こんにちは、
目黒区東が丘 『山本ファミリア皮膚科 駒沢公園』
院長の山本綾子です。
今日は、
このブログを書き始めた頃のお話を
久しぶりにしてみたいと思います。
2012年11月12日の記事です↓
https://ameblo.jp/ayakoder/entry-11402659789.html
私と、
「アトピー発症機序理論」を作り上げる
きっかけを作ってくれた運動療法第１号の患者さんとの
「研究の始まり」は、
その患者さんの涙ながらの訴えでした。
「湿疹が突然湧いてくる恐怖感がある限り、
生きる希望が持てない。」
いまは、そんなこともあったね、と
笑って言い合うこともできますが、
そんなことを診察の度に言われていた私は、
本気でヒヤヒヤして、生きた心地がしませんでした。
もしかしたら、
この患者さんが最悪の道を選んでしまうのではと、
いつもいつも心配していました。
でも、この一言で、
アトピー患者さんの抱える心の闇を
知ることとなり、
そこから、その患者さんと私とで、
解剖学書、生理学書とのにらめっこで、
「アトピーの完治の仕方研究」の日々が始まりました。
とにかく早く治し方を見つけてあげなければ、
この患者さんが危ないと
本気で思っていましたから、
起きてから寝るまで、
ひたすら「アトピーのしくみ」について
考えていました。
文字通り”死に物狂い”の日々でした。
思いついた仮説については全て、
その患者さんに試してもらいました。
「理論上はこうだと思うから、
これを試してみてくれる？」
こうやって「アトピー発症機序理論」は
少しずつ解明されてゆきました。
そして、出来上がった理論をもとに、
さらに、私の提案する運動を
何人もの患者さんにご好意で試してもらうことにより、
「机上の空論」は「臨床的に証明された理論」へと
進化してゆきました。
こうやってブラッシュアップされながら
出来上がった「山本綾子のアトピー発症機序理論」と
それによる「運動療法」を実践することにより、
アトピーから卒業した患者さんたちが、
『アトピーは治る病気である』ことを
証明してくれるようになってきました。
彼らは皆さん、
「脱ステ」から「脱・脱ステ」をして
アトピーから卒業していった患者さんたちです。
脱ステの信じらんないくらい酷いぐじゃぐじゃ状態から
「アトピーを治す！」と決意し、
「自分らしい人生を取り戻した」
元・重症患者さんたち。
そう、彼らに共通するのは、
「私はアトピーを治す」と決意したこと。
どんなに酷い状態であろうとも、
「治すと決意」したこと。
「アトピーは付き合う病気です」と
いろんな病院で言われてきたけれども、
「治すと決意」したこと。
そして、ひたすら、
私と二人三脚で
「実践&継続」を
やり続けてくれたということ。
「諦めなかった」ということ。
ここにも、
きっともうすぐ私の外来を卒業できるであろう、
彼女の心強い記録があります。
彼女は、本当に文才があり、
アトピーが治る病気だなんて思えなかった苦しい頃から
今の、自分らしい生き方を掴みとるまでを、
赤裸々に書き綴ってくれています。
治ってゆく過程を写真つきで説明してくれているので、
「アトピーは治るのだ」という希望と勇気を
与えてくれるはずです。↓
彼らは、
自分が脱ステで地獄のような日々を生き延びてきたからこそ、
自分がキレイになった今、
「今苦しんでいる人を助けてあげたい」と
こうやって勇気を出して、
記録を残してくれています。
みんな、
「アトピーは治る病気。希望を捨てないで」
と、力いっぱい発信してくれてありがとう！
私は、みんなが
イキイキと輝いて、
毎日を幸せに過ごしているのをみることが
嬉しくてたまりません。
皮膚科医をやっていてよかった！
追伸：私の理論のきっかけとなった
患者さん第１号の方が、めでたく結婚されました！
あのとき、私を主治医に選んでくれてありがとう。
そして、幸せを掴みとってくれてありがとう。
もっともっと、幸せになってください！