【アトピーの湿疹部位別読み解き方】額の湿疹を見たら考えるべきことは? | 皮膚科医 山本綾子 の アトピー から学ぶ美肌法則

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山本ファミリア皮膚科 駒沢公園の院長、山本綾子の美肌法則ブログ。つきあう病気とされてきたアトピー を根治させようと奮闘して見つけた、身体から健康になる美肌法則。

こんにちは、

目黒区東が丘 『山本ファミリア皮膚科 駒沢公園』

院長の 山本綾子です。

 

今日は、久しぶりに

「湿疹部位別読み解き方」についていきましょうか。

 

本日のテーマは

「額の湿疹」

 

額が痒いという方、結構いますよね?

そして、額なんだけれども、

なぜか、左右分かれて、

上図のように痒くなることが多いのではないでしょうか?

なぜだろうと、考えたことはありますか?

この図は、ウィキペディアからとったものですが、

「前頭筋(ぜんとうきん)」

という額にある筋肉の形です。

 

気付きました?

そうです、この額の筋肉、左右に分かれた分布をしているのですよね。

そうそう、額のかゆくなる場所と同じ!

 

そして、

もう一つ面白いのが、

額が痒くなるとき、

たいてい、後頭部の襟足も同時にかゆいという方が

非常に多いのです。

 

これはなぜでしょう?

 

これも、解剖学を知ると、一発です。

赤い部位が「前頭筋」ですが、

実は後頭部の「後頭筋(こうとうきん)」とは

「帽状腱膜(ぼうじょうけんまく)」

という、薄くて丈夫な腱膜でつながっているのですね。

そう、額と襟足は実はつながっていた、というお話。

 

だから、同時に痒くなることが多いのですね!

 

ところで、頭が痒くなるとき、

襟足がかゆくなるときはどんな時でしたっけ?

そうですね!

首の後ろに谷折り線があるときですね!

首の後ろと、額。

こんなに密接につながっていたのですね。

解剖学を知ると、納得ですね!

首の後ろの谷折り線については、こちらの記事を

復習しておいてください↓