こんにちは、
目黒区東が丘『山本ファミリア皮膚科 駒沢公園』
院長の山本綾子です。
10月12日、当院内のスタジオにて、
「アトピー性皮膚炎改善と予防のための勉強会とワークショップ」
が行われました。
このワークショップでは、
「湿疹が湧いてこない身体作り」
を目標に、運動療法の「基本中の基本」を2時間半かけて
学びます。2時間半というとかなり長く感じますが、実際、
2時間半でもまだまだ足りないという感じで、終わったあとも、
「もっと知りたい!」と真剣な質問がたくさんきます。
当院をアトピーで受診される方は、
さまざまな治療をしても、なかなか治らない方や
脱ステをしても、なかなか治らない方
が非常に多く、脱ステ歴10年、20年という方も少なくはありません。
ここから分かるのは、
”脱ステをすれば治る”ということはない
という事実。
ステロイドを使わなければ治るというほど単純ではないのです。
なぜなら、「湿疹が湧いて出る理由はステロイドのせいではない」から。
以前と変わらない。作戦が足りない。
そこで、皆さんが「脱・脱ステ」を決心する際にとる新たな作戦が、
「運動療法」。
「湿疹発症部位の法則」=「アトピー発症機序理論」を活用した運動療法で、「湿疹の湧いてこない身体作り」をしながら、
「ステロイドが要らない身体」に変えてゆく。
だから、たとえ最初にステロイドを使ったとしても、
徐々に「卒ステ」へと近づいてゆける。
以前に、ステロイド注射をしていた方や、ネオーラル内服をされていた方なども、当院の患者様にはいらっしゃいますが、
「昔、なんであんなに治らなかったんだろうね?」
というくらい、キレイになっています。
「湿疹発症部位の法則」を知っているか知らないかで、
こんなに治りに違いが出るのですよね。
こんなに、きれいに湿疹の部位が決まっているのに、
一般的な食事や生活、心の持ちようを気をつけるだけでは、
「湿疹の出る部位」と「湿疹の出ない部位」の差が説明できないのです。全身、くまなく、差がなく出るのなら、わかりますが・・・
アトピーの治療は、「生活をより良くするためのもの」。
だからこそ、
「今やっている治療は、本当に生活をより良くさせているのか?」
自分に問いかけてみてください。
脱ステにこだわって、逆に生活を苦しくさせていませんか?
あなたは、アトピーに苦しむために生まれてきたわけではないはずです。もっと自分らしく生きて、輝くために生きてきたはず。
一歩踏み出す勇気が人生を変えるかもしれません。
この、彼女のように。