5、ヘレン・ケラーは見えていた?! | 綾小路有則のスピリチュアル・レポート

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先日友人から、「ヘレン・ケラー」について、貴重なお話を伺いました。


ヘレン・ケラーという方は、三重苦を乗り越えて、福祉活動に生涯を費やした方というお話が有名ですが、実は彼女は非常に不思議な霊的体験をし、それが彼女をより強くしていったというお話です。


三重苦。


それは、


「目が見えなく、耳が聞こえない、言葉の存在を知らなかった」


という悲惨な体験です。


自伝のなかには、六歳までのヘレン・ケラーは、


「食べて、寝て、ほえているだけの動物でした」


と書かれています。


しかし、世の中には言葉というものが存在するんだということを、サリバン先生 がヘレン・ケラーに教えました。


伝記には、


「"Water" を発見した。その瞬間、光が見えた!」


と書かれています。


そして彼女は、スウェーデンボルグ の『霊界記録』を読んで衝撃を受けました。


その後、彼女は信仰に目覚め、『スウェーデンボルグ派』に属しました。



「私は、スウェーデンボルグ『霊界記録』を、

 点字でありましたけれど、

 

 読むことによって、本当の信仰に目覚めました」



ヘレン・ケラーは、スウェーデンボルグ派の経典『真のキリスト教とは』に 、こう序文を寄せていいます。


しかし、スウェーデンボルグ教は新興宗教だったので、キリスト教は歓迎しませんでした。


サリバン先生もヘレン・ケラーに


「あまりしないで下さい。(^人^;」

 



とお願いしていたようです。


しかしヘレン・ケラーは、めげずに、障害者福祉とスウェーデンボルグ教の伝道を同時に推し進めていきました。


スウェーデンボルグの『霊界記録』には、次のことが書いてあります。



「私は53歳のある日、

 

 とある聖なる方(イエス・キリスト)の

 

 オーラで霊眼が開けました。

 

 キリストが訪れた日以来、多くの目の見えない人の中で、

 

 ただ一人見える人となりました。

 耳の聞こえない多く人のなかで、

 

 ただ一人聞こえる人となったのです」

 




この文章を引用して、ヘレン・ケラーは次のように語っています。



「私は部分的ではありますが、

 

 スウェーデンボルグの言っていることの真なる意味がわかる、

 数少ない人間のひとりだと思います」




こう彼女が語るには、ある理由がありました。


あまり知られていませんが、実はヘレン・ケラーは、以下のような不思議な体験をしているのです。


ある日ヘレン・ケラーは、図書室で30分ほど瞑想していました。


そして、


「私、いまギリシャに行ってきたわ!」


と突然大きな声で言ったのです。


サリバン先生は、あわててまわりをきょろきょろしました。


かまわずヘレン・ケラーは語ります。



「私は信仰に目覚めてから、

 

 私の魂が肉体に束縛されていないということが良くわかったわ。

 時間的にも空間的にも、

 

 束縛されていないということがわかったの。

 サリバン先生、

 

 わたし今、幽体離脱をしてアテネに行ってきたのよ!」



あまりにも彼女があっけらかんと言うものですから、サリバン先生は 、人目を気にしてオタオタしたそうです。(^^;


ヘレン・ケラーは、自著に



霊界記録 を読んでいると、

 

 "Love" とか"Wisdom"という文字に指が触れると、

 光が差し込んでくるのがとてもよくわかりました。

 皆さまには、私が、闇の世界、

 

 沈黙の世界に苦悩しているように見えるかもしれません。

 しかし私は、真理の光を得たことによって、

 

 耳には音楽が満ちており、

 思考は、すばらしい色彩に満ちています」




と書き残しています。


ヘレン・ケラーは、信仰に目覚めてから獅子奮迅の活躍をされました。


戦前の来日は、満州、朝鮮も含め、100回近くの講演をして全国を廻りましたが、来日自体が、お祭のように盛り上がっていたそうです。


彼女は、


「2回目からの来日は、単なるお祭には終らせない!」


と決意し、障害者を支援する法律を通す目的を持って全国行脚し、金沢からGHQヘ手紙を書いたり、厚生省へ行って直談判しました。


翌年、法律が成立しましたが、その提案理由の説明のなかに、ヘレン・ケラーを讃え感謝するくだりがあります。


これは、普通はありえないことです。


これほどまでに信仰の力というのは、強いものなのでしょうか。





上記のお話は、『ヘレン・ケラー 光の中へ』という書籍で紹介しています。


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