クリスの思い出 | あやか&白足袋天使猫ウバと仲間たち

あやか&白足袋天使猫ウバと仲間たち

平成の終わりに天使になった白足袋の黒猫ウバと作家目指しているママにゃこと肖佳(あやか)が一緒にお届けするブログです。
「おいらが大好きだった家族のこれからの日常や本のことなどジャンルいろいろ書いて行きますので今後もよろしくにゃん」

いらっしゃいませにゃ〜。


週末おいらは初めて岐阜って言う所に行ったんだ。途中滋賀県にも寄ったよ。お泊まりもしたんだにゃ。
でもそのことはまた他の記事に書くにゃ。
今日は前回の記事の続き。
おいらの前にいたクリスのこと。ママにゃにお話ししてもらうにゃ。


ということでまたまた選手交代です。
前回はクリスが痙攣で倒れた次の日、義母が脳梗塞で倒れ、入院。半月少し意識がないまま亡くなったというところまででした。


クリスはゴールデンレトリバー。綺麗な毛並みのお嬢さんでした。

上は義母の留守を狙って間娘の部屋に入れた時。
本当に嬉しそうに布団にすりすり。

普段は主人の店で看板犬をしていましたが、痙攣を機に引退。義母の入院中も痙攣が心配で家に入れて様子見。義母の入院先(今の私のかかりつけの県立の総合病院)に毎日自転車で行き来する日々でした。
義母が亡くなった後も月に1〜2度の痙攣を起こし、その度におしっこまみれになりました。
獣医師の弟がその間何度も往診してくれて薬を処方してくれたり、アドバイスくれたり。実家からは車でも1時間以上かかり、時には高速道路を使って来てくれていました。
義母が入院中は実家の母や義理の妹が、おかずを作って届けてくれながらお見舞いしてくれたことも何度か。かなり助けてもらいました。

クリスは脳腫瘍があったようです。
年齢も13歳。大型犬としては平均寿命を超えていて、私たちも覚悟していました。

そんな中12月頃から私も体調を崩して。
咳が止まらない状態。義父の往診をお願いしていた病院では風邪との診断。
運動不足か太りだすし、息苦しくなって来て。
クリスを見ながら私もそばで横になって声がけしたり。娘は仕事から寄り道なしに帰ってくる日々。私とクリスの両方が心配だったのでしょう。

年が明けた頃からクリスの痙攣がなくなりました。
ほっとはしましたが私は悪化するばかり。
2月末頃クリスがおしっこをしなくなり、身体がむくみだして。
往診してくれた弟と一緒にクリスのお見舞いに来てくれた実家の母が、私のからだもおかしいと気付いて、太っているのではなく浮腫んでいるのじゃないかと。
私も尿の出が悪くなっていたんですが、クリスが気になってて。
母はあんたが元気でなければクリスの事もちゃんと見れないでしょうと。
とうとう私は病院を変えてみることに。
今思えばもっと早くにそうすべきでした。
その病院は少し遠くで自転車で行ける距離ですが、その時のわたしには辛く、仕事から帰った娘が車で連れて行ってくれました。
すぐに腎臓の病気と判断、県立の病院に紹介状を書いてくださり、次の日必ず行かないと危険だと言われました。
翌日娘が仕事を休んで連れて行ってくれて。
即刻入院を言われました。

腎臓の濾過機能が落ちて、心臓が水で浮腫んで肺を圧迫していたそうです。咳はそのために続いていたようで、もう少しほっておいたら危なかったそうです。

クリスがまた自分の体を通して警告してくれていたのかもしれません。
利尿剤などで水分を出し、貧血もあったので輸血もし、何日かして心臓のむくみもなくなって、腎生検を受けました。
腎臓に3箇所穴をあけて組織を取る検査。そのあとは寝返りを打たない状態を維持で止血。腰やら傷の痛みでその夜は辛い中、寝てないつもりでしたが夢うつつの中、クリスがふらふらと台所へ行き、おしっこをした夢。
あークリスもおしっこ出たーとホッとする夢でした。夜中じゅう、どこかで犬が鳴く声もしていました。
翌日、先生から動いていいとの許可が出ました。
その日の夕方娘から電話があり、様子を聞いてくれました。
無事乗り越えられたと伝えると震える声で、クリスが守ってくれたんだと。
様子がおかしい。そう思って何かあった?  と聞きました。

昨夜クリスがおしっこをしたとのこと。私の入院中弟夫妻が様子を見に来てくれて共に夜クリスを看病してくれていたそうです。
けれどほっとしたのもつかの間、昼頃主人から娘の仕事先にクリスが逝ってしまった事を伝える電話があったそうで、職場の人たちにも許されて帰ってきたとのこと。

その腎生検でSLE(膠原病の全身性エリテマトーデス)であると分かり、この入院で乳癌も判明し、後に手術で片方の乳房全摘、ホルモン治療で今は年1度の検査でもうすぐ卒業です。

クリスが守ってくれたんだ、そう思えて。
腎生検の翌々日、クリスを宝塚の動物霊園に納めることになり、義理の妹が「義姉さんも会いたいだろうから、会えるなら病院に寄って行ってあげたら」と伝えてくれました。
弟夫妻はペットロスのことにも気を回してくれるところがあり、そんな優しい気遣いもしてくれていました。

担当の看護師さんが主治医の先生に相談してくださり、駐車場でクリスに会えることに。
車椅子を用意してくださって、階下におり、駐車場へと。
静かに眠っているようなクリスでした。
昨夜は中学からの娘の友達、恭子ちゃんもおとぎしてくださったそうです。恭子ちゃんは私たちの本の章扉のデザイナーでもあります。

クリス、私たちといて幸せだったのかな。
時々そう思います。もっといろいろしてあげたかったけども。
でもそのあと、こんな夢を。
冷蔵庫からたまごを出そうとして落っことし、クリスがそれを舐めて掃除してくれました。
ありがとうと言うと私を見上げてにこっと笑ったクリス。その身体が次第に透けて消えていくと言う……。

3月9日サンキューの日、天国に行ったクリス。
ありがとうと最後にメッセージを残してくれたのかもしれません。
そう信じることにしています。





おいらはクリスの魂に頼まれてお姉にゃの職場に行ったんだ。
内緒だけどね。