こんにちは、
目黒区東が丘 「山本ファミリア皮膚科 駒沢公園」
院長の 山本綾子です。
***<2019年3月13日最新版>***
現在、スタジオプログラムを改変中のため、
新規のスタジオセッション(小学生以上)の受付を
一時中止しています。
乳児~幼児のアトピーの場合は、
スタジオセッションはなく、診察室内となります。
土曜日は非常に待ち時間が長くなりますので、
平日の受診を強くお勧めしています。
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3月16日(土)のNHKの番組、
「ニッポンのワケメ 第4弾」を見てくださった皆さん、
ありがとうございました。
番組内では放送時間の制限があり、
「頭のかゆくなる仕組み」について
ほとんど放送されていませんが、
撮影時は、
インタビューしてくださった河相我聞さんに
実際の臨床写真や解剖図を
お見せしながら、随分と説明させて頂きました。
湿疹の出る仕組みに我聞さんも納得して、
「湿疹で困ったら、山本先生のところに来ます!」
と言って下さいました(^^)
ここまで書くと、
「私も、もっと頭の湿疹の仕組みを知りたい」
という方も少なくないでしょうから、
今日は、「頭の湿疹」や「頭の脂漏性皮膚炎」
についてお話しましょう。
まずは、頭部の解剖から(画像は、Wikipediaから)
上図は、動脈のみが描かれていますが、
静脈も似たような走行をします。
頭の後ろのほうにも走っていることに注目!
次の写真をみてください。
こんなふうに首の後ろを潰している人の、
後頭部の血管はどうなっているでしょうか?
はい、
例の「首の後ろの谷折り線」が見えますね。
そして、
谷折り線より上が真っ赤、谷折り線より下は普通の皮膚色。
もう、このブログをお読みの皆さんは
お分かりになりますよね?
「湿疹の本態は”うっ血”」でした。
首の後ろに血が溜まって真っ赤になっています。
その理由は?
首の後ろの皮膚表面を走る血管を
「自分で潰している」からですよね!
そりゃ、そうです。
首の後ろに「シワ」ができるほど、
毎日、毎日、首の後ろを潰しているのですから。
恐るべし、首の谷折り線。
ちなみに、
NHK番組で話題となった、
「頭の湿疹」や「頭の脂漏性皮膚炎」と肩こりの関係。
首の後ろを潰しているということは、
お腹を潰して、
肩が前にでた、巻き肩となっていて、
頭が肩の真上にはない状態です。
5キロもある頭が、
そんな変な位置にあれば、
細い首だけで支えきれず、
首や肩がガチガチに硬くなってしまうのです。
アトピー×解剖学。
こんなに治すことが難しそうなアトピーや脂漏性皮膚炎も、
解剖学からじっくり見てゆくと、
根治へのヒントが見つかるのですね!
詳しくは、
日経トレンディの記事、
「フケじゃなかった!脱毛にもつながる脂漏性皮膚炎のナゾ
【アトピー発症機序理論4】」をご覧下さいね。
https://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20140314/1055938/
◆◆◆アトピーの湿疹発症部位の法則を知ろう!◆◆◆
皮膚科専門医 山本綾子の解決!オトナの皮膚病・肌トラブル
https://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20140121/1054660/
もっと、自分の身体で何が起こっているかを理解して、
上手に「卒ステ」しよう!