こんにちは、
目黒区東が丘 『山本ファミリア皮膚科 駒沢公園』
院長の山本綾子です。
毎日、私のブログを読んで頂いている方には、
少しずつ、「あれ?アトピーって、難しい病気で治りにくいんじゃなくて、実はもっとシンプルでわかりやすい病気なんじゃないかな?」と思えてきた方もいらっしゃるかもしれません。
そう、アトピーって、丁寧に丁寧に、
「湿疹の出ている部位」に注目してあげると、
ものすごいヒントを「出血大サービスレベル」(!)で教えてくれています。
大切なのは、顔とか、下肢とかざっくりとした部位ではなく、
もっと細かく、『どの筋肉の上にあるか?』という詳細な部位です。
だから、私の診察では、皮膚科なのに、いつも「解剖書」が登場します。(おそらく、ほとんどの方は、皮膚科診察で、解剖書を見せて説明を受けるなんてないのでは?)
では、今日は、そんな、「解剖学」を使った「アトピーの戦略的治し方」の一部をお見せしますよ。
あれ?まるでかぶれみたいに、首の右端と左端に、真っ赤な湿疹がありますね?
おや?次の写真は、上の写真より範囲が広いけれど、やっぱり、右端と左端ですね!
なんだか、湿布かぶれみたいにきれいに境界がありますが、
お二人とも、湿布など使っていません。自然に、この形の湿疹ができました。
あれ?なんか、これはありそうだ!
事件の匂いがしてきませんか?(^^)
そうです。これは「筋肉の形」そのもの!
「肩甲挙筋(けんこうきょきん)」という筋肉の場所を示したのが、
上の図ですが、1番最初の首の湿疹の位置とドンピシャですね!
どんどん、謎解きっぽくなってきましたよ。
「湿疹の形=筋肉の形」!?
大切なのは、「なぜ、その部位だけに血液が溜まってしまったのか?」
と考えること。
その筋肉をほぐせばいいんでしょ?と
マッサージや針に行くだけでは、「対処療法」なのです。
大切なのは、「なぜ、その部位ばかりに血液が溜まることになったかという原因」です。
詳しくは、
日経トレンディネットの私の連載記事
「皮膚科専門医 山本綾子の解決!大人の皮膚病・肌トラブル」
第7回
「湿疹の形=筋肉の形だった!?【アトピー発症機序理論7】」
https://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20140421/1056843/?i_cid=nbptrn_pc_c1
をお読みくださいね。
アトピーを治すことが、
「先の見えない難しいこと」から、「謎解きのような、自分の身体のしくみを発見してゆく、ワクワクすること」に
変化してゆく、きっかけになるかもしれません。