こんにちは、
目黒区東が丘 『山本ファミリア皮膚科 駒沢公園』
院長の山本綾子です。
今日は、「筋肉の硬さ」と「湿疹」の関係についてのお話です。
今日受診された、男性患者さん。
腕のかゆみで受診されました。いわゆるアトピーの湿疹。
腕全体が痒いのだけれども、なぜか左右差があり、
右ばかり湿疹が酷いのです。
「血流が悪いと湿疹になるのならば、利き腕の右のほうが
よく動かすから、湿疹は少ないはずでは?」
そのように患者さんが質問されました。
(実際は、利き腕の右のほうが湿疹が酷いのですが)
皆さんはどう考えますか?
答えは、患者さんに、右前腕と左前腕(肘から下部分)を
触って頂いて明らかでした。
利き腕の右腕は「パンパン」で、左腕はさほど硬くなかったのです。
そう、利き腕は使いすぎで、「カチカチ筋肉」になっていたのです。
だから、ポンプとして役立たず、右腕ばかり血流が悪くなって
湿疹が出やすくなったのですね!
筋肉はたくさんあればよいというわけではありません。
「しなやかな筋肉」があってこそ、筋肉ポンプとして役立ち、
血流は良くなり、湿疹もできにくくなるのですね。