【アトピーの戦略的治し方】アトピーを治したかったら、うっ血を理解しよう! | 皮膚科医 山本綾子 の アトピー から学ぶ美肌法則

皮膚科医 山本綾子 の アトピー から学ぶ美肌法則

山本ファミリア皮膚科 駒沢公園の院長、山本綾子の美肌法則ブログ。つきあう病気とされてきたアトピー を根治させようと奮闘して見つけた、身体から健康になる美肌法則。

こんにちは、

目黒区東が丘 「山本ファミリア皮膚科 駒沢公園」

院長の 山本綾子です。

 

***<2019年3月13日最新版>***

現在、スタジオプログラムを改変中のため、

新規のスタジオセッション(小学生以上)の受付を

一時中止しています。

 

乳児~幼児のアトピーの場合は、

スタジオセッションはなく、診察室内となります。

土曜日は非常に待ち時間が長くなりますので、

平日の受診を強くお勧めしています。

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前回のブログでは、

首の後ろに谷折り線ができるような座り方では

「うっ血」が生じるというお話をしました。

 

少し難しい言葉ですが、

もう少し詳しく見てみましょう。

 

(イラストはMedical Noteより)

正常ならば、動脈→毛細血管→静脈と

血液は、川の流れのように流れつづけ、

ある部位に溜まることはありません。

ですから、正常の皮膚では、

いわゆる「黄色人種の皮膚の色」ですよね。

 

「しもやけ」はご存知でしょうか?

耳たぶだったり、手や足の指先が、

真っ赤や赤紫になる状態です。

 

あれは、まさに「血がたまって(=うっ血)赤く見えている」病気です。

 

正常ならば、流れて行くべき血液が、

「流すパワーの低下」により、溜まってしまうと「赤く見える」のです。

 

重症アトピー患者さんの足を見ると、

真っ青で非常に冷たいことがよくあります。

まさに「うっ血」。

 

そんな「うっ血」した皮膚は、

しっとりしているのか、カサカサしているのか、

と問われたら、即答で「カサカサ」ですよね。

(これは、「うったい性皮膚炎」という病気を調べると

よくわかります。詳しくは、ネットで見られる「新しい皮膚科学」

https://www.derm-hokudai.jp/textbook/pdf/7-03.pdf

でご覧下さい。)

 

流れるべき血液が「何らかの理由で」溜まって真っ赤に

見えていると、その部位はカサカサしてきたり、湿疹ができたりする。

 

ということは、

湿疹を治そうと思ったら、

「血液が溜まってしまった原因」を取り除けばよいわけですね!