【アトピーの戦略的治し方】なぜ、その部位に血液が溜まったのか、考えてみよう! | 皮膚科医 山本綾子 の アトピー から学ぶ美肌法則

皮膚科医 山本綾子 の アトピー から学ぶ美肌法則

山本ファミリア皮膚科 駒沢公園の院長、山本綾子の美肌法則ブログ。つきあう病気とされてきたアトピー を根治させようと奮闘して見つけた、身体から健康になる美肌法則。

こんにちは、

目黒区東が丘 『山本ファミリア皮膚科 駒沢公園』

院長の山本綾子です。

 

10月8日のブログでお話した、

「湿疹の形=筋肉の形」という話を

もう少し、掘り下げてみましょう。

 

普通、皮膚は真っ赤ではありません。

それなのに、どうして、こんなにきれいに境界くっきりに

真っ赤になってしまうのでしょう?

 

筋肉の形通りに真っ赤になったのは、どうしてでしょう?

筋肉は身体のあちこちにあるのに、「ある一部の筋肉だけ」真っ赤?

 

身体には心臓というポンプがありますが、大きな身体に対して、

握りこぶし1個と非常に小さいため、全身隅々にまで血液を流すには、パワー不足です。そこで活躍するのが、「筋肉ポンプ」。

 

水が入ったホースを足で踏むとピューっと水が流れるように、

筋肉ポンプを動かすと、静脈の中の血液が流れます。

 

勿論、湿疹部分の筋肉のところにあった血液も、

本来は、すーっと流れる「はず」です。

 

なぜ、「ポンプとして役立たなかった」のか?がポイントです。

 

筋肉の量が少なすぎても、パワー不足でしょうし、

筋肉がカチカチすぎても、ポンプとしてパワー不足になりそうですね。

勿論、ずっと動かなくても、ポンプとして役に立ちません。

 

あ、だから、「溜まった血液を流すために”運動療法”」なのですね!

 

勿論、闇雲に運動するだけではアトピー卒業に遠回り。

「湿疹部位に溜まった血液を上手に流す」作戦が必要です。