
まだママにゃの部屋でもあったけどね。