【アトピーから学ぶ生き方】丹田と「腹をくくる」ということ | 皮膚科医 山本綾子 の アトピー から学ぶ美肌法則

皮膚科医 山本綾子 の アトピー から学ぶ美肌法則

山本ファミリア皮膚科 駒沢公園の院長、山本綾子の美肌法則ブログ。つきあう病気とされてきたアトピー を根治させようと奮闘して見つけた、身体から健康になる美肌法則。

こんにちは、
目黒区東が丘 『山本ファミリア皮膚科 駒沢公園』
院長の山本綾子です。

私は、アトピー 完治に向けての身体作りで、
「丹田(たんでん)」を
とても重視しています。

日々、丹田を意識することで、
腹筋を特別な運動なしに鍛えることができ、
血流やリンパ流を改善してくれます。

しかし、
身体の機能を改善するだけではないのです。

腹という言葉を使った、
「腹をくくる」という慣用句があります。

「覚悟する」という意味ですが、
面白いことに、
腹筋が足りなく、
正しい姿勢を保てない、
へなへなっとしているときは、
身体だけではなく、
心もへなへなっとしています。

逆に、腹筋がついてきて、
正しい姿勢を保てるようになると、
「腹をくくる」生き方ができるようになってきます。

慣用句とは
昔の人の知恵からできた言葉ですが、
昔から人々は、
「腹」が大切であることをよく知っていたのだと、
感心します。

では、
なにを覚悟すればよいのでしょう?

私は、こう思います。

”This is Me!"

そう、「これがワタシ!」ということを、
隠さず、認めてしまうこと。

自分が「コンプレックス」だと思っていることを、
隠さず、「こんなダメなところもあるワタシ」だけれども、
仲良くしてください、
愛してください。

こんなふうに
自分をオープンにしてゆく「覚悟」。

最初は、
とても勇気がいると思います。
恥ずかしいと思います。
悔しいかもしれません。

それでも、
「見せたくない自分(と思い込んでいるだけのことも多いですね)」
をオープンにしてしまう「覚悟」。
恥を覚悟でさらけ出してしまうこと。
ときには、1人で抱え込まず助けを求めること。

それができるようになったとき、
本当の意味で、
身体に芯ができます。
見た目にも”びしっ”としてくるはずです。
自分にも自信が持てるようになります。

このブログで
私が何度もお伝えしてきたこと。

『心と身体は表裏一体である』ということ。

「丹田」を意識することから、
自分の本当の気持ちが見えてきます。

恥ずかしさ。
恐れ。
悔しさ。

マイナスイメージのこれらの気持ちから見えてくるのは、
「自分の人生でどう生きてゆきたいのか」
という、本当の気持ち。

世間体ではなく、
親がいうからではなく、
自分はどうしたいのか。

ただそれだけ。

そんな、「生きる」上での大切なことを、
もっと見つめて欲しい、と
アトピーは教えてくれているのだと、
私はいつも思っています。

本当の気持ち。
目をそらさずに見つめていますか?