寝る場所と布団は見つける事が出来たのか・・・? | 群馬県安中市の地域に密着≪あやこまごころ診療所≫院長女医あやこ先生のブログ

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群馬県安中市磯部に≪あやこまごころ診療所~糖尿病・ダイエット・予防接種・訪問診療~≫医療情報・診療所の様子・プライベートな事などを書き綴っています。

今でも忘れません。あのときの優しさを、温かさを。
2000年春、医師になった私。単身で東京から大阪に渡るも・・・なんと寝る場所も布団さえもなかったという、笑。
 
「せやけど、あんた・・・。寝るところなかったら困るんちゃうの?」国立大阪病院の担当者はそう言いました。
 
「はい、そうなんです。」と困り果てている私。
 
「せやろ。ほんなら…病院の裏にごっつ古い建物があるやろ?昔の病院やねん。そこのベット使いぃ。勝手に使こたらええ。けど内緒やで。」とにやりと笑ってその男性は廃墟を指さしたんです。
 
「本当ですか?助かります。ありがとうございましす!!!」こんなラッキーってあるでしょうか。
 
「せやけど・・・出るかもしれへんで」と、男性はにやりと笑いながら手で幽霊のポーズをして、続けて聞きました。
「で、布団はあるんかい?」
 
「ないんです・・・」としょんぼりな私。すると男性は続けてこう言いました。
 
「患者さん用の布団が病院の地下に積んであるから。布団はぎょうさんあるから持って行ったらええがな。」
 
「え?良いんですか?」と幸運な展開に驚く私。
 
「ええも悪いも、布団無かったら困るやろ!勝手に持って行ったらよろしわ。けど、内緒にしといてな」と、シーっというジェスチャーをしながら男性はニヤリと笑いました。
もう、ありがたくてありがたくて・・・。今も書いていて目頭が熱くなってきました。何年経っても忘れないものですね。あの時、国立大阪病院であの男性担当者に出会わなかったら2ヶ月間私は路上暮らしをしていたかも・・・と今でも思うのです。
 
そして最後に「ねえちゃん、立派な医者になるんやで。頑張りや!」と力強く言ってくれたのを覚えています。
 
その後私は一人で病院の暗い地下室に行き、ありがたく布団を持ち運びました。男性の優しさに涙がポロポロとこぼれ、目の前がぼやけながら廃墟のような旧病院に布団を1人で運んで行ったのです。そこで私は2ヶ月暮らす(というか寝に帰るだけでしたが)事となります。医師になり、大阪でのサバイバルな生活が始まりました。結局幽霊は出ませんでしたが、部屋の電気は付かず、勿論エアコンもなく、シャワーからは赤い水が出て来ました、笑(水道管が錆びていたため?)
 
続く…のか?笑
 
振り返ると私の人生、摩訶不思議でホントなの?というまるで奇跡のような出逢いがとってもとっても多いのです。
何年前だったか、1人でインド旅行に行った時も、驚きの連続でした。往復の航空券しか買わず、インド滞在中のホテルや宿も何も決めずに旅立った事があるんです。”きっとどうにかなる!”と根拠のない自信があって笑。
そしてインドの地に降り立った瞬間から、素晴らしい奇跡の出逢いがあって、蓋を開ければ寝る場所も困らず、食べる事も何不自由なく、そして沢山のお土産付きで。結局1円も使わずに日本に帰国した、っていう事、ありました。この話もいつか書いてみようかな…笑
 
出逢いって素敵です。想像を越える美しき化学反応。広い日本広い世界の中から、あなたに出会えた奇跡を心から大切にしたい。そして目の前に困っている人がいれば、手を差し伸べたい。私で良ければこの手をぎゅっと掴んで欲しいのです。
群馬での出逢い、そしてあやこまごころ診療所での出逢いに心からありがとうの日々です。私が頂いた沢山の優しさや温かさ、今度は私が恩返しをする番、いつもそんな事を思ってます。

 

寝る場所も布団さえない事が・・・私にもありました。 を読んで、この展開を見事に当てた方いましたかしら?

 

本日の上毛(じょうもう)新聞より

 

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あやこ先生の自己紹介
 
群馬県安中市磯部に2017年9月19日≪あやこ まごころ診療所~一般内科・糖尿病・ダイエット・予防接種・訪問診療~≫開業致しました。安中市の地域に密着した医療に力を注ぎます。【おしゃべりだけでもどうぞ いつでも気軽にお立ち寄りください】という想いの元、健康の事、体の事、病気の事、福祉や介護の事、日常のお困り事、など…をいつでも気軽に相談出来る診療所でありたいと思っています。

 

 

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