先日友人から、「ヘレン・ケラー」について、貴重なお話を伺いました。
ヘレン・ケラーという方は、三重苦を乗り越えて、福祉活動に生涯を費やした方というお話が有名ですが、実は彼女は非常に不思議な霊的体験をし、それが彼女をより強くしていったというお話です。
三重苦。
それは、
「目が見えなく、耳が聞こえない、言葉の存在を知らなかった」
という悲惨な体験です。
自伝のなかには、六歳までのヘレン・ケラーは、
「食べて、寝て、ほえているだけの動物でした」
と書かれています。
しかし、世の中には言葉というものが存在するんだということを、サリバン先生 がヘレン・ケラーに教えました。
伝記には、
「"Water" を発見した。その瞬間、光が見えた!」
と書かれています。
そして彼女は、スウェーデンボルグ の『霊界記録』を読んで衝撃を受けました。
その後、彼女は信仰に目覚め、『スウェーデンボルグ派』に属しました。
「私は、スウェーデンボルグの『霊界記録』を、
点字でありましたけれど、
読むことによって、本当の信仰に目覚めました」
ヘレン・ケラーは、スウェーデンボルグ派の経典『真のキリスト教とは』に 、こう序文を寄せていいます。
しかし、スウェーデンボルグ教は新興宗教だったので、キリスト教は歓迎しませんでした。
サリバン先生もヘレン・ケラーに
「あまりしないで下さい。(^人^;」
とお願いしていたようです。
しかしヘレン・ケラーは、めげずに、障害者福祉とスウェーデンボルグ教の伝道を同時に推し進めていきました。
スウェーデンボルグの『霊界記録』には、次のことが書いてあります。
「私は53歳のある日、
とある聖なる方(イエス・キリスト)の
オーラで霊眼が開けました。
キリストが訪れた日以来、多くの目の見えない人の中で、
ただ一人見える人となりました。
耳の聞こえない多く人のなかで、
ただ一人聞こえる人となったのです」
この文章を引用して、ヘレン・ケラーは次のように語っています。
「私は部分的ではありますが、
スウェーデンボルグの言っていることの真なる意味がわかる、
数少ない人間のひとりだと思います」
こう彼女が語るには、ある理由がありました。
あまり知られていませんが、実はヘレン・ケラーは、以下のような不思議な体験をしているのです。
ある日ヘレン・ケラーは、図書室で30分ほど瞑想していました。
そして、
「私、いまギリシャに行ってきたわ!」
と突然大きな声で言ったのです。
サリバン先生は、あわててまわりをきょろきょろしました。
かまわずヘレン・ケラーは語ります。
「私は信仰に目覚めてから、
私の魂が肉体に束縛されていないということが良くわかったわ。
時間的にも空間的にも、
束縛されていないということがわかったの。
サリバン先生、
わたし今、幽体離脱をしてアテネに行ってきたのよ!」
あまりにも彼女があっけらかんと言うものですから、サリバン先生は 、人目を気にしてオタオタしたそうです。(^^;
ヘレン・ケラーは、自著に
「霊界記録 を読んでいると、
"Love" とか"Wisdom"という文字に指が触れると、
光が差し込んでくるのがとてもよくわかりました。
皆さまには、私が、闇の世界、
沈黙の世界に苦悩しているように見えるかもしれません。
しかし私は、真理の光を得たことによって、
耳には音楽が満ちており、
思考は、すばらしい色彩に満ちています」
と書き残しています。
ヘレン・ケラーは、信仰に目覚めてから獅子奮迅の活躍をされました。
戦前の来日は、満州、朝鮮も含め、100回近くの講演をして全国を廻りましたが、来日自体が、お祭のように盛り上がっていたそうです。
彼女は、
「2回目からの来日は、単なるお祭には終らせない!」
と決意し、障害者を支援する法律を通す目的を持って全国行脚し、金沢からGHQヘ手紙を書いたり、厚生省へ行って直談判しました。
翌年、法律が成立しましたが、その提案理由の説明のなかに、ヘレン・ケラーを讃え感謝するくだりがあります。
これは、普通はありえないことです。
これほどまでに信仰の力というのは、強いものなのでしょうか。
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